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2006-01-17 少女と幼女は違うなあ

mxoxnxixcxa2006-01-17

化け物の記号宮崎勤

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 ライブドアの行方が気になりつつ、小嶋社長のしどろもどろ具合も気になりつつ、宮崎勤に極刑確定という事件。なんて盛りだくさんなのだ。しかも今日阪神大震災の日。すごい成り行き。のんきな貧乏女子には見えぬ何かが働いているの?

 この事件が起こったとき私はまだ小学生で、よくわからないけれどオタクは気味の悪い最悪な人種だという概念はくっきりと残ったわけであって、そんな昔の事件の判決が17年たってようやく確定。かかり過ぎじゃなかろうか。5000本のビデオと何百冊の漫画のニュース映像は、大人は字だけの難しい本を読むものと思っていた私にはちょっとしたショックだった。結局のところ、宮崎勤というのは名前だけですでに何かの記号みたいなものになって、本人の実態なんてなかった。

 大好きなものだけで築いた自分だけの人工子宮に引きこもるような未成熟な男が、それも理由はどうあれ少女を殺して食べたりして偽名を使った手紙を書いて悦に入って、あげくネズミ人間どうだこうだと言い出すような男が、来る日も来る日も来る日も、ものを考える時間だけがどっさりある中で収監されて暮らし、ああ死刑は嫌だな死ぬのは恐いな痛いかしら苦しいかしら恐いよ恐いよと思いながら何年も暮らせば、そりゃ3年とかからず立派な気狂いにもなるわ。持ちこたえるだけの強靭な精神力があれば、もっと健全な人生を送ったでしょうよ。

 室内からも遺体からも何処からもヴァニラが検出されていないだとか、5000本のビデオのうち猥褻ものは十数本程度だったとか、驚くほど性の知識がなかっただとか関係ない。内部に抱えるどろどろしたものが少女に向かうというその回路が、何が何でもキモいのだ。まずは自分に疑問を持てと。この執着は少女崇拝とは明らかに違う。その得体の知れない何かは何なのだ。鬱屈した征服欲だとか支配欲だとかが微妙に絡まった劣等感がまずキモい。

 宮崎勤が正しくロリコンだったのかは私なんかにはよく分からなくて、少女は可愛い・清いと憧れる段階から性欲が派生するという、その何処からがロリコンなのかも分からない。

 けれど、ロリコンをロリータ趣味に走らせているその根幹には、同年代からそれ以上の妙齢の女性に対する劣等感に根ざした反発心みたいなものもありそうな。対等に渡り合えない自分をどうにかするじゃなく、成熟した女性を否定する反動子供に矛先が変わって女への妄想をぶつけているというか。

 だから大人のオンナはさー結局さーとか、ロリコンが自らの性癖を語る場面に出会ったことはないんだけれど、心身ともに未発達のオンナに欲望が向かう時点で嫌。同性愛だって異常な性癖じゃねーの?という話があったとして、ほうら性癖なんて個人の自由だろとなっても、大人同士が互いの合意の元にどんな恋愛をしてもそれは自己責任。だからロリコンは犯罪なの。キモい。

『ロリータ』

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ロリータ (新潮文庫) ロリコンて、もはや少女愛のバイブルたるウラジミール・ナボコフの『ロリータ』とはなんだか別ものに思えるのは、やはり文学というフィルターを通ったいるからなのかも。

 小説はものすごく魅力的な文章で、細かな描写で老いの醜さや存在の悲しさを焙り出す傑作だった。葛藤や疑心や企みやもろもろの感情の揺れが流れるようなセンチメンタルな文章で続いていく。おっさんの変態妄想を物悲しく時に可笑しく綴り、コックの例えもまた文学的で絶妙。この俗悪な仔猫ちゃんは何なのだ。

ロリータ [DVD]ロリータ [DVD] 映画キューブリックによるモノクロ映画と、エイドリアン・ライン監督のとがあって、両監督の解釈と表現の違いを見比べるのも楽しい。’62年という時代もあってかキューブリックの方はやや淡々としている感じ。ロリータちゃんの小悪魔的な魅力は後者の勝で、ジェレミー・アイアンズがさすがだった。

 でも映像は視覚ゆえに限界があって、活字の深さに勝てない事もあるという例でもあった。

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