「私たちが言葉を読むのには程度の差が
あります。テクストに大きな価値をみとめない場合、私たちはいくつかの
段落を飛ばすことがよくある。展開がじつに凡庸なので、先がどうなるか
わかってしまうことがある。私たちはページ上で自分の道筋を選択してい
ます。指標から指標へと駆け抜けていきます。精読しようとするときでさ
え、私たちの注意力にはさまざまな揺らぎがあり、そのため、たとえばこ
れまですでに二十回も読んだことのあるテクストについて講義を準備して
いるときに、新しいことを発見したりする。しっかり読んであったのに忘
れてしまったものもある。しかしまた、それまではまったく注意を払わな
かったものもあるのです。そして、これまで注意していなかったものの重
要性を改めて私たちに示してくれるものこそ、私たち自身の批判的な思考、
私たちの読書、私たちのエクリチュールの進展にほかならないのです。 」
ミシェル・ビュトール『即興演奏』 第十二章・五二「読解可能性」より
http://www.bk1.co.jp/product/2369425
Klaus Dinger / NEU! / La Dusseldorf / Die Engel des Herrn / la!NEU?
◇ sub-tle. サヴトレ ( kazuyuki onouchi + satoshi okamoto )
http://www.sub-tle.com/
あの書き方を見ると、やっぱり村上春樹はダークだと思った(坪内祐三)
『週刊SPA! 4/4号』掲載「これでいいのだ! 坪内祐三&福田和也」より
http://spa.fusosha.co.jp/
en-taxi創刊号に原稿流出の記事「記録の鞭」が掲載されたあと、
村上春樹の担当編集者から坪内氏に直接問い合わせがあったとのこと。
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060310#p4
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060313#p9
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060314#p4
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060316#p1
『春樹をめぐる冒険―世界は村上文学をどう読むか』
http://www.jpf.go.jp/j/intel_j/topics/murakami/index.html
http://www.jpf.go.jp/j/intel_j/topics/murakami/index.html#apology
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060326k0000m040027000c.html
本日終了。
シンポジウムの共催は、村上春樹の原稿流出を
他紙よりもずいぶんと詳細に報じていた毎日新聞社。
文藝春秋4月号の記事といい、フランツ・カフカ賞受賞といい、新刊ラッシュといい、
まるでパブリシティ的タイミングの良さ。という印象を受けてしまいます。