Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


生活を遊ぶ……秋編

「大きな台風が来る」というので、家族で珍しく家の周囲の片付けをすることになったのでした。
 まずは「一輪車を運んできて……」と思ったらその一輪車には栗のイガがたくさん乗っていたのでした。しかもそのサビた一輪車には雨水が溜まっていて、その水は真っ黒。
「イガで鉄媒染するとこんなに黒くなるんだ」ということで、家の周囲の片付けは急遽、イガ染め、になってしまったのでした。

 娘いわく、「いま片付けてもどうせ台風で散らかるのだから、台風が通りすぎてから片付けたほうがいいんじゃない?」
 それに同意して、イガ染めに熱中してしまう母親も母親です。

 イガ染めのいいところは、燃料もイガで完結できるというところ。

 そんなふたりを横目で見ながら、父親は何をしていたかというと、栗のイガを使ってサビた鉄製品の黒染めに興じておりました。

 一方、台風はほぼ、真上を通過したというのに、すっかりやるきをなくしてしまい、勢力を弱め、結果、我が家は相変わらずの散らかり放題なのでした。

 そしてそんな台風の翌日、21年前に我が家にやってきた時にはボロッボロだったスカイラインの車検が行われたのでした。
 ハンドドリルに砥石を付けてシリンダーボーリングをしたり、サビたボディの切り貼りのために溶接機まで自作し、どうにかこうにかやっと最近になって復活?したスカイラインだったのですが、車検の直前になってまた機嫌を悪くし、前日までキャンセルをしようかと悩んでいたのですが、どうにかワイパーも動いてくれて、車検を受験することはできました。
 結果は、オールドタイマー誌の次号(26日発売)で詳しく紹介しています。気になる人は、本屋で立ち読みしてみてください。

 台風一過の素晴らしい快晴の日、軽トラ・モバイルハウスのポリさん(堀さん)と、軽バン・モバイル事務所で取材の全国ツアーをされている新井さんがいらっしゃったのでした。

↑こどもたちが描いてくれたというポリさん号の外観と犬の太郎クン。堀さんは普段、この軽トラで寝泊まり&自炊し、暮らしながら、雑誌の編集や動画の配信をされています。電気の自給をしたいとのことで、新井号のようにソーラーパネルを付け、て欲しいとのことで相談にみえました。いま、材料の手配中。パネルの取り付け時にまた詳しく紹介させていただこうと思います。

↑こちらは新井号。どうしても外食が多くなってしまう、とのことでしたが、お茶や軽食は作れるくらいの炊事道具がそろっていたりします。
 新井さんは現在、オフグリッド(独立型ソーラー発電)で暮らすひとたちをこのモバイルオフィスに寝泊まりして全国に訪ね、それを本にまとめるための取材中で、その途中に立ち寄ってくれたのでした。
 出版社に頼らずクラウドファンディングという形で資金をつのり、本にまとめる予定とのことです。応援してくれる方を現在、募集中。詳しくはこちらをご覧ください。

↑フラットになるように合板を貼った床の上にキャンプ用のマットを敷き、枕にもなる座布団を枕に夜はここで宿泊し取材を続けているとのこと。厳選した道具を使うことで、キャンピングカーのように大掛かりなものでなくともモバイルライフを楽しむことができる、ということを実践されています。

↑これは新井さんモバイル用として愛用されている椅子。アフリカの人たちが使っている椅子とのことで、腰にぶら下げて持ち運ぶことが可能。

↑しかも、底の部分が写真のような形状になっていて、傾けて使用することも可能で、座りながら作業をする上でとても便利なのでした。

 風の森にお願いして建ててもらった母の家。太陽熱温水器と太陽光パネルが屋根に載っているのでお風呂(給湯)と電気に関しては化石燃料フリーなのですが、昨冬は薪ストーブの設置が間に合わず灯油ストーブでどうにかしのいだのでした。朝の室温が15度をしたまわるようになったとのことで、急遽、薪ストーブの設置を行っています。

 手に入れた薪ストーブは、新保製作所の角型ストーブ。値段が7000円というリーズナブルな日本製の鈑金ストーブなのですが、これの側面、一箇所と扉部分に窓をつけてもらいました。

 調理用のコンロとしても使えるように流し台のすぐわきにセットするため、遮熱壁を製作中。当初は遮熱壁はレンガで作る予定だったのですが、キッチンとの間隔を出来るだけ近づけたかったことと、レンガは持ち合わせがなくお金がかかってしまうのでありあわせの材料で出来る方法に変更。

↑以前、源太さんがサルベージュしてきてくれたアルミの廃材と、家を作った時に使ったあまりのケイカル板を使うことに。対流が起こる間隔で二枚のケイカル板を、ロングボルトを使い立ててみました。

↑足のあたりはこんな感じ。サイズの異なるアルミのアングル材を2個組み合わせることでケイカル板を固定します。
 煙突の径の違いをどうするか? と、ストーブを調理用コンロとして使いやすい高さにセットする台をどう作るかを現在検討中。
 そしてやっと、明日から稲刈り。それと共に、そろそろ麦のタネまき用の畑の準備もしなければなりません。そこで縦横無尽に畑を占拠していたカボチャを収穫。

 美味しいかぼちゃのタネを残しタネとりを継続していくと、ラグビーボール型が多くなります。今年はちょっと小ぶりですが、これで来年の春までどうにか持つ……といいなぁ。