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2010-03-23

[]進撃の巨人 1巻

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

勝ち目なき、絶望的な闘いが始まる・・・


巨人の餌と成り果てて篭城することで100年間平穏を保っていた人類。

仮初めの平和は突如として現れた超大型巨人の出現によって崩壊することとなった・・・

タイトルだけ聞くと読売巨人軍の常勝街道に隠された努力とか、

プロ野球ものとか勘違いしてしまいそうではありますが、

全然そんなことはなくて勝ち目のない戦いに挑むサバイバルバトルアクション。

表紙の大巨人のインパクトもさることながら、

公式をもって『AKIRA以来の衝撃!!ベルセルク以来の絶望!!』と言わしめるだけあって、

そんなに凄まじい代物なのかとか、誇大広告じゃないのかとか、

勘ぐってしまいながらも気にならずにはいられない本作。

なるほど大きく出ただけのことはあります。

最初から最後まで何もかもが衝撃的で絶望的。

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ベルセルクで言うところの『蝕』から始まるようなものですし。

人類が勝利するヴィジョンが全く見えてきません。

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どう考えても最終的には巨人に食い尽くされて人類滅亡じゃない?と。

まして今回のラストではこの展開をそんな早くに持ってくるのかってくらい

恐ろしくスピーディーに進んでいくので全く先が予想できません。

途中で父親に何か投薬されてたっぽいところが

後々結果として現れてくるのだとは思いますが・・・


見た目は人間とさほど変わらない、されどもひたすらに沸きあがる嫌悪感。

本作のキモの一つである巨人たち。

巨人はともかくとして、他の巨人ってのが変に異形の化物だったりしない分、

余計に醜悪さが目立つんですよね。

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知能の欠片も感じられない目に、ただ捕食のみを行う行動原理。

完全に本能のみで動く獣と何ら変わりありませんよ。

そんな巨人のインパクトが完全に霞んでしまうくらい強烈な存在が

作中の闘いの発端であり、表紙にも登場している大巨人

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体長はウルトラマンの52メートルを凌ぐ推定60メートル、

皮膚が存在せずに全身筋肉がむき出しの身体、

原理は不明ながら常に全身から発せられる高温ガス。

うん、こいつだけは明らかに化物ですね。

怪獣としてウルトラマンと戦ってもいいレベル。

10頭身くらいありそうなアンバランスさもむしろ異形さを際立たせてますよ。

こんな人類の平均的な身長の数十倍あるようなのを相手に

『格闘』させようってコンセプトだけにアクションシーンも見ものです。

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『立体起動装置』を用いたワイヤーアクション

さながら海腹川背やトップシークレットを彷彿とさせるかのようで。

それでも全く巨人には歯が立たなかったりするもんだからこそ、

勝ち目ってものが全然見えてこないんですよね。


絶望的な状況の中でも見え隠れするいくつもの謎。

圧倒的な戦力さと絶望感漂う本作ですが、

普通に伏線として張られている明らかになっていない部分が非常に多いです。

同年代の子供が恐れ、訓練兵としても首席の成績を収めているミカサの実力とか、

そんなミカサやエレンが時折感じている頭痛

ミカサが子供の頃から着用し続けているマフラー、

エレンの父親が息子に対して投薬したものは何か、

そして序盤に出てきた謎の数字。

常にクライマックスな展開ばかりが続いているもんだから気付かなかったけど、

実はまだ何も始まってなんかいないじゃないか・・・

そもそも巨人とは一体何者なのかってのもありますし。

捕食対象は人間だけなのに100年間捕食しないで生きながらえてきたとか、

実は一種の生物兵器として製造されたものなんじゃないかとか思えてきます。

人類側も人類側で総人口の2割を投じて都市奪還に・・・って

聞こえはいいけど体のいい間引きをしていたりとか、

考えれば考えるほどいくつもの解釈ができる複雑な世界観ですよまったく。

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