Hatena::ブログ(Diary)

地給知足がおもしろい!

 「自給自足」のように、ひとりであんまり頑張らない。
 「てきとー」と「いいかげん」がモットー。
 球からわり、域で分かちあう、るをる暮らし。
 だから「地給知足な暮らし」は、「ビンボ臭い、不便な暮らし」でもあります。
 でも、なぜか……、楽しいよ!

2017-04-03

「コードレスチェーンソー Powered by 太陽」作戦

 お気に入りの作業着である、国鉄の頃の紺色のナッパ服(←もらい物)で丸太を伐るお嬢さんが手にしているのは電動のチェーンソー。しかもコードレス。そんなのオモチャみたいなもんでしょ! と思っていたら、これがなかなか優れなものなので驚いているところなのでした。

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 薪を運ぶ軽トラも電動ケットラになり、セレナに続いて軽トラの燃料にも化石燃料を使わず、太陽光または天ぷら廃油の発電機でどうにか動かすことができるようになったのですが、とはいえ、薪を刻むのに燃料が化石燃料のエンジンチェーンソーを使っていることになんとなくちょっと抵抗があったのでした。そんなときに登場したのがこのコードレスのチェーンソー。そして同時に「あれねー、かなりいいらしいよ!」っていうウワサがいろんな方面から流れてきたのでした。

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 実は……マキタの御曹司が高校のときの同級生で、彼の話をいろいろ聞いていて「ああ天皇家のようなところに生まれなくて良かったんだなぁ」などと、お金の不自由はないけど自由がないことの辛さを意識することができるようになったのだけれど(生前退位は特例ではなく、せめても引退制は制度として決めてあげなければいけないと私は思っています)、

 そんなこともあって社会人になってからも、いちおう影ながらマキタの電動工具を応援していたのでした。そんなわけでインパクトドライバーはマキタの18V。コードレス丸ノコやサンダーなども、バッテリーが流用可能なマキタのコードレスチェーンソーを手に入れたのでした。メーカーの思惑通りにしっかり囲い込まれている、とも言えなくもないのですが。

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↑そのマキタのインパクト用18Vリチウムイオン電池をこのチェーンソーは2個直列に接続し、36Vで使用しています。とはいえスペアのバッテリーセットは中国製の格安の偽物(マキタ、御免!)。チェーンソー本体はネットで安い店を探し、バッテリー別で2万8000円+税で手に入れました。バッテリーはマキタ純正だと1個1万円前後(ちなみにマキタ純正はベトナム製)。中国製の互換バッテリーは4000円程度で手に入ります(が、私が手に入れた中国製は同じアンペアhのものでも使える時間が純正よりも短いように感じられます)。でもまあ、純正を充電している間の時間稼ぎ、ということではスペアのバッテリーセットがあるかないか、が大切なわけですが。

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↑電動チェーンソーを手に入れてもそれを化石燃料で発電された電気で充電してしまっては電動を手に入れた意味がないわけで、なんとか太陽光をメインに充電したいと思っているわけですが、当初これらのバッテリーは、DCACインバーター(写真の中央)を介して交流100V用の充電器で充電していました。ところが急速充電による充電電流値が大きいことと、直流のバッテリーを充電するのに一度交流に変換するロスもあってかこのサイズのソーラーパネル&鉛バッテリーでは直射日光の元でも満充電に達しないことが多くありました。

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↑ソーラーシステムの方をもっと大きなシステムに変更すればいいのですが、直流のソーラー発電からの変換ロスをなくすため以前から欲しかった直流12Vから充電できる充電器(DC18SE)を購入(マキタの純正品で1万円弱でした)。コードの先端にシガプラグが付いている方が直流12V用(自動車用)。右の交流100V用充電器(DC18RC)は入力電流が410Wなのに対して、直流12V用は70W。当然、出力電流(充電電流)も交流100V用が9Aに対して、直流12V用は2.6Aと小さいので満充電までの時間はかかってしまうのですが、インバーターによる変換ロスなどがなくなるためにこれだったら比較的小さなシーラーシステムで充電可能です。

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↑5Wパネルをチャージコントローラーなしで、12V38Ahの制御弁式鉛蓄電池のリユース品に蓄電、そこから12V用の充電器でマキタの18V5Ahのバッテリーを充電します。充電時間は約2時間。どうにか満充電できるようにはなりましたが、これだけだと毎日の充電はちょっとつらい感じ。日が当たっている時間は、前の家の屋根にのっている4キロWのパネルからの電気が系統に流れているので、それと併用して使っています。

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↑なにより便利なのはエンジンチェーンソーと違って次の丸太を切るまでの間、アイドリングさせておく必要がない、ということ。そして木の上でもスターターロープを引く必要がないので楽ちん。スイッチがオフであれば誤ってスロットルレバーを引いてしまってもチェーンは回転しません。エンジンチェーンソーと違ってかかりが悪いとか、アイドリングが安定せずに作業の合間にストールしてしまうなどいうこともないわけです。強いていうと低回転でのトルクが大きいので、チェーンの回転がゆっくりのときに木に当てると本体を持っていかれることがあること。でもそれも回転をある程度あげてから木に当てれば解決する問題ですぐに慣れたし、いまでは手放せない道具になってしまいました。


そんなこともあってか、リチウムイオンバッテリーの普及とともにどうもチェーンソーはコードレスの電動チェーンソーが普及しそうな雰囲気です。マキタにつづいてエンジンチェーンソーの老舗でもあるSTIHLでもコードレスの電動チェーンソーを発売

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↑36Vのバッテリーと充電器がセットで、バー長さ30cmのモデルの定価が3万9,800円とのこと。マキタのインパクト用バッテリーを持っていない人はこちらがかなり魅力的に思えてしまいそうです。


 また海外ではすでに、コードレスチェーンソーがかなり普及している模様で、こちらのモデルはガイドバー長さ18インチ(約46cm)の本格仕様で、バッテリーの電圧はなんと80V。

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しかも値段は249ドルとのこと。80Vのリチウムイオン電池はたぶん飛行機には載せられないので輸出が少々面倒そうだけれど、値段を含めてちょっと手に入れてみたくなるスペックなのでした。

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詳しくはこちらからどうぞ。しかしそれにしても、直流80Vのリチウムイオンとかって、アークや感電の危険はないのだろうか? またこのシリーズにはチェーンソーの他、刈払機や自走式の芝刈り機などもあり、今後も増えていきそうな予感。

「昔はねぇ、チェーンソーも草刈り機もエンジン積んでた頃があったんだよ」なんて言われるようになるのだろうか?

2016-06-11

電力自由化、わがやの選択

 発電事業と送電事業が分離され、これまで大手電力会社による独占状態になっていた電力の発電供給事業が、4月からの自由化されました(出力が1000キロワット以上の発電事業者であっても、届け出によって事業を行うことが認可されるようになったとのこと)。

 これによって多様な発電方式によって多くの事業者が現れるかと思ったら案外そうでもなくて、自然エネルギーやゴミの焼却熱などを使って発電を行う会社は地方では選択できず、どちらかというと他の事業とのセットアップで電気代が安くなるようなイメージによる電気通信事業者の囲い込みの競争になってしまっているようにも思えます。なんとも残念だなぁ、電気のこと、発電のことを多くの人がいろいろと考える上ではいい機会だと思ったのだけれど……。

 とはいえ、せっかくのこの機会、ウチもどうにかしたいと思ったわけです。

で、はじめたのが、まずは軽トラの荷台に廃材で鳥居を立てること?

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キャビンとのスキマから雨が吹き込んでこないように板を貼り、ふたつの鳥居をつなぎます。

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そしてそこにいただきものの中古の太陽光パネル(150W)をセット。蝶板で固定し、夏と冬とで角度を変更できるようにしました。

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↑ところでこの幻想的な写真は、日の出前、朝4時頃の景色。自分で電気を作るようになって気がついたのですが「電気は作るよりも、その分の電気を使わないようにすることの方が簡単だ」ということ。

 必要以上には電気を使わない暮らしをしよう! ということで、たとえば今の季節は朝4時くらいから明るくなってくるし、しかもこの早朝の時間帯、とても気持ちが良いのです(あのネボスケがこんなことを言い出すなんて、歳をとった証拠か?)。


 パネルはもう一枚追加し、ふたつのパネルの間も雨がまわりこまないように処理しました。パネル本体をそのまま屋根材として流用しようという作戦です。

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 とはいえ、やったことは稚拙。白の防炎シートを横長に切り、ガムテープを向かい合わせに貼って雨仕舞としました。下のパネルも蝶板による固定ですが、この雨仕舞によって角度を変更しても雨はパネルの下に入ってこない……予定です。

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 上側もマハさんからいただいた三角形の切端を使って雨水が内側に垂れてこないように小細工。

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 側面は、切端や廃材を使って板張りにして、雨風が吹き込まないようにして……、パネル下には発電や蓄電、それに検電のための機器を収納します。

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 そして完成したのが、パネルをたくさん背負ったこんな軽トラ。

パネルを軽トラの荷台に載せることで、パネルの向きを午前と午後で変えることも容易だし、直射日光を追って移動することも可能。

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 そしてさらに今回のカナメは、この配電制御機器、グリッドタイ・インバーター(Grid Tie Inverter)と呼ばれるちょっと変わったインバーターです。

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 ソーラーパネルで発電した直流電流を、家庭用と同じ交流電流に変更してくれるのは従来からある普通のインバーターと同じなのですが、このインバーターはそれに加えてソーラーパネルを使って自分で作った電気を優先させて家庭内で使用することできる、という優れものなのです。

 新品バッテリーを使う従来の独立型太陽光発電では、バッテリーによる環境負荷がネックでした。そこで廃バッテリーをどうにか再生できないかと、パルスをかけたり、極板を洗浄したり、振動を加えてみたり、高電圧微弱電流で充電してみたりしたのですが、いい場合もあるし、うまくいかない場合もあって、これと言った決め手はありませんでした。

 一方このグリッドタイインバーターはバッテリーを使うことなく、発電した電気を優先させて家庭内で使うことができます。

 仕組みとしては意外とシンプル。インバーターからのコードを家庭内のコンセントに接続することで、流れている電圧を検知し、それよりも少し高めの電圧の電気を作って供給する、という寸法。電気は水と同じで、圧力の高い方から低い方に流れるので、ソーラーパネルを使って自分で作った電気を優先して家庭内に流し使うことができるというカラクリです。

 売電できるような大掛かりな設備に投資する資金を持たない者に向けた、あるいは再生エネルギー賦課金に依存しない、いわば清貧のためのプアマンス系統連結発電装置とも言える装置なのです。

 また、グリットタイインバーターの他にも、最近はIDPTC(インテリジェント・デュアルパワー・トランスファーコントローラー)と呼ばれる電源切り替え装置なんていうのもあって、これは独立型太陽光発電でバッテリーに蓄えた電気を優先して使用し、バッテリーの電圧が低くなった(設定値11V前後が多い)時点で瞬時に(パソコンが落ちない速度で)商用電源に切り替えてくれる、などという製品もあったりします。

 ただしこのあたり、子ブレーカー先のコンセントに接続する電気機器に関しては、法的にあいまい、というか法整備がなされていない部分の盲点的な要素であることもあって、問題を起こしてしまうと他人やこれまで使っていた人にも迷惑をかけてしまう可能性もあるので、使用にあたっては十分な注意が必要のように思います。

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 とはいえ、配線はかなりシンプルで簡単。ウチで使っているグリッドタイインバーターは、MPPT制御できる直流電圧の範囲が24〜48Vなので(インプットレンジは22〜60Vともう少し広い)なるべくその間になるようにパネルを組んで、入力側の端子につなぎます。

 そしてあとは、出力側のオスのプラグを家庭用コンセントにさすだけ。その後、インバーターのスイッチを入れると、50ヘルツ、60ヘルツの違いを自動検知し周波数の設定をしてくれた上、電圧を常に監視し、かなり細かく電圧制御をしてくれるという知的なインバーター。

 そして実際に使ってみるとスイッチを入れた時と、切った時とでは電気メーターの円盤の回る速度が遅くなることで、自分で作った電気が優先して使われていることが実感できたりします。

 でもそれだけではどのくらい発電し流せているのかが分かりません。そこでクランプタイプのテスターで流れている電流を測ってみました。すると測定結果は1アンペア弱。

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↑発電時の交流出力電流は、プラグ端子の片方だけを多穴のソケットに挿して、もう一方を別の線(写真の赤いコード)で取り出し、そこにクランプテスターを当てて測定してみました。写真のこのときは、0.96A。

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↑このときの出力している電圧を測ってみたら約103ボルトだったので、約100Wの電気を家庭内に供給できている、ということになりそうです。

 さらにもっと簡単に電力を測ることができないかとワットモニター(市販されている電力測定器)を試しにつないでみたら、これを使っても電力を測定できることがわかりました(交流の場合、流れる電気の向きはあまり関係がない模様)。

 今回つないでいるパネルは150ワットと100ワットの二枚を直列につないでいます。本来は200ワット以上の出力が出ているはずなのでちょいと少なめ。そこでグリットタイインバーターに入力している電流を調べてみることに。

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↑電流は3.62アンペアでした。

 電圧はというと……、

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↑約32ボルト。ということは3.62A×32V≒115W。グリッドタイインバーターの変換効率は120VAC出力の場合でも83%前後とのことなので、中古なのでパネルの性能が少し落ちているのかもしれません。


 ところでこの軽トラ「自家発電号」、グリッドタイインバーターを使って家庭内に電気を供給してくれるだけでなく、小さなパネルをいくつか背負っていて、また別の役割りも担ってくれます。

 ひとつは廃バッテリーの再生&蓄電。

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自動車用廃バッテリーが3つ直列(約36V)で接続されていて、これを小型のソーラーパネルで充電します。

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5Wのパネルをふたつ直列で接続すると、直射日光が当たった際の開放電圧は40V前後。これをチャージコントローラーを使わずに、ダイオードだけで直列に配置した3つの廃バッテリーを充電します。少し高めの微弱電流で充電することで再生をも狙おうという作戦。

 そして、側壁をあけると、そこにはバッテリーテスターや充電器などと共に、溶接用ホルダーとアースクランプが収納されているのでした。

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 それを3直列のバッテリーの両端につなぐと、アーク溶接機になるという寸法。

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 東電との契約を40アンペアから20アンペアに落としたので、電気溶接機は使いずらくなっていたのですが、商用電源を使わず、独立したバッテリーを起電力とする溶接機であれば、東電との契約は10Aでも問題ありません。

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 また、パネルの配線を組み替えることで、従来通りのMPPTチャージコントローラーで、電圧&電流を監視しながら産業用の制御弁式中古バッテリーに電気を蓄電することなどもできます。

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 あるいは、携帯可能な小型のリチウム電池(モバイルバッテリー)を太陽光で充電し、携帯電話やノートパソコンへの給電、それにバッテリー上がりを起こしてしまったクルマのエンジン起動用ジャンプバッテリーにも蓄電できるシステムなども搭載していて、現在テスト中。

 リチウムイオンの小型のモバイルバッテリーが安くなってきたので、それを小型のソーラーパネルで充電する方法がなかなか良さそうで、そのあたりもそのうち紹介したいと思っています。

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追伸:グリッドタイインバーターの調達方法に関してですが、わたなべが調達したのは500Wのタイプでかなり以前に個人輸入したのですが、最近は日本でもamazonなどから調達可能です(amazonの場合、なぜかカタカナではダメで、「Grid Tie」で検索するとたくさん出てきます)。

 オススメとしては、「NPO法人「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」」からの調達で、国際宅急便の送料などを合わせると、私が個人輸入した値段よりもだいぶ安い値段(たとえば200Wのタイプ(入力11Vから30V)が1万3千円)で販売されていたりします。特に中古ソーラーパネルとのセットはリーズナブルな上に、パネルを新しく作る環境負荷もかからないのでオススメ(今回、記事中で使っているあまりうまく発電していない可能性のある中古パネルは、以前に地元の友人からいただいた多結晶タイプのパネルで「非電化地域に……」のものではありません、念のため)。

2013-06-28

日本もまんざら捨てたもんじゃない。

 父の介護をオフクロだけにお願いすることが限界になってきて、家の前に両親の家を建ててもらうことになりました。家を建てるに当たって、「風の森」という原村(長野県)にある少し変わった工務店にお願いすることにしたのでした。

 いま住んでいる家は、ステップフロアーやパッシブソーラーなどカラクリ仕掛けには満ちているのですが、トイレやお風呂は二階にあり、バリアフリーということでは最悪の家なのでした。リフォームも考えたのですが、だったら新しくもう一棟、別に家を建ててしまおう、という発想が生まれてしまうところが、土地に恵まれた田舎暮らしのいいところだったりもします。そんなわけで、バリアフリーでかつ、できるだけ地球に優しいエネルギー自給型の家を建てよう、ということになったのでした。

 で、その、風の森のリュウさんが、明日、工事用の仮設の電気を「持っていきますね」と言ったのでした。

 持っていきます? 仮設電源は『(東電にお願いして)設置します!』というのが普通です。でもそうではなくて「持っていきます?」 なんだかちょっと変だなぁ、とは思っていのですが、翌日になってその意味が分かりました。

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 単管パイプの架台にセットされた出力約1キロWのソーラーパネルが運び込まれたのでした。リュウさんいわく「だって、工事の現場とはいえ原子力で作った電気を使いたくないでしょ!」。

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 ユニックから次に降ろされたのは、在来工法?で作られたバッテリーやインバーターを収める木の箱でした。これで20Aまでの電気が使えることになります。丸ノコとエアコンプレッサーくらいだったら、これで十分とのこと。

 風の森は、ウッドマイレージの少ない地元材を生かして日本古来の伝統工法で家を建てる工務店であると同時に、セルフビルドやハーフビルドの施主をも応援してくれるという珍しいタイプの工務店でもあります。躯体や基礎など、初めて家を建てる素人が自分でやるには難しいところを施工してくれて、内装や塗装など「ニンク」がかかってプロにお任せするとお金がかかってしまう部分をハーフビルドすることを応援してくれる、というちょっと変わった工務店でもあります。変わったところでは、「ジャメ・コンタント・オマージュ」という独立操舵&独立駆動の電気自動車の木骨部分を担当していたりもします。

 ところできょうは、仮設の水道工事のために設備屋さんがいらしたのですが、設備屋さんは古いボンゴを愛車とされていました。エコカー減税が適用される新車より、ライフタイムアセスメントで考えたら、古いクルマを大切に乗ることの方が大切、という考え方で、以前に一度エンジンが壊れたのだけれど、その後も中古のリビルトエンジンに載せ替え大切に使っている、とのことでした。

 それに「古いボンゴは機能的で、定尺(4m)のパイプが、室内に入るんですよ」とのこと。

 意識の高いモノ作りの人たちに刺激され、プラスチック製の仮設トイレをキャンセルさせていただき、工事用に(以前から構想を練っていた)ドラム缶コロコロ式のコンポストトイレを作ることにしました。本格的な工事が始まる7月1日までにどうにか間に合うように、いま、時間を見つけては必死に作業をしています。

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 あー、でもなんだかなぁ……、こうして、モノづくりの現場に実際に接してみると、日本もまんざら捨てたもんじゃないなぁ、と思うのでした。

 その一方で、何も生産的なことをせず、ただお金を右から左に動かすだけでお金を増えてしまうマネーゲーム、つまりはアベノミクスというものの根本にある考え方こそ、諸悪の根源ではないか? と思えてしまうのでした。

2013-03-10

「おかもち」木工作編

雪が積もって、外仕事ができなくなったので、楽しい楽しい木工工作の時間が取れました。家にひきこもってチマチマこんなことやるの、好きなんだよなぁ。冬も大好き!

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↑ホームセンターで1980円で買ったワークベンチ。インパクトが刺せたり、丸ノコが置けたり、鉛筆やよく使うサイズのドリルがセットできたり……、使い勝手に合わせてちょっとずつ改造して使っています。ホントは市販品ベースではなく、イチから作りたいのだけれどねぇ。

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↑市販のワークベンチが便利なのはバイス機構。バイス機能があると、手で押さえておくことの難しいこんな小さな木っ端を切る際などに重宝します。

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↑まずは「おかもち」内に収納するものを集め、だいたいの寸法を決めます。

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↑設計図はかなりテキトーで現場合わせ。どちらかというとカラクリ仕掛けを考えることが主体。

とりあえず、作り始めます。

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↑ダボを打ってネジを隠すほどの板厚がないので、今回はネジを見せる仕様。皿ネジではなく、リベット風に鍋ネジを使います。

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↑鍋のタッピングがなかったので、鍋のボルト(テーパー状に細くなっていない)を使いましたが下穴をあけてあげれば問題なく使えます。木の場合はタップも不要。ただし、金属(約1割)と違って、下穴は2割くらい細めがいいようです。また、こうした木端ギリギリに打つときは割りの入ったコーススレッドであっても下穴をあけておくのが無難。

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↑カラクリっぽく開くように一番下の扉は、掘り込んで蝶番を足踏みミシンのように取り付けました。

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↑蝶番は自分で作ることもできるけど、捨てられてしまった家具などから外した蝶番ストックがあると、こういうときに重宝します。またペーパーは、水をつけなくても目詰りしにくい空研ぎペーパーがオススメ。当て板をすると作業性があがります。

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↑材料はホームセンターで売っている一番安い国産材、スギの野地板。今回は新材だったので、板の角をちょっと深めに面取りしてみました。

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↑ダボなどはそこらへんの木の枝を使用。

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↑木の枝の真ん中に穴をあけ、面取りする際などにもバイスがあると便利。

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↑ダボはこんな風に使います。

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↑「おかもち」でもっとも考えたところは、取っ手のスイング機能。柄の取り付け穴を長穴にすることで、取っ手を持ち、取っ手が上に引き上げられたときにはセンターで固定され、取っ手を下にさげるとスイングするというカラクリにしました。

 そのための長穴を両端にドリルで穴を掘り、ノミでつないで作ります。

 こんな感じになります。

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↑取っ手を持って、上に持ち上げたときには「おかもち」がひっくり返らないようにセンターで固定されます。

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↑取っ手を下にさげると、取っ手はスイングして、ソーラーパネルを太陽の傾斜に合わせてセットするためのステーになります。

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↑電気の配線を通すための穴を加工。

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↑取ってはそのへんにあったクヌギの小枝。

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↑樹皮が付いたままだと樹皮下を虫に食われてしまうので、樹脂を剥きました。小枝の樹皮を剥くにはカマが便利です。

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↑そのへんにあった銅の針金で、留め具を工作。

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おお、そしてようやく、完成!

あー、楽しかった!

2013-02-25

小型太陽光発電ボックス「おかもち」のカラクリ紹介。

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↑これがオカモチとして、普通に持ち歩くときの姿。

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↑太陽にパネルをかざす際は、取っ手を下げ、パネルの下に入れ、季節に合わせパネルの角度を調整することができます。

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↑メインの部屋には自動車修理工場からいただいてきた廃バッテリーが鎮座しています。自動車修理工場に行って、比較的程度のいい廃バッテリーを分けていただくコツ、テストの方法、なんかも順を追って少ししたら紹介させていただきたいと思っています。

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ソーラーパネルをはずして上からのぞくとこんな感じになっています。左の黒いボックスがインバーターと呼ばれる機械。また、右側のバッテリーの上に載っている「端子台」と呼ばれる小さな部品が今回の隠れた逸品。安全のためのヒューズと夜間にバッテリーからの電気がソーラーパネルに逆流してしまわないようにダイオードという部品が組み込まれています。

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↑これがインバーターという機械。この機械にバッテリーからの電源をつなぐと、交流100V(家庭用の普通のコンセント)や携帯電話などの充電が可能なUSB電源(直流5V)に変換してくれます。市販のインバーターの配線を少し変更し、改造したワニ口クリップと端子台を取り付けてあります。強いていえばこのあたりの作業が唯一の電気配線工事らしい作業ということになると思います。

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↑今回のポイントはコレ。いろいろデータ取りしたところ、38Bから55Dくらいのバッテリーであれば、5W程度のソーラーパネルを直接つなぐことでトリクル充電になると同時に、微弱の20V近辺の高電圧がときどきかかることがサルフェーション除去として(パルサーよりも)良さそうなデータが得られたのです(逆に残念ながら思いのほかパルス発生装置による効果がデータに現れませんでした……)。詳しくは、今月号のオールドタイマー誌(129号)で細かく紹介しているので興味のある人はぜひ立ち読みしてください。

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↑これが定電流で負荷をかけることのできる装置。4Aの負荷をバッテリー電圧が10.5Vになるまでかけることができ、それをパソコンにデータとして取り込むことができます。

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↑パソコン内ではこんな感じで表示されます。


 話を戻します。今回のこの「おかもち」の特徴は、バッテリーに合わせたソーラーパネルを選択することで、チャージコントローラーを使用しない、というところにもあります。ただし、南側の側面にもうひとつ5Wのパネルを追加することができるのですが、その場合は、チャージコントローラーが必要です。

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↑インバーターの下の小さな扉を開くと、中から三連のシガソケットと電圧計が現れます。直流12Vの器具も使えて、しかも電圧管理ができる、という寸法。

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↑じゃーん。そして、そのさらに下の扉を開けると、小さなスピーカーが現れます。

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↑スマートホーンやアイパッド、MP3プレーヤーなどのイヤホンジャックをつなぐことで、「おかもち」は音楽再生もできたりするのでした。そのための隠れたポイントがインバーターの選択でした。

 インバーターは一般に冷却にファン(扇風機)を使っているのですが、音楽を聴く上で冷却ファンの音が耳障りだったりします。また、ファンのモーターが発する電磁波をスピーカーが拾ってしまい雑音が出てしまったりすることもあります。そこでファンレスタイプでUSB出力もできるインバーターを探し、それを採用したのでした(交流出力からスピーカーに給電する方法もあるのですが、ロスが大きいことと、交流にするためのスイッチングで発生する電磁波をスピーカーが拾ってしまうことがあるのでスピーカーもUSB給電のものを採用しています)。

 しかもこのインバーターは交流100Vは120Wまで出力可能で、深放電によってバッテリーを傷めないようにバッテリーの電圧を監視し、電圧が11V以下になると警報音を鳴らし、さらに電圧が下がると出力を自動で止める機能もついています。

 ただ、今回選んだスピーカー……ウディなデザインは気に入っているのですが、音はそれほどでもなく、その点がちょっとガッカリ。(一度、交流100Vに直すとどうしても雑音を拾いがちでロスも大きいので)USBあるいは直流12Vで使えるオススメの小型スピーカーがあったら教えててください。



■取っ手の部分のカラクリ■

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↑取っ手を上に引っ張り上げた状態では、ロックが効いて、取っ手は左右に倒れないようになっています。

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↑一方、取っ手を下に少しスライドさせると左右のロックは解除され、取っ手を倒すことができて、奥に倒すと太陽の傾斜に合わせてパネルを斜めに支えるステーになる、という構造。こういうのを考えるのが楽しいんだよねぇ。


「おかもち」の作り方、木工工作編」は「こちら」から。


最後にちらっと宣伝。

ここで使われている部品をベースに、キット化したものを販売させていただいております。興味のある方は「こちら」もご覧いただけるとありがたいです。