ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜 2巻

ゴクジョッ。 2 ~極楽院女子高寮物語~ (愛蔵版コミックス)

ゴクジョッ。 2 ~極楽院女子高寮物語~ (愛蔵版コミックス)

エロスMAX、バカはそれの二乗ほど。


掲載誌並びに出版社まで移籍した関係で、
当初の1巻発売から1年経たずに新装版が発売されるなど、
なかなかに奇特なレアケースを隔てて現在に至る本作。
2巻目にしてスーパージャンプに移籍して以来初の単行本リリースとなる今回は、
新キャラも登場し、エロもバカもパロも何もかもがパワーアップしています。
それはもう、表紙からして漂ってくるバカの風。
バナナを食べてナニを咥えてるように見える描写はよくありますが、
カッターでそれの形に彫るとか一歩先を行きすぎです。

銭湯に行ったら行ったでどう見てもエドモンド本田ステージですどうもありがとうございます。

大和田の部屋なんてカイジとかチルノっぽいフィギュアが置いてあったりと、
何気に作者の趣味が現れてるようなところもちらりほらり。
本作に限ったことではありませんが、
どうしてエロ作家の描くギャグってこうも面白くて笑えるものが多いんだろう・・・


バカどもの中に加わるのは、やっぱりバカ。
移籍後から初登場した栗橋さんがこれまたかなりの曲者。
LAからの帰国子女でウェーブがかった髪に
見た目だけならお嬢様系キャラに見えなくはないのに、
キャラ紹介ページからして早くもウザキャラ認定され、
相関図では大半からモップ扱いされていたりと、
不憫かつ残念な娘っぷりを存分に発揮してくれてます。
亜矢と小夏を除けば出番も一番多いですからね。
総合して言えばやっぱり不憫とでも言うのかなぁ。
転校初日に『魔の巣窟』とまで呼ばれてる保険委員に任命されてしまうし、
唯一の友達が電動歯ブラシ(名前はフランソワ)で
それを使って自慰をしたりとか、ぼっちすぎるにも程があるだろと。


しかし何よりも全ての意味で最強だったのが尾久先生&沙矢姉さんの関東極女連合コンビ。
基本誰を相手にしても俺様キャラな亜矢が本気で恐れる相手。
誰もが振り返りそうなその笑顔の下に隠されたものは・・・
やべぇよ、絶対笑いながら人殺せるタイプだよ。
『街のゴミそうじ』に行くと言い張ってるくせに着てるものは特攻服。

笑顔でいかつい男連中をバイクでなぎ倒す様から、曰く『栃木の処刑姫(しにがみ)』。
この手のキャラって本人は悪気とか全く自覚がないからなぁ。
姉さん絡みのエピソードで意外だったのは、
中学時代の亜矢が割りと普通っぽかったところですね。

あれ?何かバカっぽくない、ごく一般的な女子中学生に見えるよ?
むしろ普通に可愛いかもしれない。
実家はどうやら名家みたいだし、実はけっこういいところ出だったり?
寮生活になったことによる解放感から来た高校デビューだったりするのでしょうか。