くさむら幼稚園

願書を出しに幼稚園まで歩いていくときのこと、むすめが「くさむら幼稚園行きたい」と言い出した。公園の広場でシート広げてお弁当食べたいらしい。その広場では現在ゲートボールが行われているので、とりあえず「お母さんの幼稚園先に行こう」と言って信号を渡る。

途中、たんぽぽを摘んでは制作中の花壇の中に植えたり、たくさん持っていたオシロイバナの種をツツジの根本に撒いたりしながら歩く。本当にこの幼稚園までの道程がこんなでなければ幼稚園に行かせないで済まそうと決心したかもしれないぐらいにこの道が好きだな。

幼稚園で願書を提出し、くさむら幼稚園へ向う。「お母さんの幼稚園とくさむら幼稚園どっちが好き?」などと愚問を訊いてみたり。むすめは「えーとね、しろすな幼稚園が好き」という返答。

公園では願書提出帰りのお友だちがいて、「今年は抽選無さそうだよねー」という会話をする。内心では「抽選だったらうちが辞退してもいい」なんて思っていることはなんとなく言えない。やっぱ変だよね。
きっと春になって今度こそ本当に「同い年」の友達が幼稚園に行って、自分は幼稚園に行けないということをむすめに伝えるのはものすごく困難なことだと思う。この春に近所の幼稚園通るたんびにむすめが「なかはいるー、ようちえんであそぶー」と幼稚園の門にしがみついてたりしたことを思い出すと、勢いで辞退なんかしちゃダメだよなと思う。

それでもしんぽれんを検索してみたり、羽根木に行ってみようと思ったり。春までは往生際悪くいそうです。


「くさむら幼稚園」いい名前だね。おかーさん大好きだな。春までは「くさむら幼稚園」でたくさん遊ぼうね。

牛乳と豆乳

今朝早起きだったので、二階にも掃除機をかけていた。むすめが「ねんどするからボウル出してくださーい」という。大きいボウルを出して渡すと、次には「ギョウザ作るから小さいボウル出してくださーい」と言う。小さいボウルを出すと「お水くださーい」という。小さい小さい密閉容器に少し水を入れて運ぶ。運ぶこと数回。洗濯物干しやら掃除やらでむすめのそばを離れていたら今度は「牛乳パック下さーい」

今朝飲み終わった牛乳パックを洗って渡すと「牛乳入れてくるね」と和室へ。和室の座卓の上には大きなボウルになみなみと白い液体。あの小さいちいさい密閉容器で何回運んだらこんなに入るのだ。

白い紙粘土を水で溶かして作ったらしい。一応座卓の上にはねんど用に新聞紙とお盆が置いてあったのだけど、水でびちょびちょ。おままごと道具のお玉で牛乳パックに白い液体を注ぎ入れると「ふたしてくださーい」と言う。セロハンテープで半分だけ閉じると、「ねこさんに牛乳あげてくるね」とたっぷり入った牛乳パックを持って歩こうとする。とっても危険なので、むすめにはねこ用のお皿になる植木鉢の受け皿(これも粘土用に貸したやつ)を持って貰い、牛乳は私がもって玄関へ。
玄関の外へ出ると、お皿に牛乳を入れ、大きな声で「ねこさーん、ぎゅうにゅうだよー」と呼ぶ。

勿論猫は来ない。

「ねここないねー、あしたにしよっかー」とむすめはさっさと片付けて「つぎは豆乳つくろう」と家の中へ入っていった。

うちの中が寒いのにずーっと冷たい水を触っていて、その後お昼頃には超機嫌悪くなってしまった娘。わたしも洗面所で冷たい水でむすめの牛乳作り道具を洗っていたらゾクゾクしてきてしまった。