よつばと! 9巻
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/11/27
- メディア: コミック
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あずまんが大王の復活短期集中連載や大阪万博等もあり、
休載していたので実に1年と3ヶ月ぶりになりましたが、
待望の9巻目がいよいよ登場いたしました。
次で巻数も2桁に届くところまで来て改めて気が付いたけど、
既に6年以上続いてるけっこうな長期連載作品になっていたんですね。
と、実に久々ではあったものの、長らく待った甲斐があったと言える内容でした。
色んなはじめてがいっぱいで、周りの全てが新鮮に見えていたあの頃。
嗚呼、よつばは我々の子供時代であり、当時の憧れそのものだったんだ。
部分的にシュールな場面があったりするところとか、
今も他の各作品が今として現存していると言う影響を与えていると思ってしまいます。
何と言いますかね、夢の中の話に『日常』に繋がるものが見えたんですよ。
本当に何気ない日常だからこそ気付かない感動がそこにある。
AEONのような巨大ショッピングセンターへ買い物に行って
自分用のぬいぐるみの『ジュラルミン』を買ってもらったりとか、
ジャンボとやんだを含めた四人で焼肉に行ったりとか、
普通に生活していればごく当たり前の出来事。
そうですよ、かつては自分もこんな風に家の外は全てが新世界だった時期がありましたよ。
今となっては迷子になって放送で呼び出してもらったのもいい思い出です。
外食にしても、昔祖父母が生きていた頃は割りと親族会議のようなノリで
焼肉屋とかけっこう行ってたんですけどねー。
既に両親が還暦を超えて老後の生活に入り始めた今となっては、
夏と冬のボーナスで食べに行こうと誘うばかりです。
ええ、焼肉なんて年に一度行くかどうかですよ。
そうか、そうだったのか。
自分はよつばのことが羨ましかったんだ。
別に自分自身の境遇に不満があるってわけでもないけれど、
こんな家族とご近所とでこんな生活してみたいって心のどこかで思ってたんだ。
空を飛ぶことへの感動を、乗せて上がれよ高くへと。
初の経験となる出来事は目白押しなのですが、
そんな中でも今回の話のメインとなっているのが気球イベント。
今も昔も老若男女問わずに人間ならば空に憧れるものですよね。
でも気球って遠くから見ることはあっても、
こうして間近に見る機会ってあんまりないと思うんだ。
そういう意味では本当によつばって人生経験に恵まれてるよなぁ。
大人であっても楽しい時は楽しんでもいいんだ。
一緒に来た年長者組からも実に楽しんでるって雰囲気が伝わってきます。
普段じゃ絶対見られないような一面を窺うこともできましたし。
リリースが久しぶりと言うのもあるんだろうけど、
あさぎさんがえらく気になってたまらなくなりました。
今ならわかる、惚れ込んだジャンボの気持ちが。