Mussel Docking で最も心身ともに逞しさを欠いている男、それが、こ、の、ボ、ク、福田十二指腸です。
映画館で映画を見ると言う身体的行為について
なぜ大スクリーンで見るかというと、臨場感だとかなんとかっていうものも無論ありますけれども、家でソファに座って寛いで(くつろいで)鑑賞するとなると、部屋が明るいため周囲のモノがどうしても目に入り、気が散って集中して見ることが難しいのに対し、劇場では暗いので映画を見ることのみに集中できる、という、その環境を求めるがゆえに映画館の巨大なスクリーンで映画作品を見たいというのが、私の場合にはありますね、理由として。
また、大きなスクリーンを目で見るわけですけれども、全身で受け止めるという感覚も持っており、例えば、過去の例でいえば、劇場で見て、名作だとかそういう問題とはまた別の意味で、その時の自分の感情が動かされるという意味において非常に意味のある作品だと感じた時に、可能ならば翌日に再度、それが叶わぬまでも2回は劇場で観たい、ということを思うのですが、それは、短期間に2回、3回と大きなスクリーンで見る、あるいは観ることで、作品を全身で受け止め、身体に浸透させたい、というような感覚・・・・・で、先に述べた過去の例ということで言うならば、多部未華子氏と三浦春馬氏が共演した漫画原作でアニメ化もされた「君に届け」(2010年)、村上龍氏の青春小説の傑作を原作とし、妻夫木聡氏と安藤政信氏が共演した「69 sixty nine」(2004年公開)、作品世界そのもの(もはやクオリティ云々の問題ではなかった)を全身で受け止めたいと強く願った「木更津キャッツアイ日本シリーズ」(2003年)などが、挙げられます。
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さて・・・
今年も映画館には何度か/何度も行きました。暇なわけではないのですが、自宅の近くや職場と自宅の間(帰路の途上の駅の近く)に映画館があり、また、会員になっている映画館が職場近所にある、ということもあって、昨年と今年は、一昨年あたり(2014年より前の数年間)と比べると大幅に映画館に行く回数自体が増えています。
今年はまだあと1か月ほどありますが、1〜11月に映画館で見た作品を記します。
- 今年2016年に福田十二指腸が映画館で鑑賞した映画作品リスト(11月まで)
- マッドマックス 怒りのデス・ロード (2回目)
- ベテラン(韓国映画)
- スター・ウォーズ エピソード? フォースの覚醒 (3回目)
- ブリッジ・オブ・スパイ
- ピンクとグレー
- オデッセイ
- スター・ウォーズ エピソード? フォースの覚醒 (4回目)
- 人生スイッチ
- ちはやふる 上の句
- ルーム
- アイアムアヒーロー
- ちはやふる 下の句
- リップヴァンウィンクルの花嫁
- ディストラクション・ベイビーズ
- 海よりもまだ深く
- TOO YOUNG TOO DIE
- クリーピー
- シン・ゴジラ
- ゴーストバスターズ
- 君の名は。
- 四月は君の嘘
- 怒り
- 君の名は。 (2回目)
- 聲の形
- 聲の形(2回目)
- この世界の片隅に
- 海よりもまだ深く (2回目)
- この世界の片隅に (2回目)
(以上、2016年1月〜11月に映画館で鑑賞した映画作品)
少しだけコメントを付記します。
- 「海よりもまだ深く」
是枝裕和監督「海よりもまだ深く」は、昨年公開の前作「海街diary」に続く、「海」が名称の頭に付く作品でしたが、この作品は人生そのものを描いた作品で、傑作であることに間違いはないと思いますが、今の私にとって必要な作品だと強く思いました。
- 「聲の形」
京都アニメーション、と言えば、「涼宮ハルヒの憂鬱」、「らき☆すた」、「けいおん!」等でも知られるアニメ制作会社ですが、その京都アニメーション、通称「京アニ」が手掛けた最新の映画作品が、大今良時氏の同名漫画*1を原作とする「聲の形」で、監督は山田尚子氏。間違いなく傑作であり、牛尾憲輔氏*2が手掛ける音楽も完璧でした。
- 「この世界の片隅に」
能年玲奈氏が「のん」という名に改名してから恐らく初めてではないかと思う本格的な仕事(という表現もナンですが)である映画で、これも「聲の形」と同じく漫画原作のアニメ映画です。なお、「海よりもまだ深く」の項で言及した「海街diary」は漫画原作の実写映画でした。今年見た映画では「ちはやふる」も漫画原作の実写映画です。「この世界の片隅に」、監督は片渕須直氏、原作はこうの史代氏で、音楽はコトリンゴ氏。コトリンゴ氏といえば、キリンジが兄弟ユニットからバンド編成になった現在、バンドのメンバーに加わっており、かつては確か坂本龍一氏が高く評価していたという記憶があります。この映画は太平洋戦争時の呉と広島が舞台の映画ですが、「海よりもまだ深く」と同じく、人生そのものを描いた作品です。言葉にすると陳腐になりますが、かけがえのない人生というものを考える羽目に陥ります。これを見ると。
上記は今年見た映画の中で甲乙つけがたい最高級の傑作だと私が思う3作品です。
ちなみに、昨年、2015年のリストは次の通りです。
フォースの覚醒は公開初日(の初回ではなかったですが)に見に行き、計4回(2015年に2回、2016年に2回)見ました。
- 2015年に福田十二指腸が映画館で鑑賞した映画作品リスト
- シンプル・シモン
- チョコレートドーナツ
- 寄生獣 前篇
- 6才のボクが、大人になるまで。
- 海月姫
- さよなら歌舞伎町
- くちびるに歌を
- 龍三と七人の子分たち
- 東京物語
- セッション
- インヒアレント・ヴァイス
- イニシエーション・ラブ
- 駆け込み女と駆け出し男
- フレンチアルプスで起きたこと
- マッドマックス 怒りのデス・ロード
- バクマン
- マイ・インターン
- 恋人たち
- ガールズ&パンツァー劇場版
- ロマンス
- 百万円と苦虫女
- スター・ウォーズ エピソード? フォースの覚醒 (1回目)
- スター・ウォーズ エピソード? フォースの覚醒 (2回目)
- 海街diary
- きみはいい子
(以上、2016年1月〜12月に映画館で鑑賞した映画作品)
2年分記しました(劇場で見た順に記載)。
なお、昨年は自宅(など)、映画館以外でもかなり映画を見ましたが、今年は前半にかなり見ただけで、中盤以降は全く見ていません。もっぱら映画館での鑑賞です。
かつて見たライヴについて(レイハラカミ氏出演など)
上の記事で今年見た映画について言及しており、「聲の形」という大傑作映画についても少し語っていますが、この映画の音楽を担当したのが牛尾憲輔氏。石野卓球氏の信頼も厚いミュージシャンだということを記憶しています。
思えば「この世界の片隅に」の音楽を担当したコトリンゴ氏はテクノドンことYMOのメンバーでもある坂本龍一氏から高評価をされているはずであり、片や「聲の形」の音楽担当牛尾氏は石野氏の、という、新旧テクノミュージシャンの品質保証付ミュージシャンとも言えるわけですね。多分。
で、牛尾氏はソロミュージシャンagraphとしても活動しており、私が初めてその存在を意識したのは、
http://ksmusic.org/?eid=4362
に記載されている、6年前の今頃、2010年12月5日に渋谷AXで見たライヴでプレイした氏を見たときでした。
上記URLのウェブサイトによると、このライブは DUM-DUM PARTY 2010 「A.A.A」@SHIBUYA-AX と題されており、出演者は、U-zhaan×rei harakami、相対性理論、フルカワミキ とのこと。そうだった、そうでした。agraph氏はDJとしてライヴの間をつなぐ役をしていました。
この当時、私は相対性理論にかなりはまっていたのでした。
元々好きだったレイハラカミ氏を見た最初で最後の機会となりました。
この約8か月後にレイハラカミ氏は突然この世を去ってしまったのでした。
相対性理論を見たくて聴きたくて、2010年12月5日、寒い夜でした*1が、ライヴに足を運んだ私達でしたが、前年の春〜spring〜、2009年4月8日に、まだほとんど聴いた事はなかったけれど、ただならぬ雰囲気を感じて思わず当時の勤務地に近い池袋ロサというライヴハウスで行われた相対性理論出演ライヴに行ったのでした。対バンの1組は七尾旅人氏でした。
- 「相対性理論と私」 2009年4月16日
http://d.hatena.ne.jp/mussel/20090416/1239859540
七尾旅人氏にもその頃結構はまっておりまして、2010年8月20日、渋谷O-WESTでのワンマンライヴに見に行きました。ゲストのSalyu氏の美声に感激した記憶があります。
- 「七尾旅人氏のライヴについて」 2010年8月21日
http://d.hatena.ne.jp/mussel/20100821/1282372011
2009年8月9日に夢の島で行われた WORLD HAPPINESS 2009 にも、相対性理論目当てで行きました。トリをつとめたYMOの演奏は、最後まで見ると会場から出る時や電車内が混雑するであろうから、これを回避したいと思って、1曲目を聴きながら会場を後にしたのでした。1曲目は THE BEATLES の HELLO, GOOD-BYE でした。
- 「Rainbow Tokyo 2009」 2009年8月15日
http://d.hatena.ne.jp/mussel/20090815/1250324608
ということで、なんだか半端に芋づる式に2009年、2010年に、足を運んだライヴについて記載いたしました。