こーしょー19さい 1巻
- 作者: 逸架ぱずる
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/03/27
- メディア: コミック
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人気急上昇中の新進気鋭声優、和泉乃音。
顔出しNG、公称19歳の素顔は11歳の小学生なのでした。
間違っても某紐切りの使い手が19歳の若かりし日の物語などではありません。
(こーしょーはこーしょーで公称じゃなくて昂昇ですからね)
作者の逸架ぱずる氏と言ったら某Rの付くネトゲジャンルで
アンソロに同人にと描かれていた印象が強いので、
こういうオリジナル作品と言うのは非常に新鮮でした。
プロの声優としての日常系な側面と
歳相応の小学生としてのお仕事系な側面と、
二つの視点から見られる話はまさにハイブリッド。
意外性の融合がいい感じに調和が取れていると思います。
設定だけ聞くと、某ぼいトレ!と言うエロ漫画を思い出してしまうのですが、
あくまで本作は一般向けなのでそういうエロ描写はないのでご安心を。
ちょーっと際どい発言はあるけどそこは気にしない方向で。
小学生と言う年齢ならではの立ち回り。
まだ11歳(途中で12歳になりますが)の割には意外としっかりしてるなーと。
やはり仕事をしているってことは
大人たちと同じように見られる自覚があるからなのか、
声優業をやってる姿がしっかりと様になってるんですよね。
自分がこれくらいの歳のときは近所の駄菓子屋とか駅前のデパートに行っては
ゲームコーナーに入り浸っていたような気がします。
案外耳年増なところもあるので、けっこうな爆弾発言を連発してくれたりも。
そういう知識に疎いところはやはり歳相応とは思いますが、
これくらいの歳の時って本当に意味がわからないから
『●●ってどういう意味?』って素で親に聞いてびっくりされることってありますよね。
まぁ乃音の場合、大半は母親からの入れ知恵ですが・・・
この手のタチの人に限って本当の意味を知るのは遅かったりするんですよね。
歳が歳なだけに、そのミニマムさもまた魅力。
バッグに入ってしまうサイズとか、思わず某エスパーな人を思い出してしまいます。
ただの設定的なものだけではなく、
声優業ってものについてしっかりと下調べもしてるんだなーと。
あとがきには描くにあたって実際に取材してきた旨もありますし。
一つの仕事を獲得するためにオーディションを受けて
その都度結果が待ち遠しくて落ち着かず、いざ出た結果に一喜一憂し。
プロの声優やってるからと言っても自然に役が降りてくるわけではないと言う
『仕事』をする上での現実についても目を背けずに作品として向き合ってます。
当然ながら時には躓くこともあるけれど、
現在第一線で活躍している人たちってのはやっぱこういう経験を積み重ねてこそ今があるのかな。