初夏の蔵王/出羽の旅(その3)


庄内のコメは美味かった、出羽のソバも、鶴岡のムギ切りも申し分なかった
空の碧さ、高原と山菜のグリーン
イデアの魅力で蘇生した水族館、そして何よりも歴史の重みと威厳を教えていただいた旅だった
休暇村の皆さんのサービスを考えると、これ以上を望むのは贅沢
でも人は、いや私は “足るを知る” 謙虚さに欠けていて
暖かい温泉につかって疲れをとりたいという欲望を抑えられなかった、そうだ山形は温泉の本場だ

うーん、噂に高い上山(かみのやま)温泉に寄って帰ろうと衆議一決
朝9時前に宿をチェックアウト
月山花笠ラインから山形道に乗り、アルプス風の赤い建物が映える月山湖PAを後にした
寒河江を経て山形JCTから東北中央道に移り上山方面へ
終点で国道13号を乗り継いで上山市街へ入る
3人でもう一泊は計算外、市役所観光課を訪ねた
歴史もある噂に聞いた庶民的なかけ流し温泉場を教えてもらった



ここがその下大湯温泉(共同浴場)だ ↑
市内7か所の浴場のうち最も古く、3百数十年を超す歴史があるという
駐車場から近く、レトロな雰囲気、B級チックさもいい、何よりいいのは御一人さま150円の安さ
泉質はNa・Ca・塩化物・硫化物泉、少ししょっぱいが無色透明の普通の湯
温度計は42℃を指していて長くは入れない
広い浴場を借り切り状態で20分間の朝風呂だった

上の写真はMAPPLE観光ガイドのサイトから借用しました、有難うございました

いい湯に浸かってすっかり疲れも取れた
さて帰るんだが
もと来た道を引き返すのも癪だから蔵王を越えて直接東北道を目指そうということになった
それにこの天気だと、蔵王の “御釡” を覗けるかもしれない

早速国道13号から蔵王エコーライン(県道12号)のくねくね道へ、白石ICを目指す

登り進んで県境付近、冬場は大変な豪雪なんだろうが
今は初夏、空は一点の雲もないブルー
“御釡” を見るチャンス、OKBもOKJもそれぞれ一度はここを訪れているんだが、いつも天候に阻まれて無念の思いがある
“御釡” の至近距離まで行くリフトに乗って辿りついた峠の標識 ↓


火口に近づいて撮った写真と ↓



火口を遠望する刈田峰の展望台から撮った写真 ↓



お天気娘のおかげで、パンフレットでしか見たことのない萌黄色の湖面に感動です



下りのリフトからの写真 ↑
ここが宮城県山形県の県境
リフトの係員の方の話では、こんなに好天が続くのは年に何度もないそうで、先の連休では雪が降って2日しか動いてないという



リフトの両脇に咲く低木はミネザクラ ↑↓
瓦礫の山肌で唯一の花でした



エコーラインを宮城側に下ってくねくね道が落ち着いてきた辺り
山菜の看板がけばけばしい売店(八百屋?)で車を止めた
まさかと思ったが、OKB、店内を物色し始めた
ワラビとフキだけでは物足らないらしく、コシアブラ、行者ニンニク、葉ワサビ、ウド・・・
お土産に買うらしい
私はコシアブラとウドの天ぷらを試食、青空の下での味は格別でした ↓



白石ICから東北道
みんな本気で帰る気になったようです
下の写真は那須高原SAで休憩をとった時に撮影したナデシコ ↓
自宅に着いたのは21時少し前、全走行距離は1050km
OKBお疲れ様でした!