【FGO】謎のヒロインX〔オルタ〕体験クエスト【幕間 Entracte・III】
僕の名前は黒騎士くん(絆礼装)。
ひょんなことから謎のヒロインXのいるコスモカルデア学園に、謎のヒロインXオルタ、通称えっちゃんのパートナーとしてXと寮生活を送ることになった。
えっちゃんはヴィランである闇の円卓(ダーク・ラウンズ)のアグラヴェイン卿の力でかつての記憶を失っている。実は、えっちゃんは、ヒロインXを打ち倒すべく、この学園に潜入していた。しかし、素性がバレるわけにはいかない、そこで本人の記憶を消してしまい、Xを打ち倒すチャンスが来るまで、Xのすぐ近くで生活を共にすることがえっちゃんの使命だった。
本来なら僕はカルデアのサーヴァント達とチョコ集めしなきゃいけないんだけど、このブリキの体から戻る方法が全然わからない。
それに、えっちゃんのことも心配だ。
いつしか時が過ぎ去っていた。
え、今なんて。。。
謎のヒロインZ。それは、2016年冬、カルデアでアルトリア・リリィの身に起こった不思議な事件。そこで出会ったサーヴァントが謎のヒロインXとそのXを狙う謎のヒロインZである。
なんだか、悲しそうだ。状況は全然わかんないけど。
オジ・・・いや、でもアっくん。。。
と、えっちゃんの言葉を遮るように、コンコン、とドアをノックする音が聞こえた。
しかし、ノックの主はドアの前から動かない。明らかに気配はあるが、部屋に入る気がないようだ。
え、トカゲ?
えっちゃんの声が若干強張る。正体不明の相手を警戒していた。
ドアの前でコケる音がした。どうやら、「そういうこと」らしい。
その言葉を最後に縞ぱんの持ち主の遠ざかっていく靴音が聞こえた。
えっちゃんはスパッツ派。。。(シリアス)
けっこうな強さで蹴り出された。
夜。
校舎裏には大きな倉庫がある。
決して冬木市埠頭ではない。
おいおい、この蒸気シルエット物騒過ぎるぞ。
えっちゃんが校舎裏に呼び出したのは、蒸気王ことバベジン教授。決して地球にいた偉人チャールズ・バベッジではない。
そう意気込んでいた教授だが、1分後には膝をついていた。自慢の蒸気圧式魔力装甲が、通販で買った邪聖剣ネクロカリバーになます切りにされかけたからだ。
次々と新情報が飛び交う。まるで劇場版の予告編を見ているようだ。なんかこう妙にワクワクするけど、本筋から置いていかれてる感が凄い。
何その最後、凄い気になる。ハリウッド。
先の戦闘のダメージか、教授はゆっくり膝をついて動かなくなった。
えっちゃんは自分の中の何かと戦っていた。振り上げた通販で買ったネクロカリバーを持つ手が震えていた。
ヒゲとはどうやらライオンヘッド校長のことを言っているらしい。その言葉だけ妙に憎々しげだ。
えっちゃん。。。そんな。。。。(マテリアルで確認済み)
そう言ってXオルタは、ヴォロイドになったオレを抱きかかえた。
ここで話しかけられることを想定していなかっただけにちょっと意外だ。
もしかするとそうですね。
意識がぶつ切りになる。
まるで頭の中のテレビのチャンネルをガチャガチャ変えられているようだ。
そうして、、、、
起きたらマイルームだった。
そうだった。ロマンの部屋を整理していたら、なぜかコタツが出てきたんで、マシュの要望で試しに使ってみたんだ。
それで、寝ちゃってたのか。
(こっちはブルマか。。)
なんというか、もうあんまり細かい部分は覚えていないんだけど、すごくスターでウォーズなエピソードだったんだよ。
あ。
(やっぱり)
そういうのいいから。
和三盆はさすがに無いけど、コタツで美味しくお茶菓子をXと食べた。
いつか、どこかでまた会えるだろうか。
これは、えっちゃんがオルトリアクターの不具合でカルデアの召喚システムに乱入してくる、ちょっと前のお話し。