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2010-07-08

[]時代を超えてやって来た武人たちの戦争勃発!? 『ドリフターズ』 1巻

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

時は西暦1600年、関が原の戦い。

島津と呼ばれて恐れられた時の猛将・島津義弘が甥・豊久。

敵陣を中央突破する際に戦死したと思われていた豊久が辿り着いたのは、

時代も国も一切不明な異世界だった・・・

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かの平野耕太氏の最新作は、そんな各時代、各世界の武人たちが

文字通り漂流(ドリフト)してきた世界で戦争をおっ始めると言う、

息もつかせぬバトルアクションでした。

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やって来た世界はエルフのような種族が生存していたりするファンタジー要素があったり、

『漂流者(ドリフターズ)』と呼ばれる者たちと『破棄物(エンズ)』とで戦争をする理由や、

破棄物たちを率いる正体不明な黒王の存在など謎も多く、

全てにおいてどんな展開に倒れるのかが全く予想が付きません。

送り込んだ張本人であり、事の成り行きを監視している『紫』って男が何者なのか。

廃棄物たちを統率しているらしい『EASY』と戦う理由は何なのか。

正さなければならない間違いとは何なのか。

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バトル要素以外の点でも気になる要素は満載。

成程、平野耕太氏が長く支持されているわけです。

なお、タイトルがタイトルなんですが、

間違ってもコントで知られる某コミックバンドグループ5人組のことではありません。

圧倒的な勢いと迫力で描かれるアクションの合間に

ギャグパートが入るあたりはコントと言えなくはないですが、

あの5人組とは決して関係性は皆無なのでそのあたりはお間違えのないように。

ぃゃ、表紙からして間違えるのはいないとは思いますが・・・


その三人の出会いは戦局を如何に変化させうるのか。

自身も歴史上では関が原に於いて戦死した身である豊久。

異世界にやって来て最初に出会った人物とは、

同じく本能寺にて死した筈の織田信長その人。

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信長島津の者と直接対面するなんて時点からして凄まじいシチュエーションなのに、

一人廃城に居を構えていたもう一人は、更に400年前も前の人間である筈の那須与一

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信長は眼帯と無精髭を誂えたナイスミドル

与一は最初見たとき本気で女と間違えてしまったほどの美丈夫。

このヴィジュアルも独自のセンスながらも違和感がない、いい味を出してます。

水と油のように合わないように見える反面、

出会って間もない上に咄嗟の出撃だったにも関わらず、

こと戦闘ともなると最初から示し合わせていたかのような息の良さ。

本気で戦術を考えて行動した場合、どれだけ戦力が増強されるのか想像できません。

ただ、今回のラストでもそうだったように、

全力でゴーイングマイウェイな性格なもんだから、扱いは難しそうです。

漂流者として連れて来られながらも、協力する姿勢の全くないこの三人。

果たして漂流者として、破棄物に勝利するために貢献することとなるのか、

それとも野心ならば最強クラスの信長を筆頭として、

第三勢力として旗揚げしてしまうことになるのか。

この三人の動向こそが作中で繰り広げられている戦争を終結させるジョーカーになりそうです。


メインとなる三人のみならず、作中に登場する武人たちはいずれも名の知れた者たちばかり。

漂流者側としては、本来敵同士だったハンニバルスキピオ

同じ勢力に属しているのもなかなか興味深いところです。

こっちも敵同士だった関係上、初登場時からずっと口喧嘩してるのだけれど、

対立して戦った間柄だからこそその能力を認めているんですよね。

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と、遥か紀元前の時代の将軍が出てきたかと思えば、

敵兵を一斉掃射で薙ぎ払うサンダンスキッドや

零戦紫電改でドラゴンを撃墜する菅野直などのように

近代において活躍した人物まで出てきたりと、非常に時代の幅が広いです。

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出てくる人物がある意味英雄とも言える存在が多かったりするところは、

Fateに通じるものがあるかもしれませんね。

以下略ではオスマンとか上泉信綱とかを挙げてたり、

カバー下では『例のヒゲ』ことナチスの総統閣下とかも候補に挙がっていたりするので、

これから先はもっと色々な人物が登場してくるのかもしれません。

敵対することになると思われる廃棄物側は廃棄物側で

土方歳三だのジャンヌ・ダルクだのを登用してるし、

時代の幅もそうだけど、人物の選択が絶妙だなぁ。

何故『廃棄物』の通称で呼ばれているかはまだ不明だけど、

何気に人格破綻してる反英雄的な存在になってるのが多い気が・・・

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生きていた時代そのものから『廃棄』されたからってことなのかな。

そういう意味では信長もそうなのかもしれないけど、

持ち前の野心で云々とかあったりするのかも。

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