ドクター&ドーター 1巻

ドクター&ドーター 1 (サンデーGXコミックス)

ドクター&ドーター 1 (サンデーGXコミックス)

彼女の股間から、飛び出せフェレット


主人公の彩乃はいわゆるごく普通の女子中学生。
ただ一つ、普通でなかったのは彼女の父親は生物学専攻のマッドサイエンティストだったのです。
そんな親父の陰謀により、ある朝、目覚めてみると股間からフェレットが生えていて・・・
何だかもういろんな意味で衝撃的すぎます。
このフェレット、実は親父である貴太郎の発明品で、
護身用としても役に立つバイオ貞操帯(人工男性器も兼用)なのですが、
そもそも今のご時世に貞操帯!?
貞操帯って現在は主にSM用で使われることが多いみたいなんですけど・・・
本人の意思とは関係なしに成人するまで取り外せないって代物を付けられてしまった彩乃の、
必死でそれを隠そうとして無駄な抵抗とも言える奮闘する姿や、
次第に百合に目覚めていく変遷を眺めていくのが楽しいです。
同時に、親父が就職することになった会社で独自に開発した、
甲殻貞操帯との貞操帯バトルもなかなかにバカらしくて好きです。


当のバイオ貞操帯は男性器の役割も擬似的に果たすので、
もちろん彩乃自身が感じてしまえば、それに呼応してフェレットも元気になります。
その元気になってしまうくらいに想ってしまった相手がまさかの幼馴染であるミサチン(当然女)。
ええ、百合ですね。
百合に目覚めた瞬間ですね。
このとき、彼女の歴史が動いた瞬間です。
でもそう思ってしまうくらいにミサチン可愛いよ。
ショートのボクっ娘な反面、家庭的で普通に料理もできるし、
どこか天然なところがあって自分の意志で『フェレット』を装着しちゃうし!
ミサチンあんた何やってんすか!?
そんなところも含めて可愛いじゃないか!


フェレット』の無茶っぷりは当然のこと、
最初から最後まで終始マッドサイエンティストな貴太郎のテンションもある意味すごいです。
まず外見からしていかにもって感じを全力で漂わせてますから。
爆発でもしたのかと言うくらいにハネた白髪、ヨレヨレの白衣に怪しい眼鏡。
自宅兼研究所は発明品満載で外観は廃墟、中はバイオハザード
ここまでわかりやすいキャラは実に清々しいです。
キャラ自体は当然ながら最強に濃いですが。
作中に出てくる発明品もひたすらに怪しい代物ばかりで、
案の定これまたいかにもなクリーチャー的なものまで・・・
すげーけどこえー。