ひかり祭り最終日 2011.8.7@藤野 旧牧郷小学校

バイト先の経済学部の学生に「あんた又ヒッピー祭りに行くのか」といわれながら、牧郷小最終日の7日のみ入学。

藤野は、八王子からたった四駅目の距離なんだけど、山も川も温泉もあるし、すごく遠くへ来たような気分になる。神奈川ってほんとに懐が広い。

雨がいつ降るかいつ降るかと心配だったけど、おおとりの前のOKI DUBが始まるまで全然ふらなかった。途中から激しく降ってきた雨に、グラウンド中央はちょっと空いて、トリのSystem7が始まるちょっと前、「背に腹は代えられん!」というひとたちがガーっと一斉に戻ってドロドロになって踊っていた。かくいう自分も、普段は絶対に飲まない禁断の焼酎に手を出し(地元民が出店してて異常に安かったウコン酒1杯2百円&つまみの根生姜百円スパイラル)、帰りの中央線では死人だったものの、オキが始まる前からステージの一番手前にいたので降られずに済んだ、とはいえ大いに泥まみれではあったが。
一緒に行ったともだちが、数時間前まで有休つかって一週間泥かきなどをしていた宮城から、帰ってきたばかりだったのだが、踊る阿呆が一番アホになる中盤以降に、ふと見ると、棒立ちになって、まったく動かなくなってしまった。ウコン酒で気分が悪くなったのか、眠くなってしまったのか、ちょっとハイになってるのかと思い「大丈夫?」といって肩を叩くと、そのまま、わあわあいって、泣き出してしまった。自分は昔から、相手が親兄弟でもハグが大変苦手な方なのだが、このときは、どうしたのだろうかと思い泣いている人を頑丈に抱きしめてみた。彼女は、泣きながらなんか言っていたが、スピーカーのまん前なのだし何を言っているのかは全く聞こえなかった。自分も泣きそうだった。世界にはいろんなキャンプがあるが、環境がもの凄いスピードで(善くも悪くも)激変してる最中のキャンパーの人は、こうやって顔を両手で覆ってわあわあ泣くのかなと思い、自分も昔こうやってわあわあいって泣いたことを思い出した。父親が脳溢血で倒れて4日目にあっけなく死んだ葬式のときだ。それをそのときに集会所でぎゅーって抱きしめてくれたのはそういえばこのひとのお母さんだったのを突然思い出した。いいこともわるいことも、誰かにやられたことをひとはやりかえすんだって、そういえば別のともだちが言ってたっけ。帰りのバスを待つ間には生まれてこのかた泣いたことなんかないような顔をしてるともだちはこの一週間で何を見たのかな、と、思ったことを、自分は死ぬまで忘れずにいられるかな。