2012/01/19
Lotusphere 2012 〜 3日目
3日目です。Lotusphere自体は、クロージングイベントが行われる4日目までありますが、日本から来たIBM社員は全員別のミーティングに参加しなければならないので、今日が事実上、僕が参加できる最後になります。今日のメインは、いよいよ、Notes NextとiNotes Nextの個別セッションです。
■Notes Next
まずはこのセッション。いよいよNotes Social Editionの詳細の姿が分かるかと思うと期待が高まります。会場は比較的小さなところだったせいもありますが、満員でした。スピーカーの方は、Connections Mailも担当されているようです。メールつながりということでしょうか。ここでも、IBM Project Vulcanに言及しており、もうVulcanの思想は製品に実装されてくるから、Vulcanとは言わなくなると言っていました。
Notes Nextに行く前に、8.5.3の機能拡張の話がありました。まぁ僕はほとんど知っているわけですが、いくつか知らなかったものがありました。そのうちの1つがこれで、宛先選択などの時に、タイプアヘッド、つまり、名前の数文字を入れただけで候補を自動的に出してくれる機能の話です。このオプションをセットすると、名前の後ろに部門名を入れたり、役職を入れたりすることができるというものです。宛先間違いがより少なくなるでしょうね。DJX環境だとどうなるかテストしてみたいところです。
最初は、Social Editionの考え方から。ポイントは、OpenSocialコンテナを実装したところでしょう。OpenSocialコンテナの中で、Activity Stream、Embedded Experience、ソーシャルメールが動くようになります。技術的にちゃんと理解するために、OpenSocialについては勉強しておかなければなりませんね。
後半でデモがあったのですが、Embedded Experienceが中心で、Activity Streamのデモはありませんでした。デモにはConnections V4が必要なはずですので、多分、準備しきれなかったのでしょう。デモのほとんどはEmbedded Experienceでした。
Embedded Experienceは、なんと、ノーツウィジェットとして実装されていました。ノーツが実装している今のウィジェットの仕組みは、ノーツ独自のところがありますが、今後はOpenSocialで実装されるとのことです。Embeded Experienceとは、Notesのなかに別のアプリが埋め込まれて表示され、別のアプリやブラウザ画面を立ち上げなくても、そこから操作ができるというものです。ノーツの世界の中だけであれば、埋め込みフォームで実現されていたものですね。それがWebオープンになるということです。その別のアプリ単位でウィジェットを作成して取り込んでおくらしいです。まぁよく考えれば、そこでコードが動くわけですから、認められたプログラムだけを動かすようにしなければなりません。管理者側でウィジェットを作成しておいて、クライアントに自動配布するということが必要になってくるということですね。早く試してみたいところです。
これは、配送会社のUPSの荷物トラッキングシステムとの連携例ですね。UPSからのメールをみるとこんな画面がすぐに見られて、地図を操作できるということをデモしていました。他に、Lombardiからの出張申請承認画面との連携や、アンケートシステムとの連携などがデモされていました。どのデモをする時も、ウィジェットカタログから該当のウィジェットをドラッグ&ドロップでクライアント側に持ってきていました。
Social Editionの小ネタも披露していました。この画面の左上を見ると、メールやカレンダーのタブがアイコン化されているのがわかります。Firefoxのピン留め機能みたいなものがノーツでも使えるということのようです。僕もFirefoxのピン留めは使っていますが、あれは画面が有効活用できて気に入っています。
これはメール受信ボックスで、メールを、"今日"、"昨日"、"一週間"、"それ以降"みたいなかたちでカテゴライズして表示できるというものです。僕自身は使わないだろうなぁと思うけど、この機能が欲しいお客様が沢山いらっしゃったということなのでしょうね。
これはビューからのクイック検索で、列が指定できるようになったというものです。件名でさくっと検索したいときに便利そうです。
オープニングジェネラルセッションで歓声の湧いていたブラウザのノーツプラグインについても説明がありました。ここでは、"Notes Application Player"と言っていますね。これが正式な機能名になるのでしょうか。WindowsかつFirefoxのみとのことです。メールが動かないとありますが、iNotesがあるから、まぁこれはいいんじゃないでしょうか。多分、Java Viewには対応してないからなんだと思います。しかしこの機能は、Web化を考えられているお客様には本当にインパクトのある話ですね。既存資産のWeb化コストは、XPagesでやるといってもそれなりにかかるでしょう。そのコストがNotes Application Playerで削減できるなら、Web化の勢いがさらに強くなるでしょうね。
Social Edition以降の話も少しありました。なんと分析機能が実装されるようです。現在、Swift Fileというメール自動フォルダー振り分け機能がアドオンで利用できますが、それを引き合いに出して説明していました。どんな機能が実装されるようになるか楽しみです。
■Connections API
次はこのセッションです。IBMのSocial Business戦略の1つに、"Social Everywhere"というのがありますが、それを実装するベースとなるのが、各製品機能にアクセスできるREST APIです。このセッションでは、ConnectionsのREST APIをつかったNotesのプラグイン開発をモチーフに細かくコードを出しながら説明していました。
そのノーツプラグインがこれです。メールを選択すると、宛先に入っている人の情報をサイドバーに表示できるというものです。表示できるだけでなく、その人がConnections上にもっているファイルやつながっている人などの情報にダイレクトにアクセスできます。IBM社内では、実はこれと同じようなプラグインを使っており、かなり便利です。Connectionsでなくても、自社の社員ディレクトリに合わせて作ることができるので、ノーツプラグインの活用としては最もポピュラーなケースになりそうです。
さらに、今後出てくるConnectionsのWindows Explorer用プラグインの話も出ていました。僕は、このベータ版を自分のPCにインストールしていますが、便利です。特に、これからConnectionsを導入する企業においては、ファイル登録を活性化させるのに大変活躍してくれると思います。ブラウザーからファイルをアップロードするのって、結構、手間になりますよね。それが、Windows Explorerでできるのであれば、活用が進むと思います。
■iNotes Next
僕が出席するLotusphere最後のセッションがiNotesです。スピーカーは、日本にも来てくれたことのあるiNotesのアーキテクトであるVinod Seraphinです。Vinodのセッションはいつもつっこんだところまでデモで説明するので、良いです。
iNotesもNotes Social Editionと同じことができます。Embedded Experience対応になるということです。また、Connections Mailの実装は、Vinod達がやっているみたいですが、それは、Dojo1.7ベースで実装されます。iNotes全体がDojo1.7が活用されたものになるみたいです。
ConnectionsのFiles機能とも連携するようになります。NotesプラグインでできているようなことがiNotesでもできるようになります。ソーシャルファイル共有との統合といったところでしょうか。
タブレット対応も進みます。現在のiNotesは、iPadで見ると、ウルトラライトモードで出てくるので、大画面を生かせていません。それがちゃんとタブレットの画面を活かした画面になります。
この画面を見ると、カレンダー画面がさらにきれいになりますね。ウィジェットがサイドバーに配置されているのもわかります。ウィジェットはEmbedded Experienceに必要な機能になるので、ちゃんとNotesと同じように実装されるのでしょう。会議招集の空き時間の調整もNotesと同じようにできるようになります。iNotesでも、みんなの空き時間をこんな形で、マウスでドラッグしながらセットすることができます。Dojo 1.7を活用して作っているらしいです。
ここまでで、はてなで一日に可能な量を超えて画像を貼りつけたようで、此処から先は画像なしです。すみません。
ConnectionsのFiles機能との統合もデモしていました。もらった添付ファイル付メールで、その添付ファイルをConnectionsにダイレクトに保存することができるデモです。また、メールにConnections上からファイルを選んでリンク貼付けできます。貼付け後は、Notesでやっているのと同じイメージのリンク画像が貼りつけられます。
Embedded Experienceのデモも行われました。8.5.3からウィジェットカタログがXPages化されましたが、そこからドラッグアンドドロップで、iNotesのサイドバーのウィジェット部分に持ってきます。ウィジェットカタログのXPages化は、Embedded Experienceのために実装されたんですね。デモは、Notesのセッションの時とまったく同じく、出張申請、アンケート、UPSの3つと、YouTubeの画像埋め込みが披露されていました。
あとは、ソーシャルメールのデモと、Notes Applicatoin Playerのデモがありました。Notes Applicatoin Playerでは、開くときに、Notesと同じようにちゃんとNotes IDのパスワードが聞かれるダイアログが出ます。ロケーション文書の選択まで出ていたので、Notes IDや個人アドレス帳がどんな形で実装・必要になるのか、今後、見極めなければいけませんね。デモではディスカッションDB中の文書を出していましたが、タブ付表も含めてちゃんと表示できていました。
最後に、次バージョンで実現される以下の機能が、実は8.5.3でnotes.iniに、あるパラメータをセットすることで評価的に使用できることが紹介されていました。僕もテストしてみようと思います。
- HTML5によるファイルのドラッグ&ドロップ貼付け
- CSVによる個人アドレス帳へのデータ取り込み
- iPad対応の画面
- Webスライス(ブラウザーのブックマークバーからメールやカレンダーにアクセスする機能。Connections Mailみたいな感じ)
■その後
iNotesのセッションが終わったあとは、僕が所属するTiger Teamのミーティングです。日本から行くIBM社員は、なにがしらかのこういったグローバルチームのミーティングがセットされています。日頃、Connections上やメール、Sametimeでしかやりとりのないメンバーと顔を合わせて会話すると、一挙に距離感が縮まりますね。ソーシャルは、リアルとの併用が大事なんだと改めて感じました。
今回のLotusphereの内容は、日本で行われる春のイベントでフィードバックされる予定です。僕は、今のところ、Notes/Domino系のセッション講師を担当する予定です。まぁでも、内容はここで書いたものがほとんどになるでしょうから、このブログを読んでいただいた方は他のセッションに出られたほうがいいかも。当日は、デモや機能拡張の背景、この後判明すること、などを盛り込んで説明いたします。皆様、ぜひお越しください!
2012/01/18 Lotusphere 2012 〜 2日目
Lotusphere 2012 〜 2日目
あれよあれよという間に2日目です。
沢山興味深いセッションがあるのですが、セッション時間帯が重なっていたり、社内業務やお客様ミーティングなどもあり、とても全部は出られません。そんな中、モバイル系とDominoサーバー系の話がわかりましたので書いてみます。
■モバイル
出席したのは、モバイル対応全体のストラテジーを説明するこのセッション。Lotus製品は、去年末までに21のコラボレーションソリューションに対して、44回の新規リリースをしており、既に既存の製品のモバイル化というのはかなり進んでいます。このセッションでは、モバイル対応戦略の中で、今までどんな製品をモバイル対応させてきたのか、これからどうするのか、が語られていました。
IBMはモバイル対応を全方位的に考えていることを示すアーキテクチャーのチャートです。エンドユーザーが触る部分では、ネイティブアプリ、Webアプリ、そして、Mobile Siteという3つで考えています。使いかってや開発の生産性などのトレードオフがあるので、選択肢を用意しています。"Mobile Site"というのは、ミドルウェアで既存のWebサイトをモバイル用に変換するような形態のことを指しています。例えば、ポータル画面をモバイル対応させるためのミドルウェアがありますが、それが該当します。
この図で特に注目したいのは、真ん中らへんにあるDevice Managementの層です。ここでちゃんとセキュリティを担保するということです。デバイスをなくした場合にそなえて、リモートでデータ消去できたり、パスコードを強制させたりといった機能を提供します。実装としては、Travelerがもうそのような機能を提供していますね。それに加えて、Tivoliブランドからもっと包括的なソリューションが出てくる予定です。つまり、Travelerの対象としているメール・カレンダー以外の部分も含めて、ネイティブアプリのコントロールなどを対象としてくるということです。今、世の中にはMobile Device Management、略してMDMというカテゴリの製品、サービスが増えていますが、そこにIBMも参戦するということですね。
先の図の中にはWindows Phoneがなかったのですが、ちゃんとプランしています。まずはTraveler対応ということですが、順次、SametimeやConnectionsも対応していく模様です。
ひとしきり既存のモバイル対応の話が終わったあとに、デモです。デモは、Cris Crummyが担当していました。Tiger Teamの僕の上司です。Lotusphereに行く機会がありましたら、彼の出るセッションへの出席をお勧めします。リードエバンジェリストの肩書きを裏切らない素晴らしいデモをします。
ここでモバイル対応ツールの話です。XPagesもきっちり入っています。注目は、"IBM Mobile Technology"と書かれている部分です。これは、ネイティブアプリとモバイルWebアプリのハイブリッド型を作るツールです。ネイティブアプリは、オブジェクティブCなど、独自言語を覚えなければならない代わりに操作性が良いです。Webアプリは、ネイティブアプリに比べて操作性やパフォーマンスに劣りますが、標準Web技術で作成できるというメリットがあります。この2つのメリットをいいところどりしてハイブリッド型で提供しようという考えですね。これはIBMオリジナルというわけではなく、他社もいくつか出しているのを知っていますが、IBMが提供するとどんな形になるのか、今から楽しみです。
最後に、将来計画として構築中の製品のデモです。またCris Crummyの登場です。オープニングジェネラルセッションでも使われていた、このタブレットインターフェースを見せていました。これは、"Project Libretto"というコードネームで開発中のものです。いろんなソーシャルストリームを統合して見えるのですが、人に注目してその人が作成したコンテンツをフィルタリングしたり、キーワードに注目してそのキーワード関連のコンテンツをフィルタリングするというようなデモをしていました。Librettoというのは台本という意味です。人のつぶやきをまるで劇の台本のような感じで、タブレットから見るということなのでしょう。ここでも人中心、ソーシャルです。
この画面、Andoriodタブレットから見たTravelerのメール画面です。良くみると、メール文書の左横にSametimeの在席確認マークが見えます。ここからチャットを開始するデモをやっていました。やはり、モバイルにおいても、いろんなコラボレーションツールが統合されるという方向性なのですね。早くこれを出して欲しいですね。お客様にデモをするのが楽しみです。
■Dominoサーバー
Notes Social Editionに比べて、Dominoサーバー側の将来計画は地味ですねぇ。ユーザーからは見えない部分なのでしょうがありませんけど。しかし、ソーシャル対応するのに重要な基盤技術が実装されるようです。
まずは、SAML対応。SAMLというのは、異なるサーバー間でシングルサインオンするための業界標準の仕組みです。特に、SaaSなど、インターネット上にあるサービス間や、それらとイントラネット内のサーバーとのシングルサインオンなどに使われることが想定されます。現状のシングルサインオンの仕組みは、Cookieがベースだったりするので、DNSドメインを超えたSSOができないんですよね。SaaSの時代、それではだめです。なので、SAMLみたいな仕組みが登場してきて注目されています。そこにDominoも今後対応していくことになります。メールなどのツールはパブリッククラウドサービスを使いながら、業務アプリは社内Dominoサーバーを利用するというシーンが今後多くなると思われますが、そのような時でもシングルサインオンが可能となるわけです。ちなみに、SAML 1.1、2.0に対応予定のようです。
そして、OAuth対応です。Facebookアプリでよく、「アプリが〜の許可を求めています」と聞かれますよね?あれがOAuthです。アプリケーションがFacebookのユーザーデータにアクセスするためには、普通に考えたら、その人のユーザーIDとパスワードが必要ですが、パスワードをアプリの提供者に教えるのは嫌ですよね。そこを、教えなくても認証できるように考えられたのがOAuthという仕組みです。これもDominoサーバーアプリのソーシャル対応には必要な基盤ですね。
ソーシャルとは関係ないですが、ベタな拡張として、"Database Management Tool"というのが計画されています。compact, updall, fixupなどのデーターベースメンテナンスタスクがありますが、それらをスケジューリングしたり、並行してスケジュール実行させたり、fixupをやってからupdallをやるなどの実行順番をもたせたり、そんなことができるツールのようです。この機能、今まで世の中では苦労・苦心しながらバッチプログラムなんかを作ったりして対応していたんですよねぇ。それが標準機能で提供されます。ここが一番、歓声が上がって受けていました。
■番外編
Lotusphereの会場では、この写真のように、セッションの変更案内だとかを表示しています。実はこれ、Notes/Dominoで作られています・・・・ということを、パートナーレセプションの夜にお会いしたこちらの開発者の方から聞きました。ノーツでデジタルサイネージ!といっていいでしょう。データ自体は、1つの文書なのですが、フォームを変えて、このように出したり、ブラウザでアクセスしたりといったことをやっています。ノーツが持つ、データとユーザー・インターフェースの分離の仕組みがうまく活用されている例ですねぇ。
さて、今日は3日目。Notes Social Editionの詳細や、iNotesのことを聞いてくる予定です。また、今日は毎年やっているLotusphere Partyの日です。今年はSeaWorldというところを貸し切る予定です。SeaWorldは鴨川シーワールドみたいなところらしいですが、もっと巨大なんでしょうね。僕の苦手な絶叫マシンもきっちりあるようです。
それではまた。
2012/01/17
Lotusphere 2012 〜 オープニングジェネラルセッション
今日からLotusphere2012の本番です。まずは、オープニングジェネラルセッション(OGS)です。ここで、粗方の新発表が行われます。ここさえ抑えておけば、今年のLotusphereがどうなのか把握できるといってもいいでしょう。
今年のメッセージは、"Business. Made Social"でした。この言葉からは、今年はドンドン企業にソーシャルが取り入れられていく様子が感じられます。去年が、"Get Social, Do Business"であり、ソーシャルに行こう!というメッセージだったので、一歩進んだ感じでしょうか。
Lotusの総責任者であるアリステアから出されたのがこのメッセージ。去年はSocial Business Frameworkとして出されたものに、Analytics(分析)が追加されたのが大きく変わったところでしょう。でも、IBM Social Business Frameworkは、これでは表現できていません。昨日のナイジェル・ベックのセッションで表現されていた図の方が全体像を表しています。ナイジェルと会話する機会があったので聞いてみたら、OGSで使われた図はOGS用に簡略化されたものだということです。
さらにアリステアは、Collective Intelligenceに言及します。集合知のことを言っているのかと思いきや、ソーシャルストリームの分析のことのようです。分析はやはり今回のキーですね。さらに、「テクノロジーが問題じゃない、とよく言うけれど、テクノロジーは大事だ。ビジネスとテクノロジーの両輪なんだ」とアリステアは続けます。ソーシャルをプラットフォームとして考えて、その上でビジネスが構築されるというイメージでしょう。そのためのIBM Social Business Frameworkという位置づけだと思います。
次は、ソーシャル系の責任者であるジェフ・シックから、Connections Nextの発表がありました。Activity Streamに対応し、そこにサードパーティ製品(Trilog, SAP,などが挙げられていました)が通知を送って、OpenSocialガジェット経由でそのサードパーティ製品の操作を別アプリを立ち上げることなくできるというものです。そこでは、ハッシュタグやコンテンツのプレビューなどの機能が取り込まれます。さらにこのActivity Streamは、コミュニティ単位でも提供することができます。分析系も標準機能として拡張され、コミュニティの活性度をレポートするような目的の機能が入ってきます。言ってみれば、facebookやtwitterでみんな使っている機能が取り込まれて、さらに企業での運用をサポートするために分析機能が拡張された、ということでしょうか。
Connectionsの機能として、Connections Mailというものが発表されました。Connectionsの画面から、ノーツやExchangeやその他のメールサーバー上のメールやカレンダーに簡単にアクセスできるというものです。"Connections Mail"という名前が紛らわしくて、会場ではConnectionsがメール機能そのものを提供するようになると勘違いされるケースが見受けられましたが、そうではないです。Connectonsがメールクライアントとなって、バックエンドのメールサーバーにアクセスするということです。Activity Streamが実装されれば、そっちを中心に見るようになって、メールの利用は低下します。しかし、インターネットメールを始め、まだなくならないので、どこからでもパッとアクセスできるようにConnections上のメニューバー上にメールへのアクセスを用意したと理解できます。今までコミュニケーションの主役だったメールが一歩後退して、その座をActivity Streamに渡すということなのでしょう。
そして、IBM Docsの発表です。いわゆるブラウザーで利用できるオフィスツール(表計算、ワープロ、プレゼン)です。Google Docsなどが有名ですが、IBMもLotusLive Symphonyという形で出していました。それが今回、IBM Docsというネーミングで、クラウドでもオンプレミスでも提供されます。”オンプレミスでも提供される”というところがポイントですね。セキュリティに敏感な企業でも、オンプレミスなら安心です。そしてこれがConnectionsと連携して、Connectionsのファイルコンテンツとして管理できるようになるのです。Web共同編集がソーシャルでさらに加速されるということですね。
ConnectionsとPolycomの連携がデモされていました。Connectionsのコミュニティメンバーとこんな感じでリアルタイムに会話できるというものです。
そしてソーシャルモバイル。この画面にあるような、タブレットを対象として、ソーシャルストリームをまとめて確認できるインターフェースを開発中とのことです。
ブログなどのコンテンツは、雑誌をめくるような感覚で読めます。iPadで人気のあるアプリケーションでFlipboardというのがありますが、それと同じような感じですね。
モバイルでも分析です。ここで出ているのは、ConnectionsやFacebookやtwitter上で自分に最も関係しそうなコンテンツをお勧めとして出している画面です。沢山のソーシャルストリームからどれが有用なものなのかを判断してチェックするのに強力な機能となるでしょう。
そして、ノーツです。Notes Nextと呼んでいたものが、"Lotus Notes Social Edition"という形で出てきます。Connections Nextで実装されるActivity Streamが実装され、画面を切り替えなくても他のアプリが操作でき、Project VulcanでデモしていたようなことがNotesに実装されてきます。Activity Stream自体はConnectionsがサーバーとして機能は提供し、Notesクライアントからもアクセスできるということです。これはバージョン9ということではなく、8.5.4のフィーチャーみたいな形で提供されるようです。まぁ、新しいユーザーインターフェースがNotesにかぶさると言えるでしょうから、アーキテクチャー的には大きな変更ではないからでしょう。ただ、ソーシャルなUIが追加されるということで、それは大きなインパクトがあります。ちなみに、"Project Vulcan"というのは、もう積極的には言われなくなります。製品にProject Vulcanの考え方がもう実装されるからですね。ケビン・キャバナー曰く、「Project Vulcanは言われなくなるが、それぞれの製品のなかにProject Vulcanは生きている」とのことです。
今回、一番会場を沸かせたのは、この"Notes Application Browser Plug-In"だと思います。なんと、ノーツクライントの機能をブラウザーのプラグインに実装してしまったというのです。Web上で文書リンクのURLがあっても、その先がWeb対応されていないと表示できませんが、このプラグインを入れれば、ノーツクライアントを入れることなく、既存のノーツDB資産にアクセスできるのです。OGSのデモでは、文書を表示させることを行なっていました。だから、フォームしか対応していないのかなと思いきや、OGSに登壇したケビン・キャバナーと話す機会があったので確認したところ、ほとんどの設計要素が動くようです。Java設計要素などの比較的あたらしめのやつは対応していないのですが、トラディショナルなノーツアプリはOKということです。LotusScriptも動きます。これは、Lotus Notes Social Editionと同じタイミングで提供されるようです。
さて、OGSでの発表内容は、ポータルやクラウドなど、まだまだあったのですが、僕が主にチェックしたのはこんなところでした。今日からの個々のブレークアウトセッションで詳細が明らかになるでしょう。相変わらず時差ボケと寝不足で、集中力は底辺をさまよっていますが、がんばって聞いてきます。
2012/01/16
Lotusphere 2012 〜 ビジネスパートナーデー
本番前の今日は、ビジネスパートナーデーです。パートナー様向けのセッションで構成され、明日のジェネラルセッションで発表されるような内容を一部先出しして発表したりします。もちろん、そういった内容はブログやツイッターに書いてはいけません。書いたかどうかはビッグデータ分析で突き止めるとLotusの総責任者は言っていました。多分、ウソです。
まずはレジストレーション。今回のバッグはこれです。いつもの黄色のパーツがほとんどないですね。一体、これが何を暗示するのか…。何もないかもしれませんが。
そして朝ごはんを済ませ、この写真のドルフィンホテルを出て、となりのスワンホテルへ移動。フロリダだからといって暖かいというのは間違い。朝晩はもう冬の日本と同じ位の気温です。
本日最初のセッションは、"Why Develop to IBM Social Business Framework"です。スピーカーは、去年日本にも来たナイジェル・ベックです。今日はBP様向けのセッションなので、BP様に向けて、「ソーシャルを使ったソリューションをもっと作成してください!」というメッセージを伝えています。この時ベースとして使うアーキテクチャーが、"IBM Social Business Framework"です。これはシステムインフラからはじまって、導入効果までつづく階層構造のスタック図です。多分、明日のジェネラルセッション以降で詳細が公開されるのでしょう。でも、去年もFrameworkのことは言っていました。今年はさらに整理・洗練されて、分析がソフトウェアのコンポーネントとして入ってきたり、コンサルティングサービスが上位層に追加されていたりします。ソーシャルを導入するにあたっては、ソフトを導入するだけでなく、導入効果まで見通したフレームワークが必要というメッセージなのでしょう。ここは、IBMの統合力が持つ強みと言えると思います。そして、実際に構築されたパートナー様のソリューションが紹介されていました。Trilog社のプロジェクトマネジメントシステムにFacebookライクなインターフェースを始めとしたユーザーインターフェースを加えた例や、ConnectionsをはじめとしたLotus製品に動画などの強力なマルチメディア共有機能を追加するGenus Technologies社のソリューション、その他、沢山の例が出されていました。明日以降のBP様展示が楽しみです。日本ではまだまだConnectionsのソリューションというのは出てきていませんが、ソーシャルウェアを自社に合わせて拡張させるところに大きな市場があると言われているので、日本のパートナー様にも取り組んでいただきたい方向性です。
セッションの合間には、コーヒー、そしてこのLotusphereオリジナルペットボトルが振舞われます。毎年すごい本数の水が飲まれて、年によっては、クロージングで、何万本消費したなどと発表されますが、今年はどうでしょうか。僕はクロージングには出られそうもないので確認できません…。
次に僕が選んだセッションは、"Transforming into a Social Business Partner for Messaging & Collaboration Partners"です。要は、Notes/Dominoのパートナー様に、ソーシャルに取り組んでもらおうという意図のセッションです。このセッション、スピーカーはIBM社員ではなく、BP様自身です。RockTeam社のCEOであるCarlos Casas氏なのですが、ものすごく熱狂的にプレゼンします。まさにLotusphereといった感じです。メッセージは、「Notes/Dominoの回りにはソーシャルを適用できるところが沢山ある。だからソーシャルに取り組まなければならない。」というものです。あの熱意を見れば、思わず「ソーシャル、やってみようか」と思われるかもしれません。このCarlos氏、SametimeでダイレクトにIBM社員とつながっていて、Connections案件をどんどんとっているようです。
12:00からはLotusグッズを販売するお店がオープンします。"Lotusphere2012"と入っている商品は人気が高いのですぐ売り切れます。なので、オープンと同時に駆け込んで、おみやげ用の小物を沢山買い込んだのでした。
今日のメインイベントは、BP様向けのオープニングジェネラルセッションです。初日のジェネラルセッションでは大きな発表が沢山されますが、一部が公開されます。また、BP様の表彰も行われており、日本からはNotes/DominoのポータルソリューションであるPevoで有名な田中電機工業様が受賞されていました。おめでとうございます!
さて、今日最後のセッションとして選んだのは、"Build New or Enhance Existing IBM Lotus Notes/Domino Applications with Social Capabilities from IBM Connections"です。要は、ConnectionsのREST APIを使って、Notes/Dominoアプリケーションにソーシャル要素を加えられるよというもの。それはJavaで書いてもいいんだけど、XPages Social Enablerというやつを使えばもっと楽にコーディングできます。このセッションでも、NotesDominoのパートナー様にConnectionsに取り組んでいただこうという意図が強く現れていました。でも、スピーカーの方が出席者に、Notes/DominoもConnectionsも両方ともやっている人の手を挙げさせていましたが、半分位いたような感じでした。この波は、日本にも来るのでしょう。
このあと、グローバルのプリセールステクニカルチームの全体ミーティングに出席。今更ながら、巨大な組織の中で僕は働いているんだなぁと実感したのでした。
最後は、いつものWelcome Party。いつもどおり、寒いです。Lotusphereに行かれる方は、日本と同じ冬の服装が必要ですので、お気をつけを。終わりの方で、僕が所属しているTiger Teamというグローバルチームのメンバーが集まっていそうなところに行って、お話して帰って来ました。
明日はいよいよ初日。オープニングジェネラルセッションで大きな発表があるはずです。その他のセッションも盛りだくさん。時差ボケと英語はきついけど、なんとかブログは書き続けられるようがんばります!
2012/01/15 Lotusphere2012 〜 到着
Lotusphere2012 〜 到着
今年もLotusphereに来ました!
例によって、乗り換えでトラブル発生。ダラス空港で入国審査の渋滞に巻き込まれ、オーランド行きの便に間に合わない。。。なんとかお客様をはじめ、みんな乗り込むまで飛行機を待ってもらい飛んだはいいけど、オーランド空港では荷物が届かない人が。そんなこんな有りましたが、全員無事にLotusphere会場であるドルフィン&スワンホテルに行くバスに乗れたのでした。
ドルフィンホテルの中は、明日からは始まるLotusphereのために、当然ながら準備が整っているのでした。
受付の準備も出来ているようです。明日は7:00から受付です。
展示コーナーへ下っていくエスカレータ前の飾り付けもOK。
平IBM社員は、ドルフィン&スワンのような高級なところではなく、別のところです。到着したのは0:00過ぎでした。
いよいよ明日から始まります。
去年は、体力が続かず一日目だけしかブログを書けなかったけど、今年はなんとか毎日書こうと思います。ただ、去年以上にやることがあるので、充実した内容にはなりそうもありませんが。。。ま、そこは継続こそが大事ということで。
ではまた。
















































