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みんなどこか変わってるから大丈夫

2018-03-14

「冷静な判断」とは何なのか

人は感情の動物である…とよく言われますね

この言葉の意味するところは、感情があるのは動物の中で人間だけだ…という意味ではなくて

人は「理性で動く」ことよりも「感情で動く」ことが多い…というようなことだと思いますが

(それで合ってますかね…?)

ぼく自身のことで考えてみても、ぼくは「人が傷つくこと」があると心が動かされます

それは身体的傷に限らず、精神的な傷であっても同様だし

それが「傷つく」ことを超えて「命の話」になれば、さらに心の動き方は激しくなります

こういう心の動き方(動かされ方)は「感情的な反応」ということになるんでしょうけど

なんだか、「感情的な反応」というのがどうも否定的な響きをもつ一方で

「冷静な(≒理性的な)反応」をすべきだ…と諭すような論調が根強いですよね


感情的であることはよくない、(何があっても)冷静に受け止める理性的態度が好ましい…

そういう風に言われると、確かにそうかも知れないな…と思ってしまいそうですが

ぼくは「感情的な反応」がそれほどよくないことだとは思えないのです

(例えば、ぼくはつい最近、モリトモ事件に関連して自殺者が出たこと(=「命の問題」になったこと)を知って
 それまでの感覚とは違う種類の怒りがこみ上げてきたんですが
 それがよくないこと…だとは思えないのです)


だって、死ぬ理由がなかったはずの人が自ら命を絶ってしまう…という理不尽を思うと

やりきれない…というか、なんでこんなことになってしまうんや!…と思うじゃないですか

(そういう反応を示すのは「冷静でない」ですか?)


だから、人が傷ついているのに、冷静に(理性的に)…と諭されても

ボクは素直にはうなずけない…

というようなことを考えたのは、新聞に載ってたこの書評を読んだからです…↓

(書評)『10万個の子宮』村中璃子〈著〉 『反共感論』ポール・ブルーム〈著〉
(朝日:2018年3月11日)

 ■専門家に求められる冷静な判断

 「他のシンポジストは患者を診ていない!」。子宮頸(けい)がん(HPV)ワクチンに反対する医師が、日本小児科学会のシンポジウムでワクチンを支持する登壇者たちに放った言葉である。

 子宮頸がんワクチンは二〇一三年四月に厚生労働省が定期接種を導入したが、副反応があるという訴えを受けて、わずか二カ月後に接種勧奨を撤回した。結果、接種率は七〇%から一%に激減してしまった。これによる将来的な患者数の増大は相当なものになる。

 『10万個の子宮』の著者・村中璃子は、客観的なデータに基づいて、ワクチンに反対する医師らを批判し続けてきた。しかし反対派の活動は執拗(しつよう)で根強く、村中の記事が差し止められたり、名誉毀損(きそん)で訴えられたり、有形無形の圧力が深く広く進行している。

 このような危機的状況を招いた原因は、当「朝日新聞」を含むマスメディアの報道姿勢にも問題があるが、ぼくが一番気になるのは、医師の言動である。科学的であるべき専門家が、なぜ疑似科学的な反ワクチン運動を主導するのか。

 その鍵のひとつが、冒頭の医師の発言ではないかと思う。彼らは、ワクチンを接種した少女たちが激しい心身の不調に苦しむのを目の当たりにして、なんとかしなければという義憤にかられているのではないか。

 しかし、医師が患者に過度の思い入れを持つことは、むしろ弊害が大きい。専門家には、客観的で冷静な判断も求められる

 ポール・ブルームの『反共感論』は、このような情動的共感はむしろ害が多いと説く。情動的共感は対象の範囲が狭く、それ以外の出来事への配慮を阻害する。つまり、自分にとって都合のよい事例についてのみ注目し、それ以外を切り捨てるようにはたらくのだ。

 これは二五〇年ほど前にアダム・スミスが説いたところと大きく変わるものではない。同じ見解が未(いま)だに有効とは、ぼくたち人間は、なんと進歩しないことか。

 評・佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)
     *
 『10万個の子宮 あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか』 村中璃子〈著〉 
     *
 むらなか・りこ 医師、ジャーナリスト。ジョン・マドックス賞受賞▽Paul Bloom 米イェール大心理学教授。


ぼくは医学にはまったく無知で、

この書評の対象となってる本で問題になってる子宮頸がんワクチンのことについても

まったくわかりません


けれども、ワクチンを接種したことがきっかけで

重篤な身体の不調(精神の不調を含む)を訴える人が出てきた…ということは事実であるところ、

それに関して、「ワクチンの副作用否定派+ワクチン接種推進派」の「専門家」の人に

それは「心因性」で生ずる症状であって「ワクチンそのものの副作用ではない」から

ワクチンは以前のまま「勧奨」にしてできるだけ多くの人がワクチンを摂取すべきだ、

それが「冷静な受け止め方」だ…と言われると、いや、ちょっと待ってよ…と思うのです


ぼくは知識がないので、子宮頸がんワクチン接種後の重篤な身体の不調が

「ワクチンそのものの副作用」なのか、(思春期特有の)「心因性」反応なのか…は判断がつきかねますが

いずれにしても、それがワクチン接種を契機として発生した…ということは確かな事実なので

子宮頸がんワクチンの接種には「リスクがある」ということを動かすことはできません

(これはどないしたって、心因性の反応をする方が悪いんだ…なんて話にはなりませんので)


とすると、「専門家」としては、たとえ「ワクチンの副作用否定派+ワクチン接種推進派」であったとしても

そういうリスクを「ないことにはできない」わけでありまして

これは「ワクチンの副作用ではないから問題ではない」という結論にはならないはず…なんです


だから、子宮頸がんワクチンについてどういう立場であろうと

ワクチン接種には(まれとはいえ)重篤なリスクがある…ということは認めた上で

ワクチン接種対象者およびその保護者にそれを周知して、接種はその判断に委ねる…ということが

「専門家」として求められる態度であると思うのです


この点、この本の著者がそういう態度であるのか否かは

この書評だけでは判断がつきかねるので、何とも言えないところですが

現に重篤な身体の不調(精神的不調を含む)を訴える人を抜きに

この問題は語れないし、語ってはいけない…ということだけは

無知なボクでもわかります

松任谷豊松任谷豊 2018/03/15 20:14 リスクがある事を前提に話をしなければならないはずなのに、そのリスクを疑似科学的と断罪していること自体が傲慢と言うか、この記事で言う「自分にとって都合のよい事例についてのみ注目し、それ以外を切り捨てるように働く」と言えるのではないかと思います。
大体、患者を診ない医者なんてどういう事なのかと思いますけど、著者である村中氏は臨床医としては経験がないようなので、患者を人としてではなく、研究材料とみているような感じがします・・・。

LL 2018/03/15 21:14  こんばんは。裁判沙汰になっても本名を明かさないとか、ワクチン被害者に嘘を言って近づいたりとか、村中はインチキな人間としてマニアの間では有名です。彼女の話題も早川タダノリさんや瀬川深さんのツイッターに良く現れます。
 ワクチンについて、最初は統一教会な極右の皆様が、ワクチンを打つと子供が乱交に奔るとしてポンニチ会議ぽい人も含めて接種反対をしていたのですが、外資系製薬会社から鼻薬をドラム缶で効かせてもらったと見えて三原”八紘一宇”ズン子をはじめとする極右議員が推進に回ったので仰天しました。
 ワクチン自体は多々ある子宮頸がんウイルスの一部にだけ対応しているのでがん検診も省略できず、効く割合が多くない割にリスクがあり、このビジネスに無縁の女性らにはうまみがありません。
 私的には、書評を書いた佐倉センセがホントに立派になられたことに感涙ですわ。若い時には高校の教科書に出る遺伝学界の重鎮らの優生思想を曝して倫理的にいかにダメかを論じていていたく感激したものです。
 因果は巡る糸車ですな。

mzpontamzponta 2018/03/16 18:20 >松任谷豊さん

 昔、日本の医師は「患者を見ずに病気だけを診る」と言われて批判されていたことがあったように記憶していますが、「患者に対する思い入れ」がある医師よりも「客観的で冷静な」医師がいい…と「専門家」に言われると、患者の立場としては、そんな風に一方的に決めないでくださいよ…と言いたくなります。
 日本における「専門家」なる人たちが、例えば、フクイチの後にどんな発言をしていたのか…を考えると、彼らは「放射能」や「医学」の専門家であったはずですが、その言説はお世辞にも「客観的で冷静」とは言いがたいものでした。(だって、「ニコニコ笑ってる人には放射能は来ない」って言った「専門家」がいたんですからね)
 だから、ぼくたちは「専門家」の口から「客観的で冷静な(判断)」なんていう言葉が出てくると、もう、それだけで疑いのまなざしを向けてしまうわけでして、子宮頸がんワクチンの問題にしても、これは「確率論」だけで説得できるような事柄ではないと感じています。

mzpontamzponta 2018/03/16 19:20 >Lさん

 子宮頸がんワクチンに限った話ではありませんが、ワクチンの有効性を論じる際に「ワクチン接種による副作用のリスク」と「ワクチン不接種による将来の発症のリスク」を比較して、後者が上回るならワクチンを接種した方がよい…という「確率論」で話をお終いにするのは、以前からどうも納得ができないんです。
 また、子宮頸がんワクチンの場合で考えても、「ワクチン推進派」の「専門家」がほぼイコール「副作用否定派」になってる…というのも、釈然としないですし、この手の話で「副作用を矮小化する方向」で話をする人が、ぼくはどうも信用できません。
 さらに、Lさんに教えてもらうまで知らなかったことですが「多々ある子宮頸がんウイルスの一部にだけ対応しているのでがん検診も省略できず、効く割合が多くない割にリスクがあ(る)」ということであれば、なおさら、「やっぱり、ダメじゃん」という他ありません。

LL 2018/03/17 00:06 >「確率論」で話をお終いにするのは、以前からどうも納得ができない
 ワクチン接種には破傷風のような(1)個人を護る(副作用は嫌)だけでなく嫌らしい話をすれば、天然痘や結核のような(2)社会を護る(多少の副作用・被害は織り込み済み)というところがあります。
 社会防衛のためのワクチン接種では、何もしないとドンドン伝染してボコボコ沈没者が出て社会がマヒし死人も多々出てしまうから、多少副作用で死んだり酷い後遺症が出てもいいからほぼ全ての人に予防注射をして感染の道筋を潰し、たとえいくらかの感染者が出ても広がりを防ぎ、社会のマヒを予防するということですね。偉い人でもサッパリしない人でも予防注射を強制しますから、副作用を喰らう確率は基本的には同じ、平等です。
 かつてのコレラ・ペストのように流行が起きる確率が高く被害が大きいが副作用の確率が小さければ、自分も含めて誰かが酷い目に遭うことを折り込んでも社会防衛としてワクチン接種をさせることはありでしょう。

 さはありながら、この子宮頸がんについては、数が無茶苦茶多いわけでもないし(年間3000人くらいだったか?)、かなり効果が限定的でがん検診が必要で、検診で見つかれば死亡率は低いし、パンデミックを起こすようなものではないので、強制するようなものではないですね。
 
 なお、かつてインフルエンザは社会防衛の一環として子供に強制接種していたわけですが、効果がないのにいっぱしに副作用が出ることが判明して裁判と補償の果てに強制を止めて今日に至ります。
 マスメディアでは効果があることを前提に語られていますが、今日でも効くようになったわけじゃないそうな。老人など効くと称する部分もとても効果は小さいとか。ホントに効くなら強制接種に戻しますからね。大体、予防注射をしてもインフルにかかる人は多々いて、そういう時にビジネスな連中は「注射をしていなければもっとひどくなった」と言い募るわけで、注射した自分としていない自分を並べることは出来ないのですから連中の言い草は詐欺師と同じです。最近は「強制接種時代インフルの流行が押さえられていたので、強制接種をしていない老人がインフルで死ぬ数と率が今よりも小さかった。社会防衛のために復活すべき(チン!ジャラジャラ、バサバサバサ)」との妄言を吐いていますな。それに仮に意味があるとしても、その頃と比べて今では寿命がだいぶ延びてるでしょうに。

mzpontamzponta 2018/03/17 17:11  予防接種には「個人を守る」という面と「社会を守る」という面があって、昔は明らかに後者の方に重点が置かれてましたね。で、現代においてはさすがに後者を強調することはしにくくなってるので、前者が説得材料として強調されることになったわけですが、インフルエンザワクチンにしろ、子宮頸がんワクチンにしろ、それほどの効果がない割には(重篤な)副作用が(稀にとはいえ)伴うので、接種勧奨派の説得もあまり効かず、焦ってる…というような感じですかね。

 インフルエンザワクチンについては「接種してもかかる」ということで、それで「ワクチン」と言えるのか…というくらいの効果しかない上、「かかっても軽度で済む」ということが疫学的に証明できてるわけでもないはずなので、これまた、説得力がありません。なので毎年、冬になるとメディアを動員して「インフルエンザ大流行」+「ワクチン不足」というネタを拡散してるんでしょうが、毎冬にインフルエンザが大流行するのは「季節の風物詩」みたいなもんで、ワクチン接種で防げるわけでもありませんよね。
 インフルエンザ(例えば、昔のスペイン風邪みたいなやつ)が怖かったのは、衛生状態と栄養状態と防寒設備や医療体制が貧弱だった時代のことで、それがかなり改善された現在においては、そもそも「インフルエンザは怖くない」わけで、「インフルエンザは風邪」(とおんなじに考えて構いません)と言う「専門家」もいるくらいで、ぼくはその人の書いた本を読んで、インフルエンザを怖れなくなりました。

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