三嶺レポート(2010年5月29〜30日)

ブログを引っ越したとき、いくつか荷物を運び忘れてしまいました。今回は運び忘れた荷物のふたつめ、三嶺です。「みうね」または「さんれい」と読みます。剣山の西側、徳島県高知県の県境になっている標高1893mの山です。

2010年5月29日から30日にかけて、白髪山から登り、三嶺山頂の小屋(無人)で1泊、フスベヨリ谷のルートで光石に下りました。

白髪山の登山口までは徳島市内から車で3時間ほど。国道195号線を走り、木頭を抜け、高知県の別府峡から林道(路面は良好ですが、途中まで落石が多い)に入ります。30〜40分ほど車を走らせると、白髪山登山口の駐車場(かなり広くて、トイレもあります)に到着。車をとめて、11:00ごろ登山開始です。



実はこのルートで登るとき、一番しんどいのが白髪山山頂までで、急登が続きます。でもいきなりこの眺望!左の高い山は石立山です。



剣山方面の眺望。いつかこの稜線を縦走してみたい。


1時間足らずで白髪山(1770m)山頂到着。そして。。。



どーん。どーん。どーん。これが白髪山山頂から見える三嶺です。南側斜面の自然林の美しさが際立っています。ちなみに一昨年登ったときは悪天候で何も見えませんでした。笑



視線を少し右にやると、これから歩くルートが一望できます。



三嶺山頂がかなり近づいてきました。左の尾根を登っていきます。



15:00前に三嶺山頂(1893m)到着。これはtop of the world!山頂の西側、西熊山(1816m)、天狗塚(1812m)方面の眺めです。黄金色に輝くササがまぶしい。



こちらは東側、剣山方面の眺め。左から、塔丸(1713m)、丸笹山(1712m)、剣山(1955m)、次郎笈 (1930m)などが見えます。手前の赤い屋根の建物が三嶺小屋という無人の山小屋です。なかなか立派な建物で、トイレもあります。南側の斜面を少しくだると水場があるのも便利なところ。ここに泊まります。



夕日を見ようと北側を見ると、なにやら、小さな黒い雲が。。。ん?島?もしかして瀬戸内海?なんと瀬戸内海に浮かぶ島が見えました。地図で見ると、北木島、白石島方面と思われます。



翌朝、7:30ごろ出発し、フスベヨリ谷を下って行きます。あちこちで山が崩れていて、自然の荒々しさを見せつけられます。そして、山が崩れるというのはごく当たり前のことで、その繰り返しで今の山や谷の姿ができているんだと改めて感じさせられます。



途中なんどか川を渡ったりしながら、谷を下って行きます。八丁小屋あたりから傾斜が緩やかになり、谷川沿いに歩きやすい道が続きます。12:00前に光石の登山口到着。白髪山登山口まで、車を取りにいかないと。。。


三嶺の魅力は、どっしりとした包容力のある姿、自然林の美しさ、top of the world的眺望です。今年も早く登りたい(雨天のため、2週間連続で断念中。。。)。