初ドック

なにやら35歳になったら受診することに決まってるらしい。誕生日は過ぎちゃったので36歳な私であるが、4月1日時点での満年齢ということで今年度受診ということだ。
朝一で生活習慣病に関する講習があるということで、8:40までに受付。普段の始業時間より早い。そういえば最近、ニュースでメタボリックシンドロームとかいう単語を目にした。「メタ」とか「ボリ」って辺りがメロメロ感満載である。講習を聴いて、「おおよそ、知ってるな」と思いつつ、知ってて実行を伴わない馬鹿者が私である。
講習のあとに順路に沿って進む。まずは検尿である。ふと、その前に受付で提出した検便の検体のことが気になりだす。切れ痔の場合は、便潜血とかいうのは反応するのだろうか。数日間、腹を下した状態が続いていて採取できず、ようやく前夜に、小指の先ほどのが出て、そこからこそぎとった検体である。
話は戻って、検尿。周りの人は、さっさと採って、次の検査項目の所に向かってるような気がする。なかなか出ないなぁ。と、ようやく出たのを紙コップに受けて、渡された試験管みたいな器に移し替えて、提出窓口の試験管立てみたいなのに立てる。心持ち人より色が濃い気がする。
身長・体重を測って、視力測定。なにやら機械の中を覗き込んで、ランドルト環の開いてる方向にスティックを倒していった。
血圧測定 2回目で130/90。ギリギリ高血圧判定は免れるか?そのあと、心電図やら胸のX線撮影。眼底撮影というのを初めて受けた。使い捨てのコンタクトをしていると言ったら、そのまま撮影になって、なにか問題があれば再検査になると言われた。コンタクトしてなくても、なにか問題があれば、検査になるんじゃないか?と少し不思議だった。
血液検査。ぼくの腕は、どうやら血管が見えづらいらしく、しばしば、「反対の腕も見せてもらえますか?」とか、「10回くらい手を握ってグー、パーしてください。」と言われる。ドロドロ血だから採りにくいのじゃなかろうかと心配になる。前に献血で人の3倍時間がかかったことがある。
聴力検査では、音がなったらボタンを押してくださいと書いてあったが、何度か、空耳か雑音でボタンを押してしまった気がする。異常だと言われないだろうか。
初めて、胃のX線撮影というのを受けた。発泡剤とバリウムを飲むと、なんだか小さい頃に飲んだクリームソーダを思い出した。ゲップをしたらおかわりになるそうなので、こらえた。なにやら倒れたり回転したりするベッドの上で、指示に従って、自分でもクルクル回ったりして終了。下剤をもらって飲んだ。このあと、噂に聞く白いうんちが出てくるのだろうか。
最後に歯科検診。治療済みの他には虫歯はなしで良好とのことだった。親不知は上下とも欠損。左下の奥は以前に、横向きに生えてしまって抜いたのだが。歯石や歯周ポケットの検査では、下の前歯の裏が歯石になってるのと、下の奥歯の内側に歯垢が残っていて磨き方があまいのだそうな。歯石を取ってもらったら、なんだか、ただでさえ、すきっ歯なのに、スースーする気がした。

半数も異常でどうすんだか

内臓脂肪症候群、40歳超男性の半数危険 脳梗塞の原因
2006年05月08日22時15分

 心筋梗塞(こうそく)や脳卒中など生活習慣病の引き金となる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疑いが強いか、その予備群とみられる人が40歳を過ぎると急増し、40〜74歳の男性の約半数に上ることが8日、厚生労働省の初めての全国調査で分かった。女性も同じ年代で5人に1人が当てはまり、該当者は全国で約1960万人に達すると推計される。国民健康・栄養調査の一環として04年11月、無作為に選んだ20歳以上の男性1549人、女性2383人を対象に身体計測や血液検査などを実施した。

 日本肥満学会などが定める診断基準を基に、メタボリックシンドロームの判定は、内臓脂肪の蓄積を示す目安としてウエストが男性で85センチ以上、女性で90センチ以上を必須条件とし、さらに血中脂質、血圧、血糖の二つ以上で基準値を超えた人を「疑いの強い人(有病者)」、一つ超えた人を「予備群」とした。内臓脂肪はホルモン分泌のバランスを崩し、放置すると高血圧や高血糖などを引き起こし、心疾患などのリスクを高めるとされている。

 調査では、20歳以上で有病者とされたのは男性で23%、女性で8.9%。予備群は男性22.6%、女性7.8%で、いずれも男性の割合が女性の3倍前後だった。

 40〜74歳を見ると、男性は有病者25.7%、予備群26%で、両者の合計は50%超。女性も、有病者(10%)と予備群(9.6%)の合計は20%近くに達した。

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http://www.asahi.com/life/update/0508/010.html

詳しくはよく知らないが、調査したら、半数以上の人が異常値だとか。はて、こういう健康診断って平均値の人を標準とするのではなかったか。なお、平均値だからと言って健康であるというわけではない。確率的に病気になりづらいというだけである。世の中には実は普通の人はいなくて、みんなどこかこっか外れてるもんだから、確率的に病気に成りにくいとしても、それは、全科目ほどほどにできている人の場合であって、こっちは赤点、そっちは満点みたいな人だと、確率で論じるわけにもいかないだろう。ただデータで示すには、こうとしか言いようがないのである。あれも食べようこれも食べよう。結局、バランスよい食生活を送りましょうと厚い本を読み終わったら書いてあったという話に違いない。

明日の命の確率

午後になって、ようやく仕事になるか。と思っていたら呼び出しの電話が掛かってきた。朝の血液検査の結果が異常だという。数値から見ると、即入院、安静な状況だそうだ。
GOT:740, GPT:1224, γ-GTP:469
すぐ病院の外来を受診するよう言われた。先生が「明日の命が保証できません。入院です。」え?まぁ、毎日、保証されて生きてる訳でなし。なんて、また、つまんないこと言うと叱られるな。
「百歩譲っても、すぐ仕事は休んで自宅で静養」と言われた。あれ、どっちにしても仕事できないのですか。「でも、自分の身体だしねぇ。」とゴネていたら、「どうしても、というのなら、一筆書いてもらいます」と言われる。診断結果に従わない責任を明確にしようということだろうか。まずは、やりかけの仕事もあるので、職場に戻って相談してきますと、一旦退散。しかしろくに相談できないまま、30分後に、病院から戻ってくるよう電話が掛かってきた。
入院するとして、期間はどれくらいですか?と聞くと、最短でも一週間、回復の度合いによるとのこと。入院するとしたら、どんな用意が必要ですか?どのみち仕事できないなら自宅より入院の方がいいかなぁ。と質問したら、先生はせっせと書類を書きながら「すぐ検査を始めます」どうやら、うちに帰る暇も与えてもらえないらしい。
午前中も抜いたのになぁ。と思いつつ血を抜かれた。午前中も採ったけど採尿。午前中も受けたけど、心電図。病院の中をウロウロ。数値から言って車イスで移動になることだってあるくらい悪いのだそうだ。午前中も浴びたのにX線撮影。少し違うのは2回撮影して、2回目は腰の辺りに、カメラがきたことか。「あの、これじゃ、ベルトのバックルが写っちゃうと思うのですが」「ズボンは膝まで下ろしてください」「はぁ」
そのあと病室の説明など受けつつ、少し割高だけど個室をお願いした。他の人いるの苦手だし、部屋に電話あるそうだし、テレビあるし、冷蔵庫は使わないので断った。
病室に案内されて、服を病衣に着替えて、ナースステーションの隣の部屋まで、てくてく歩いて行って、体重、血圧測定、問診。で、「はい」とコップとスリッパを貸し出された。どうやら、一旦うちに帰る人はマイカップを湯呑として持ってくるらしい。
最初の晩御飯は、ごはん、鶏肉を焼いたの、筍の煮物、酢の物だった。なにやら「肝Ⅰ」という札がついている。いわゆる肝庇護食ってやつらしい。

同僚の人が、職場に置きっぱなしだった鞄を持ってきて見舞いに来てくれて、パンツやらお風呂セットやらダイソーで買ってきてくれたが、しかし、お風呂はしばし禁止ということで、お風呂セットの出番はなかった。

含み損社員?

いらないヤツは、一人もいない―「会社人間」から「仕事人間」になる10カ条 (祥伝社黄金文庫)

いらないヤツは、一人もいない―「会社人間」から「仕事人間」になる10カ条 (祥伝社黄金文庫)

ぼくの市場価値ってどうなんだろうな。
問題を設定する。腑に落ちるまで自分で考える。理由の背後にある理由。決定の遅れによる機会損失。できない理由を探したりせずに、なんとかやってみる。まずは小成果を上げる。二番目に得意なことを仕事にする。リスクヘッジとして生活の固定費を抑える。会社に借りを作らない。自由と自己責任の原則。などなど。

朝 抜き
ま、いつも食ってないのだけど、この日は、人間ドックで血液検査があったので、特に抜き。
昼 小ライス、鶏肉トマトソース
この時は、まだ、今日はなんだか、食事が、時間が来たからかきこむ燃料ではなくて、なんだか食べてるものの味を感じるなぁ。なんて思っていた。
晩 ごはん、鶏肉ソテー、筍の煮物、酢の物
よもや、その日に入院して病院で食事してるとは想定しておりませんでした。