タッコク!!! 2巻

タッコク!!! 2 (少年サンデーコミックス)

タッコク!!! 2 (少年サンデーコミックス)

法の前でも愛の力は無限大?


卓球好きな時の首相が某国に対抗するべく制定した『卓球告白法』により、
恋愛沙汰を卓球勝負の結果如何によって左右されるようになってしまった
架空の日本を舞台とした本作。
2巻目となる今回は新キャラも登場して勝負は更に白熱してきました。
必殺技とか人が吹っ飛んだりとか当たり前のトンデモ世界は相変わらずで、
最早スポーツではなくて台上の真剣勝負と言う名のラブ・ウォーズ。
好きな相手のために勝利したい気持ちによって互いに死力を尽くした末の勝敗。
そこには勝ち負けを超越した何かがあるんです。
基本的に二人に勝負を挑んだ人たちはみんな試合後に何か吹っ切れた清々しさがありますし。
他にもガクとカコの初デートがあったり、
ジャッジマンの秘密が一つ明らかになったりと、
卓球勝負以外のラブコメおよびギャグパートとしても盛り上がってますね。


二人の前に立ちはだかるは、新たなる挑戦者たち。
格闘技とかと違って、比較的誰でも手を出し易いスポーツなだけあって、
出てくる人たちは実にバラエティーに富んでます。
前半パートは存在感の薄さでは某ステルスモモといい勝負な
物理学の論理を応用して戦う宮崎さんが登場したかと思えば、

後半では一転して愛情を知らないが故に暴力の限りを尽くすギガが登場したり。
どちらもなかなかに常人離れした技を使ってくれやがりましたよ。
さすが卓球なのに平気で人が吹っ飛ぶ世界なだけあります、
一見するとどうってことなさそうな人物でも普通に超人ですよ。
ギガの場合、超人であると同時に変人だったりもしましたが・・・

尤も、超人と言う意味ではガクとカコはやはり規格外でした。
さすが世界190の国を渡り歩いて国ごとで特殊技能を身に付けた千の特技を持つ男なだけある。


一番のメインは当然ながら卓球パートですが、
それ以外の場面もやはり目が離せません。
類人猿ヒロインとかラブコメとしてどうなのよ?
実にサブパートではヒカリとギガの二人がいい味出してますよ。
特に全然卓球関係ないヒカリvsジャッジマンの回は別な意味でインパクトが強大でした。
と言うか次第にキャラクターが壊れていくジャッジマンがやべぇ・・・

完全に存在そのものがギルティーになっていくし、終いにはとんでもないバケモノになるし。

※決してモンハンでティガレックスに追われているわけではありません
でもどのエピソードにしても節目節目はいい話の展開になってるんですよね。

これはうえきの法則の頃からもそうだったけど、
たまに泣けるから意表を突かれて困ります。