咲-Saki- 7巻

咲 Saki (7) (ヤングガンガンコミックス)

一つの決着と新たなる戦いへ向けての団結。

アニメ版も終わって久しく、
結局放送分の内容が原作を追い越してしまった事態も発生しましたが、
2巻から続いていた県大会もようやく決着が付き、
ついに全国大会へ向けての新たな展開へと話が動き出しました。
微妙なところでアニメ版とリンクしていたり、
異なる展開を見せている箇所もあるので
そのあたりを改めて見比べてみるのもいいかもしれませんね。
で、今回の表紙は・・・
池田ァ！表紙でメイン張るとか調子付きやがって嬉しいじゃねぇか池田ァ！
池田ァ！気持ちはわかるがジャミラァ！は傍目から見ると笑えるぞ池田ァ！

合宿編でもそうだけど、本当にウザ可愛いキャラとして愛されてるなぁ。
そんなわけで表紙＆裏表紙が池田をメインにした風越メンツなわけですが、
裏表紙ながらも4巻で表紙を飾っているキャプテンはさすがの位置、
折り返し部分だけどキャプテンよりも大きく描かれているみはるん、
ちょっと小さいけどまだそれだとわかる文堂さんはいいんです。
池田の遥か後方の完全に背景な鳥居の下にいてしかも後姿のドムさんが・・・

当初から頭数合わせのモブに近い扱いだったけど、
ここまで扱いが酷いと何だか泣けてきます。
それにしても久保コーチの本家本元『池田ァ！』はやっぱり気迫が違います。

当の大将戦最終決着は各々が各々の勝負根性ってものを見せてくれました。
卓上で牌を打ち合うだけのはずなのに、
どうしてこんなにも熱く、ドラマに溢れてるんでしょう。
目先の点数ではなく、最後まで諦めずにあくまで勝利を目指すために
役満をツモりながらもあえて見逃す池田。
咲が逆転した様子を見据え、手元の国士無双一向聴を静かに伏せるかじゅ。
勝負には負けたものの、家族と友達と言うそれ以上に大きなものを得た衣。
終わってみれば実に清清しい、いい勝負でした。
これが全国編になるとどうなってくるのかな・・・
最終的に咲と照の姉妹対決になるんでしょうが、
確執の溝は相当深いようなのでかなり泥臭い展開になってしまいそうですし。
他にも割と当初から照や衣と並んで全国区の魑魅魍魎として挙げられていた神代さんとか、

これまたシルエットだけの謎の人物として挙げられていたヴィルサラーゼとか

県大会にも負けず劣らず個性的で油断ならない面子が続々顔見せしてきてます。
清澄と最初に当たるのはどこになるんでしょうね。
そう言えば最初見ていてヴィルセラーゼの出身国がサカルトヴェロとか紹介されていて、
何処だよ！？と思ったらどうやらグルジアのことのようで。

今回もう一つのメインが決勝で当たった四校代表の合同合宿。
アニメ版でも合宿の回はありましたが、
全く異なる展開なので装いも新たに気分を改めて見られますね。
大会とはまた違う場で交流することで各々また違った一面を見せてくれますし。
ひんぬーなのを指摘されて気にしたりカマボコさんに仲間意識を持ったりするみはるんとか、

プロ野球カードならぬプロ雀士カードのトレード交渉をする文堂さん＆むっきーとか、
他校同士と言えども共通するところはあって
勝負の舞台を離れれば皆友達ってムードがいいですね。
逆に勝負と言う意味で刺激されたのが透華。
完全に別キャラとも言える状態に覚醒しちゃってますが
これが後々関係してくることになるのかな。
でも透華と言ったら実力はあるはずなのに空回りするピエロ的なアホ毛お嬢なわけです。

どことなくバカっぽいところがあるからこそですよ。
此度の計画段階ではアニメ版の個人戦で活躍していた南浦さんの名前も出てきたりと、
密かに個人戦もやってたことも密かに語られていたりも。
ここでカツ丼さんが一緒に名前を挙げている棟居さんが何者なのかが気になります。
と言うか千曲東って一回戦で清澄と当たって初戦敗退してるけど・・・
そしてラストに登場した意外なゲスト・マホちゃん。
衣や部長は何となくその実力を見越しているようですが果たして。

以前ファンブックとしてマホちゃんの必殺技完成とかも出ていますし、
その完成した必殺技とやらが披露されることとなるのでしょうか。