雲の上

my-maria2005-07-07


午後7時。仕事を終わらせ、足早に心斎橋へ。


心斎橋筋をぶらりと歩いた後、いつもの店に行ってきた。自分で勝手に決めた事だけど、毎月25日前後に店でかける音楽の提供をするように心がけてきた。今月は見事に遅れてしまったけど、今日になってようやく渡せた。


 今月もすでにお金が厳しい。苦楽園で鞄も買ってきた。なのにまた買ってしまう・・・。
給料が入ったら、使えるお金は使い切ろうとする。そんな性格が嫌いなようで好きな自分もいる。未来への投資と思っているが、真偽は何とも言えないのが事実です。今月も例のごとく買ってるのに、また一枚買ってきた。しかも、たまたま今日、製品について勉強したばかりのブランド商品を。


 店に入ったら全商品を見直して、目に止まる商品を着て、気に入ったら買う。
良くも悪くも5年近く、この店で買い物をしている。勤務先が近いため、ひどい時は週3回行ってしまう時もあるほどに通っている。商品をこまめにチェックしたいのもあるけど、友達のほとんども自分経由で通うようにもなってる理由は、店主の魅力が足を運ばせるんだなと今日、改めて感じました。


 いつものごとく閉店間際に行くと、電話をしていた。
その間に目新しい商品がないか見て、それからいつものように煙草を吸いつつ、仕事の話や服の事から販売について話してきた。その会話中はいつも服装を見て、見られで話しているように思う。一人で行く時はだいたい商社、メーカーや服の話をする事が大半だけど、本当に勉強させてもらっている。最近はもうお客さん扱いじゃなくなってきてるようで、薦めてくれる事もなく、自分で選ぶような状況になってきたのも話し込んでるからかもしれない。


 幸い、今回の提供分も喜んでもらえて、お礼になぜか冷麺2玉。さっき食べたけど、かなりおいしかったあたり、本当に何でも知ってるなぁとしみじみ感じました。久々にプリントTシャツを購入して、いざ帰る前。自主的に勉強するために会社で印刷してきた資料にダイエーの林 文子氏について書いたものがあって、それについての話の中、


「当たり前の事を当たり前にしてるだけ。世の中、パソコンにしても何でも楽をしたがるから」


 この一言に尽きた。店主は定期的に売り場を変え、商品についても一点一点詳しく調べてる。縮率が大きい商品、風合いが増す商品は必ず洗ったサンプルを用意している。接客もしっかりと人を見て、解っている。そんな人に言われたら、自分も楽をしてるかもしれないと思う。


 そう思う半面、よく店主に「頑張すぎるから、ほどほどにしとき」と言われる。よく理解してもらえていると思うが、自分はなかなかそうできない。それが服においても、生き方においても、自分の乗り越えるべき壁なんだろう。やるべき事はやる。手を抜くとこは抜く。そのメリハリや気取らない姿が魅力なのだろう。経験を積んで、自分が販売で生きていけると、その人の前で接客しても恥ずかしくないと思えた時には、この店にいたいと思う。


 まだまだ雲の上。そう思うと楽しくなってきた。