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青少年健全育成条例の改正案、都議会で可決 国際的なアニメイベントにも波紋(FNNニュース)

東京都が条例で定める「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正について、改正案が
都議会で採決され可決されました。この条例の施行は 2011年4月 より実施される。


今回、改正条文が都議会議員に示されたのは 2010年11月22日 とのことなので
世論が盛り上がる前にスピード成立させています。
今回の改正条文については、下記のサイトが分かりやすく載せています。


第156号議案「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」の条文(弁護士山口貴士大いに語るさん)
http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/11/post-85c5.html


改正条例で問題となっている条文はこちら

(不健全な図書類等の指定)
第八条 知事は、次に掲げるものを青少年の健全な育成を阻害するものとして指定することができる。


二 販売され、若しくは頒布され、又は閲覧若しくは観覧に供されている図書類又は映画等で、その内容が、第七条第二号に
該当するもののうち、強姦等の著しく社会規範に反する性交または性交類似行為を、著しく不当に賛美し又は
誇張するように、描写し又は表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を著しく
妨げるものとして、東京都規則で定める基準に該当し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるもの



「不健全な図書(有害図書)」に指定された場合、自主規制により出版取次業者での取り扱いが出来なくなり
書店での購入が非常に困難になります。事実上、廃刊・絶版に追い込まれることになります。


「強姦等の著しく社会規範に反する性交または性交類似行為を、著しく不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現すること」と
されていますが、あえて条文に「強姦」とかいれてますが、その後ろに「等」を入れているので何でも適用が可能です。
よって運用では「社会規範に反する性交または性交類似行為」が焦点になるかと思います。


「性交類似行為」は具体的に何?と規定されているものがありませんので、キス等の行為も類似行為と言われる可能性があります。
また「社会規範に反する」ものとは何か?も規定が無いため、「東京都が定める模範恋愛」のみが認められると
言われる可能性があります。例えば、「駆け落ち漫画」も社会規範に反するので駄目、といわれる可能性があります。


ちなみに漫画・アニメにも性行為については「刑法」が国により定められています。
裁判による判例も非常に多くあるので、何がよくて何が駄目なのかは明確になっています。


刑法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/M40/M40HO045.html

(わいせつ物頒布等)第175条
わいせつな文書、図画その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。
販売の目的でこれらの物を所持した者も、同様とする。



日本国憲法にも定めがあるとおり「表現の自由」が保障されているはずなので
条例と憲法との乖離はどう考えるのか。最終的には行政訴訟するしかないのかもしれないですが。


日本国憲法
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%9b%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S21KE000&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1

第3章 国民の権利及び義務
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
  2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。



的に非常に曖昧なものになっているんですが「罪刑法定主義」的に駄目じゃないかとも思うんですが。。。
これでは何がよくて何が駄目なのかサッパリですよね。


罪刑法定主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%AA%E5%88%91%E6%B3%95%E5%AE%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9

ある行為を犯罪として処罰するためには、立法府が制定する法令(議会制定法を中心とする法体系)において、犯罪とされる
行為の内容、及びそれに対して科される刑罰を予め、明確に規定しておかなければならないとする原則のことをいう。



今回の条例は東京都がいう「社会規範に反する」ものは何でも規制するという条例になっていますので非常に危険なものになっている。
地方自治体がこういうことを言い出してくる事自体が非常に危惧することである。


我々のアクションとしては「来年の都知事選」ですかね。
都知事選に「青少年治安対策本部の廃止・解体」「青少年条例の施行前部分凍結と抜本的見直し・手続き透明化」を
公約として出してくる候補に投票するといいようだ。あ、自民と公明には投票しちゃ駄目ですよ。


次の都議選にも「規制に賛成した議員」には投票しないようにしないといけないですね。
一応、こちらにリストがありましたので掲載しておきます。
都議選の時は具体的なリストが出てくるだろうから、より参考になるだろう。


青少年育成条例改正案に賛成した議員達(運命の瞳さん)
http://ameblo.jp/toki-unmei/entry-10736834876.html

賛成した議員
民主党
松下玲子
小山有彦
鈴木勝博
花輪智史
大沢昇
自民党
吉原修
三宅正彦
服部征夫
中屋文孝
公明党
谷村孝
小林健


反対した議員
共産党吉田信夫議員
生活者ネットワークの西崎光子議員



今後、非常に影響が出るだろうな。残念ながら。
諦めず・忘れずに行動することが重要だと思うので、頑張っていきましょう。
出版社・書き手の漫画家の皆様もこれからだと思いますので、抗議活動は継続して頑張って欲しい。


東京都の青少年健全育成条例改正案が可決 (/.J)
http://slashdot.jp/yro/article.pl?sid=10/12/15/0542246