情報環境論

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Information Environment 土橋臣吾 2単位 3年(2005年度)後期
出席 試験
行わない 試験期間中に行う


【感想】

担当は土橋先生。詳細は人間コミュニケーションの箇所を参照。生き方がカッコいい。

最近は大学の事務的な仕事に追われ、さらに論文などの締め切りに追われて忙しそうだった。

この大学は学務課の他に「会議事務課」という部署を作って、会議やら事務仕事を教授にさせないようにすべきではないだろうか。

ycは専任教授・助教授・講師が研究、授業、ゼミだけに集中できるような環境づくりが急務である。ゼミが大変なんだから、そうでもしないと自身の研究ができなくなってしまうだろう。それは、どの先生にも当てはまる。

典型例が後藤先生。プロジェクトかけもち過ぎて死にかけてるし…。会うたびに顔色が悪くなってる気がする。(元々?)


さて、土橋先生。色々なところで本当によくしていただいている。

今年度(2005年度)は火曜の1時限に土橋先生担当の情報探索入門のSAをさせていただいた。(参考:3年後期時間割

ドバシイズムの一端に触れられるいい機会。どう授業を展開しているかを、学生ではない立場から学ばせていただいている。

本を貸していただいたり、自主ゼミでお世話になったり、おもしろい企画を紹介してくれたり、夕食をおごってもらったり。理論的に行き詰ったときのアドバイスもものすごくありがたかった。

将来必ずお返しします…。


授業内容。

今までの彼の講義と同様、出席なし、試験一発、自主レポートは受け付ける、というスタイル。大学の講義らしい講義。

講義はパワーポイントによるプレゼン。「中央揃え」が好きらしく、基本的に全てそうなっている。ノートが非常に取りやすい。(私は全てデジカメで撮って、ワードに打ち直したが。)

相変わらずプレゼンがうまい。この技術は広告代理店に勤めていたときに磨かれたようだ。基本的に話すのが好きらしく、授業中は「トーキングマシン・ドバシ」になっている。本当に楽しそうに話している。

内容が好きだからこれだけ褒め称えているのかもしれないが、それを差し引いても授業の進め方は上手いと思う。

個人的には思わないのだが、まわりでよく聞くのが「おもしろいけど眠くなる」という意見。一応、一つの意見として挙げておく。


進め方としては、1〜3回で理論、4〜9回で事例、10〜13回で今後を語る、と言った形。非常に分かりやすいカリキュラムである。


今の私の興味を全て凝縮したような講義。今期(2005年度後期)、ダントツでおもしろかった。

アクターネットワーク論の視点の解説、事例など、土橋研・ 上野研の必修授業にすべき内容だと思う。

これ以上何も語るまい。私が語るだけ、価値が下がってしまう。ドバシイズムの一端、とくとご覧あれ!


なお、来年度(2006年度)入学生から、1年生開講になるようだ。早いうちからドバシイズムに触れられる1年生をうらやましく思う。


そういえばこの授業、一回目が休講になった。腹痛で家を出られなかったそうな。彼にとって、ycで初の休講だということ。教授も人間なのです。


【試験】

試験期間中に行う。

事前案内は

・持ち込み不可
・問題は大問で二問、形式は以下の通り


問1 語句説明問題
二つの語句について、それぞれ数行程度で説明する

問2 論述問題(事前出題)
三問の中から一問のみを選択して論述する
①情報環境を捉える基本的視点(具体例必須)
②家庭の情報環境の変容について(自分の経験をふまえて)
③都市の情報環境のあるべき姿について(自分の価値判断に依拠して)


であり、実際の試験問題は


問1 語句説明問題
以下の二つの語句について、それぞれ数行程度で簡潔に説明しなさい
1.市民的公共圏
2.移動的な私生活化(mobile privatization)

問2 論述問題
三問の中から一問のみを選択して論述しなさい
①情報環境を捉える基本的視点を具体例を挙げながら説明しなさい
②家庭の情報環境の変容について自分の経験をふまえて説明しなさい
③都市の情報環境のあるべき姿について自分の価値判断に依拠して説明しなさい

であった。

そういえば試験当日、田園都市線で人身事故があり、その影響で周りで初めてこの大学で再試制度が利用された気がする。