日航123機の墜落は、自衛隊のミサイルだった。政府主導の不良債権処理は、日本企業の企業資産の売り飛ばしにすぎなかった……。
ステージ4のがん告知を受けた森永卓郎が『書いてはいけない』(三五館シンシャ)で書いたことは、特定の人間の利権としがらみのもとで推進された事態が、いかなる影響を及ぼしたかを明るみにしている。
隠された証拠が表ざたにされない限り、現状の一般論で片づけられ、本質的な問題は触れられずに終わってしまう。「願わくば報道が動いてほしいと思っている」と記す著者には、切実な思いがある。
少年時代、犬小屋に放り込まれ、下半身の機能を失い、犬の群れと同居しながら、女装の歌手として生きる男の数奇な運命。『DOGMAN』(フランス)の主人公は、逆境にめげないタフな男。リュック・ベッソンらしい異様なキャラクターをケイレブ・ランドリー・ジョーンズがリアルに演じている。