2007-11-04 時砂の王 SF ★★★★★ 小川一水の新作は、時空を越えた壮大な年代記だった。うーん、恰好良い! 鬼道の女王・卑弥呼という存在は、とても神秘的で実に萌えるよね。史実としては分からない部分が多いから色々嘘もつけるし、歴史改変小説の素材として申し分ない。定金伸治の「姫神」とかも好きだ。 とにかくスケールがでかい話で、しかしそれを文庫一冊、しかも300頁にいかない文量でやっちゃう辺りが小川一水らしい。これ、やる気になれば一時代一冊とかで、それこそ年代記になりそうな話なのに。個人的にはもっと読みたかった感が強い。読み足りないよ! ところで。敵側が過去に遡るほど原始的になる理由がいまいち分からなかったなあ。説明あった?時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7)小川 一水 早川書房 2007-10評価 by G-Tools , 2007/11/04