Hatena::ブログ(Diary)

ミステリ好きのおすすめ小説

私と似た趣味の人が面白そうな小説を探すためのブログ。

ネタバレはありません。コメントやおすすめ本の紹介も大歓迎!

おすすめ本の紹介はコチラへ


2014-01-24 「ソロモンの偽証」宮部みゆき

「ソロモンの偽証」宮部みゆき

【あらすじ】
クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。
彼の死を悼む声は小さかった。
けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。
そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。
新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。
そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。
ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。
学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。
【感想】
学校を舞台にした700ページx3冊の大作ミステリ
すばらしかった。
全てはある中学生の自殺から始まる。
自殺だと思われていたその事件は、
あることをきっかけに変化していって、
誰も予期しない方向へと広がっていく。
そしてまた・・・。
これは事件の真相を探るミステリでもあるんだけど、
それ以上に中学生たちの物語として非常に面白い。
ミステリ的な面白さではないんだけどそこがいい。
それぞれ苦しみや悩みを持つ中学生たちが、
自分達で何とかしよう、って動く姿、
そしてそれによって変えて行く姿。
それがすばらしかった。
最初は登場人物と同様に本当にモヤモヤしていた気持ちが、
最後にはすっきりしていた。
苦しい部分も描いているけど苦しすぎることもないし、
あっという間に読めてしまった。
宮部みゆきの作品で一番好きになるかもしれない。
是非読んでください
【おすすめ度】
★★★★★

2013-11-11 「禁断の魔術」東野圭吾

「禁断の魔術」東野圭吾

【あらすじ】
「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。
ガリレオ短編の最高峰登場。
【感想】
ガリレオシリーズの8作目。短篇集。
相変わらず読みやすくて、さらっと読めてしまった。
ただ内容は可も無く不可も無く、という印象。
それぞれが一応科学も使ってるし、
人間ドラマの部分もしっかりあるんだけど、
単体の作品としてはちょっと浅く感じてしまった。
シリーズ好きな人はもちろん楽しめると思います。
逆にドラマ化後の湯川に違和感を感じてる人には、
ちょっと・・・かもしれない。
【おすすめ度】
★★★☆☆

2013-09-12 「7つの会議」池井戸潤

「7つの会議」池井戸潤

【あらすじ】
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、
歳上の万年係長・八角だった―。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?
パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。
筋書きのない会議がいま、始まる―。
“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。
【感想】
ある電機メーカーでの不可解な人事、そして後任の課長が知らされた事実とは・・・。
その謎が徐々に明かされていく企業小説。
面白かった。
最初は全くわからない。
ただまわりの会社や社員の人たちが次々と描かれていく中で、
徐々に見えていく想像以上の影の気配。
そしてそれが明らかになって・・・。
そのあとも最後の最後まで見事でした。
何が正しくて何が間違っているのかわからなくなるあの中で、
それぞれの選んだ生き様が輝いてた。
ただあえていうなら、もっと当事者の葛藤を描いて欲しかった。
もちろん描かれていたんだけど、
もっと胃が痛くなりそうなくらい、
これなら自分もやってしまう、と思うくらいの、
葛藤や描写が欲しかった。
まあ今のままでも十分面白かったですけどね!
おすすめです。
【おすすめ度】
★★★★★

2013-09-11 「夢幻花」東野圭吾

「夢幻花」東野圭吾

【あらすじ】
黄色いアサガオだけは追いかけるな―。
この世に存在しないはずの花をめぐり、
驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ
【感想】
祖父が殺された孫娘、家族と合わない大学生、息子と会えない刑事、
そんなそれぞれがある事件を追いかけていくミステリ
まず構造はよくできていた。
冒頭にまるで関係なさそうな描写がいくつか続くんだけど、
それが最終的にはつながってくる。
そして群像劇っぽい話になってるんだけど、
それぞれの人達の悩みや葛藤を描いた場面も悪くない。
ただ全体としては深みがない印象を受けた。
読みやすいし、続きも気になる展開なんだけど、
各人物をそれほど深く描いているわけでもないし、
ミステリとしても驚愕の展開というものではなかった。
これなら大学生二人に焦点を絞ったほうが良かったんじゃないかなぁ。
普通の作者ならなかなかかもしれないけど、
東野圭吾の作品でこれは物足りなかった。
特別ダメなところはないけど、小さくまとまっちゃってる作品だった気がします。
【おすすめ度】
★★★☆☆

2013-08-25 「旅猫リポート」有川浩

「旅猫リポート」有川浩

【あらすじ】
さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。
一人と一匹が見る美しい景色、出会う懐かしい人々。
心にしみるロードノベル。
【感想】
猫の視点も交えて描かれる、飼い主と友人達の心温まる物語。
猫を飼い続けられなくなった主人公が、猫と一緒に旅をして、
信用できる旧友たちを訪ねます。
そしてその先々で友達が過去の出来事を思い出したり、
昔から引きずっていた悩みが語られて・・・という物語。
こうして主人公の人柄も徐々に明らかになっていきます。
基本的に主人公はすごくいいやつで、
悩みをもっていたりするのも基本的には友人側。
しかも主人公のちょっとした言葉がそれを軽くしてあげたりするから、
だんだん主人公のことが好きになっていきます。
この猫が飼い主のことを大好きな理由もよくわかる。
そして徐々に結末へ。
ちょっとネタバレになってしまいますが、
この作品は感動させにきてます。
そして実際に泣けます。
有川浩にこうやられたらそりゃね・・・!
少し悲しいけど最後まで気持ちのいい作品です。
泣いてスッキリしたい、なんてときにぴったりな作品だと思います。
良作でした。
【おすすめ度】
★★★★☆