まみ めも

2016-05-18 こちらあみ子

一日にひとつずつ、用事をすませようと思って、とりあえずめがねを作った。視力はコンタクトレンズをして0.7ぎりぎりに設定してあるけれど、字幕が見づらく感じていたので、もう少しはっきり見えるように、コンタクトレンズのうえからかけられるめがねをひとつ、裸眼でかけられるめがねをひとつ。視力を測定してもらったら、ほんの少し乱視もまじっているらしい。いろんなフレームを試すうちに訳がわからなくなり、めんどうになって一番地味で無難なデザインを選ぶ。帰りに駅の売店のダロワイヨで脳みそみたいなモンブランをひとつ買って帰る。土台はメレンゲの正統派、まんなかはクリーム、てっぺんにマロングラッセのかけらとチョコレートのプレートつき。578円也。

こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

ト本。町田康の解説と穂村弘書評つき。

純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した表題作と、「ピクニック」、書き下ろし短編「シズさん」を収録する。

こちらあみ子

ピクニック

チズさん

とにかくしんどいのにやめられない。傷ついていることに気づいていないようなうまくやれない女の子の物語を、ただ、目で読むだけなのに、いろんなところが切り刻まれるように痛い。傷つくのではなくて傷つけているからなのだと思う。傷口にしみいる涙の苦さとしょっぱさを、傷つけられた本人は知らなくて、傷つけた人間がとことん味わう。光に満ちた残酷さで照らされるものすごい本に出会ってしまった。