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茗荷バレーで働く編集長兼社長からの手紙―ルネッサンス・パブリッシャー宣言、再び。 Twitter

2010-11-25 言語学会に出展 このエントリーを含むブックマーク

言語学会に出展します。今回は、脳がテーマの一つでしょうか。


公開シンポジウムのタイトルは「脳科学言語学の対話」です。




ひつじ書房は、『脳からの言語研究入門』を刊行します。

http://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-522-1.htm

2010-11-22 ひつじ書房のアシスタントとは このエントリーを含むブックマーク

ひつじ書房には「アシスタント」という肩書きがあります。


今回は、ひつじ書房のアシスタントとは何か? どういう役割の人物なのか、何をやっているのか?ということについて説明します。


説明することにしましたのは、アルバイトなんですか?という質問を何回か、いただくことが最近ありましたので、私の方で書いておきます。スタッフ日誌で竹下が書いていますのでそちらもご覧下さい。


アルバイトですか、と聞かれてしまいますが、世界的に(大げさに出ますね)出版業界的には、アシスタントエディターというあり方は、それなりにあるものと言ってよいように思います。英語で検索しますと次のように出てきます。ベテランの責任ある上司的な編集者のもとで修業している編集者がアシスタントと呼ばれる、ということはそんなに例外的ではないといってもいいのではないでしょうか。


ひつじ書房の場合、入社してから3年間ほど、アシスタントという名称で働きます。アシスタントの最初の半年は、試用期間ということにしています。実際に本を数冊作り、書店からの注文をこなせるようになり、学会でチラシを配ったり、対面で先生方との応対ができるようになり、出版社で働く意味の入り口が分かって、ひつじ書房が何を大事と思い、何を優先して仕事をしているのか、その背景にある考えはどういうことか、ということをだいたい理解できるようになって、試用期間を卒業します。


今後、編集者1人で先生とあって、企画の話しもできる、ひつじ書房の立場や考えを説明できるようになるまでの準備段階が、アシスタントという段階です。独りでちゃんと判断ができる編集者になるまでの段階ということです。上司や社長のいろいろな仕事をアシストしつつ、一人前以前としていろいろな指導(アシスト)されるというニュアンスである。一人前になるための半人前の期間でしょう。3年がだいたいの目安ですが、その本人の編集者としての技能、考え方、行動が、期待に応えられると思われて、アシスタントという名称が外れます。アシスタント卒業です。英語で言うとその次はeditorial staff、日本語であれば編集スタッフ、編集部員くらいでしょうか。編集担当者でしょうか。


落語家の進み方をたとえに使うと試用期間が前座だとするとアシスタントは二つ目というところでしょうか。あるいは前座でしょうか。二つ目かなあと思っています。


An assistant editor, also referred to as an editorial assistant, may work in any form of print or online media. This includes book, magazine, and newspaper publishing. Depending on the size of the publishing corporation, the assistant editor typically works directly with senior editors or the editor-in-chief; he or she may also work with authors, article writers, or reporters.

http://www.wisegeek.com/what-does-an-assistant-editor-do.htm

2010-11-20 ある師の死 受け継ぐもの このエントリーを含むブックマーク

公表をさけているようなので、あまりおおぴらに言うべきではないということなのかもしれないのだけれども、私が、出版人として物心をついた際に、出版の世界で生きはじめて時に、そのはじまりをそもそも与えてくれたある方がこの夏になくなったのである。氏名を明示はしないが、私なりに振り返ってみたいと思う。


私が独立する前に5年間在籍していた出版社があって、私は基本的にそこで出版人として、編集者として、社会人としての最初の大事なことを学んだと言っていいと思う。現在、ひつじ書房のスタイルの大きな部分はそこで学び、ある部分はかたちを変えて継承し、ある部分は批判的に乗り越えようと思ってあるスタイルを作っていたりと言うことがある。


違うやり方をしているところも、同じやり方をしているところも、両方とも影響を受けているということである。


たとえば、資料よりも著作を優先しているところ。国文学の学術出版社の中には影印本や索引集を優先する出版社もあるけれども、そんな中で私は著作を優先していると思う。それは引き継いでいるところと言えるだろう。教科書よりも著作を優先するところも同様である。その研究者にとっての代表作を出したい、ということは、そこで受けた財産のように思う。


ひつじ書房が、研究室訪問を行っているところも、影響を受けているところだろう。営業という意味もあるが、著者と出会いたいということである。地方で学会があれば、数日研究室を回る。これも、他の出版社ではあまり行っているところがないと思う。これも、著作を優先するということとも関係があるかも知れない。できた本はきちんと売っていこう、そういう機会を活かして、著者となるべき方と出会おう、という姿勢については、受け継いでいるといえるのではないだろうか。



これから、何回か、振り返ってみたいと思う。

2010-11-14 見積単価算出根拠について このエントリーを含むブックマーク

11月(2010年)のスタッフ日誌です。海老澤が書いてくれました。研究成果公開促進費を申請する時に、作る見積書に付属する「見積書 見積単価算出根拠について」の記入例です。

http://www.hituzi.co.jp/staff/staff-nisshi.html


組版の困難さを等級付けするということです。ひつじ書房は、言語学の出版社ですので、日本語以外の言語が混じります。欧文、英語であるとかドイツ語フランス語、それからロシア語がありますし、スラブ系の言語ですとまた違った文字を使うことがあります。

欧文と日本語が混じっていることを「和欧文混植」といいます。これで、和文だけの時よりも数倍難しくなります。DTPソフトに流し込んでいるだけじゃないのと思うかも知れません。それでは読みやすいページにはならないのです。

和文と欧文では文字の大きさ、中心になる位置が違っています。字の幅の設計をするときの単位が違います。

欧文だけでもたいへんですが、中国語韓国語であるとか、アジア系の文字もあります。欧文と和文と中国語ということになれば、非常に難しいと言うことが分かるでしょう。そういうのが普通なのです、言語学の場合。

学術書が電子書籍が容易にできないと思うのは、それぞれのページの中で微調整しているのを、どんな文字の大きさでも、横長でも縦長でも読みやすくするということが非常に困難であると予想するからです。


さて、

研究成果公開促進費見積単価算出根拠について」の記入例を作って見ましたので、どうぞ以下をご覧下さい。

http://www.hituzi.co.jp/jyoseikin/mitutanka.jpg

色校について、書籍を作る場合、色校とは本文がカラーでなくても、表紙やカバーで多色刷りをする場合に通常、行います。ちゃんとした色合いの本にするためには必要な過程です。

ちょっと悩ましいのは、書籍を作る全体的な流れがあって、この「見積書 見積単価算出根拠について」があるのだろうか、と思うことです。この文書の中の配列がどういう意図なのかが分かりませんし、どうしてこのようなトピックを選んだのかも釈然としないところがあります。

学出出版に関わるところが、意見書なりをお送りするべきなのかも知れない。できれば、大学出版部協会でやってほしいところであります。

2010-11-09 著作権が強すぎるのではなく このエントリーを含むブックマーク

【覚え】著作権が強すぎるのではなくて、現代の市場システムが問題なのでは。近代以前は、市場(いちば)で、押し売り押し買いがあって、それが禁じられたということがある。押し買いというには、市場価格で相場が1万円なのに100円だけはらって持って行ってしまうというやり方のこと。