風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

カルシウムに関する過去記事から


● カルシウムとビタミンD、そしてアレルギー反応
カルシウムについて解説したこのサイトには、「Caが神経細胞に入る事で神経細胞が興奮し刺激の伝達が行なわれる」と記され、「細胞の外からCaが入ることが刺激となって白血球などが働きます」とも書かれている。これに関わって、「リンパ球が異物を攻撃する際に細胞同士が連絡を取り合って攻撃します。この時の連絡物質がサイトカインで」と記され、このサイトカインをカルシウムが作ると記されている。(抜粋)

ここで引用したものは、「カルシウム不足でアレルギーマーチを引き起こす」でリンクした理化学研究所のプレスリリースに記された内容と似ていると思われる。
どちらも同じ白血球について記されたものであるが、一方は白血球の中のリンパ球についてであり、もう一方は顆粒球についてである。リンパ球はサイトカイン等をつくり出し、顆粒球はヒスタミンに関わっている。理化学研究所の方は、アレルギー反応を引き起こす観点からであり、こちらは、免疫反応の観点から書かれている。
そして、カルシウムはどちらにも関与しているということだ。

以下にもう一つ、過去記事から引用する。


● カルシウム
さらにひとつ付け加えると、女性には体の必要に応じて、骨からカルシウムを溶け出させる「脱灰」という現象が起こりやすい特徴もあるが、この脱灰ではカルシウムとともにリンパ球を中心とする血液成分も体中に放出される。そうしてリンパ球が増えると、自律神経の働きは自ずから副交感神経優位に傾いていく。(福田稔=著『実践「免疫革命」爪もみ療法』(講談社+α新書)より抜粋)

「脱灰」と「骨吸収」の違いがはっきり解らないのだが、『しっかり学べる!栄養学』には、「卵巣ホルモンのエストロゲンは、骨吸収に対して抑制的に働くとされている。そのため、更年期を過ぎた女性は、エストロゲン不足による骨吸収の促進によって骨粗しょう症になりやすい」(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)と記されている。
やはり、男性と女性で、また、若い女性と閉経後の女性とで、栄養の摂り方も変えなくてはいけないということだ。

また、過去記事「ビタミンDとマグネシウム」マグネシウムビタミンDを活性型にするために必要」と書いていた。
活性型ビタミンDは、腸管でのカルシウム結合たんぱく質の合成を促進し、カルシウム吸収を高める。また、骨の代謝回転や、腎尿細管でのカルシウムやリンの再吸収を促進する。『しっかり学べる!栄養学』
カルシウムの吸収のために活性型ビタミンDが必要であり、ビタミンDを活性型にするためにマグネシウムが必要なのである。そして、マグネシウムはカルシウムの細胞内流入に対して抑制的に働く。つまり、この3つの栄養素は摂取バランスを考えて摂らなくてはならない、ということだ。

今後、カルシウム、マグネシウムビタミンDを考慮に入れた食事内容を考えていきたい、と思っている。

これからの世の中、放射性ストロンチウムの体内蓄積を軽減するためにもカルシウムとマグネシウムのバランスを考えながら、ビタミンDも摂る必要がある。