museionの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-01-29 デッドエンドスカイ このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

f:id:museion:20070131010630j:image




第81回文学界新人賞 塩崎豪士 目印はコンビニエンス

作風は安部公房の「人間そっくり」に近く、ナンセンス小説といっていいだろうか。主人公はある日テレクラでとった電話の相手が指示した住所に向う途中、ひどい迷子に陥り地下鉄の出口を行ったりきたりすることになる。そして、目的地に到着するとそこは病院で間違えたかと思いきや、医者が電話したのは自分だと告白したうえにあなたは特殊な病気にかかっていて混乱しているからこれから言う処方を取りなさいと命令される。その処方とはモーツアルト音楽を聴いたりなどで本当にこれで効き目があるのかと疑わしくなるようなもの。帰宅すると知らない名前の女性が訪問し借りていたお金を返しにきたと言って、三十円というはした金が入った封筒を主人公に渡す。しかも、その三十円は今のお金ではなく生まれる以前の古い紙幣だった。など、のらりくらりと振り回される主人公であった。


f:id:museion:20070115171753j:image


第81回文学界新人賞 清野栄一   デッドエンドスカイ

主人公の若者の家に無職になってなだれ込んできた友人。友人は主人公がいない間にダイヤルQ2を使って電話をかけていたことを、主人公は電話の支払い明細書を見て知る。主人公は友人が電話している相手に電話をすると知らない女が出る。主人公は、友人と偽ってディスコで女と会うのだった。女と肉欲だけを求める付き合いをしていき破滅に向っていく主人公。ドラッグ・セックス・クラブ・無職・アウトロー・新興宗教というキーワードを辿りながら若者たちの無軌道な生活を描いた作品と言えるのだろうか。

by文芸誌ムセイオン

http://eizou.web.infoseek.co.jp/muse1.html

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/museion/20070129