ねこむすめ道草日記 1巻

ねこむすめ道草日記(1) (リュウコミックス)

ねこむすめ道草日記(1) (リュウコミックス)

ノスタルジーとお色気の融合。


近代的な発展をしながらも田舎風景の面影を色濃く残す地方都市。
文明が普及するにつれて人々からは信仰心が失われていき、
かつて共存していた時代は今は昔、既にその存在へ対する認識すら薄れてきている妖怪たち。
そんな街を舞台に一匹の猫(猫娘)と仲間たちが繰り広げる何気ない日々。
ご近所で起こるちょっとした騒ぎや本当に何気ない一日など
タイトル通りまさにその生活こそが道草であり本道。
幼い頃、どうでもいいことに一日を費やし、それでも充実していた輝いていた日々、
そんな感情を湧き上がらせるノスタルジーがここにあります。
何に対してそう感じるかは人にもよるでしょう。
郊外の山道しかり、神社のお祭りしかり、近所の駄菓子屋しかり。
きっかけがどうであれ、懐かしさというのを感じ取れればより一層深く印象付けられることでしょう。


この作品でノスタルジーの他にもある大きな要素が主人公である猫娘の黒菜自身の存在。
普段は猫の姿で駄菓子屋のおばあちゃんのところに住んでいるものの、
一度人の姿に化けると狙ったかのような小学生くらいの猫耳娘に。
そんな娘が毎回脱がされそうになったり興奮して耳と尻尾が出そうになってしまうのを我慢したり
これまた狙ったかのようなお色気成分を放ってくれるわけですね。
そのキャラクター性と見た目の年齢的なもののおかげで
えっちいと言うよりはむしろ健康的とも取れますが。
そもそも幼少時なんて裸で水浴びとかけっこう普通のことだったと思いますし。


で、お祭りの回で最後に屋台でいろいろと買って食ってってシーンで猫なのにイカ焼き食ってる!?
実際、猫がイカを食ったら腰ぬかすってのは迷信らしいですけどね。