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DJホームラン

130401

TOKYO ROCKSのチケットを買わなかった理由


一応、チケットの先行予約に応募して、当選するところまでは行ったんですよ。

でも、買わなかった。おれ、TOKYO ROCKSのチケット、買わなかった。


マイブラ観たいです。ブラーも観たいです。プライマル・スクリームも少しは観たいです。でも他に全然観たいバンドがいなかった。僕がチケットの購入権を捨てた時点の他の出演者はillionとMAN WITH A MISSIONと【Champagne】とandymoriとback number。ごめん、全然興味ない。andymoriはCDを買ったりバンドTシャツを持ってる程度には好きだけど、マイブラやブラーを観に行ったときのテンションで観て楽しめるとは思えない。


フェスとか、ライブイベントには、参加者が共有できるストーリーが必要だと思っている。哲学だと言い換えても良い。例えば、フジロック朝霧JAMやタイコクラブにポルノグラフィティが出演することは恐らくありえない。何で出演しないと言い切れるのか明確な根拠はうまく言えないけれど、「フジロックなどにポルノグラフィティが出ても良い」という感覚を抱ける人は多分そうそういないと思う。それらのフェスの主催者や参加者が築いてきたストーリーに、少なくとも2013年4月現在のポルノグラフィティはまるでそぐわない。そういったストーリーに魅力を感じられるか否かが、そのまま各フェスの個性や訴求力に繋がる。


僕は、TOKYO ROCKSの出演陣からは、自分に共鳴するストーリーを感じ取れなかった。マイブラ、ブラー、プライマル・スクリームという英国ロックのビックネーム中のビッグネームをまとめて日本に招聘しておきながら、日本側の出演陣にあの顔ぶれを並べるというのは、チグハグな事のように思った。イタズラにビッグネームを呼びつけて、隙間に埋め草的に「呼べば来てくれる若手」を集めたように見えた。


それでいて、Facebookを中心に展開され続けた、主催者側のあの過剰な煽り方。


2013年最大のモンスターが誕生します。

illion

illionは東京初ライブ初ヘッドライナーというセンセーショナリズムを届けてくれます。

僕たちの信じる日本ハイエンドの才能が、彼のヨーロッパから始まるメイデンヴォヤージのステージに、

TokyoRocks2013を選んでくれた事に感謝します。

生身のillionが姿を現す歴史的な瞬間に参加してください。

illionがスタジアムをエモーションで包みます。

illionオフィシャルインフォは illion facebook で確認してください。

聖地英国より処女航海の始まりです。

Stay Young !

2013年。この星最強のRock BandがTOKYO ROCKS 2013を支配します。

blur

奇跡のリユニオンから5年。初めてTokyoに降り立つ伝説。

バンド史上。最も輝いているこの瞬間を。

体感してください!

現在のblurこそ、世界の頂点に立つロックバンドのとして、

生々しいリアリティーとストーリーを体現出来る唯一のバンド。

今。世界が最も欲しがっているバンドがTokyoRocksを支配します。

Stay Young !


……感じ方は人それぞれだけど、僕は、音楽を語るときにこういう大仰な物言いをする人間は嫌いです。誰かにとって、RADWIMPSのボーカリストは最大のモンスターかも知れないし、ブラーは地球で一番のバンドかも知れない。でも、その個人的な感覚、個人的な価値基準を、何の臆面もなく、照れもなく、遠慮もなく、ユーモアもなく、真正面からぶつけられると、引く。主催者だけに見えているストーリーを、いきなり「はいどうぞ共有してください皆さん好きでしょこういうの」と強引に押し付けらることに不快感を抱く。あと、これはもう本当に個人的な感覚です。多分偏見も混じってます。でも、言わせて。ブラーやマイブラと、RADWIMPSを並べて語るなよ。格が違う。


結局、その辺の生理的直感的な嫌悪感が、僕がTOKYO ROCKSのチケットを買うのをやめた一番大きな理由だ。この主催者の成功体験の達成に協力したくなかった。この主催者のためにお金を払いたくなかった。



とはいえ、これだけ大きな花火を幾つも打ち上げておきながらイベントを中止にせざるを得なかった主催者の心境を想像すると胸が詰まることも確かだ。どうか、今回の反省を活かして次はもっとうまいことやって下さい。次があるならだけど。





でもやっぱり、気持ちよくブラーやマイブラを観たかったんだよ。

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