Hatena::ブログ(Diary)

謎鳥 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-07-17

[]あなたのために、何としてでも生き延びる! 『進撃の巨人』 2巻

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

人間を捕食する巨人に支配された世界、

勝ち目のない戦いに終始漂う圧倒的な絶望感と世界観により、

単行本が出て間もなく、静かに、そして確実に話題性を呼んでいる本作。

前回はラストでアルミンを助けるためにエレンが巨人に喰われてしまい、

1巻目にまさかの主人公死亡!?と衝撃の展開を迎え、

本当に主人公不在のまま話が進むこととなる今回。

主点がエレンからミカサに置き換わったことで、

絶望的な現状と狂気と言えるまでの憎悪と復讐心が描かれていた前回に対し、

このような世界だからこそ何が何でも生き残ろうと、

必死に抗う者の姿が描かれています。

f:id:n-kashima:20100717044012j:image

しかし今回も何もかもが衝撃的な内容でした。

当初はキャッチコピーAKIRAベルセルクを引き合いに出していて、

誇大広告なんじゃないかと思っていましたが、その認識は一度読んで見事に覆ってます。

今年出たバトルものの中でも一、二を争うくらいに群を抜いていると思いますし、

アニメイト渋谷店などでは数ヶ月前から専用コーナーを設けて

大々的にアピールをしていたりするくらいです。

どこかしらのメディアで取り上げられられると、

一気にブームが加速する爆発性を秘めているのではないでしょうか。


想いの力は何よりも大きな支えとなる。

今回は巨人に喰われてしまったエレンの代わりにミカサがメインで進行するだけあって、

前回の時点で色々と不明だった点も明らかになっています。

子供の時点からして恐れられていたり、

訓練兵を首席で卒業するまでの実力は当然のこと、

配属を無視してまで一緒にいようとするほどエレンに執着する理由。

別姓なのに家族として一緒に暮らしていたことや、

一度たりとも手放したことのない、トレードマークとも言えるマフラーの秘密。

全てエレンとの出会いそのものから来ていたんですね。

抵抗する術を知らなかったごく普通の少女を変化させた現実と、

それを思い知らせるために放った一言。

ある意味一度は死んだとも言える身を生き返らせた存在ともなれば、

執着するのも当然なのでしょうかね。

f:id:n-kashima:20100717044007j:image

それほどまでに依存していたわけだから、

『喰われた』事実を知ったときのリアクションが見ていて心苦しくなります。

戦闘中だから感傷的になるわけにもいかず、

あえて感情を押し殺すことしかできない不器用さ。

f:id:n-kashima:20100717044008j:image

そんな中で窮地に追いやられながらも死ぬわけにはいかないと

既に丸腰に近い状態でもなお立ち向かおうと決起する勇気。

f:id:n-kashima:20100717044009j:image

そして最後に感情が爆発して大声で泣き崩れる姿。

何と強く、そして切ないことでしょうか。


いくら戦闘能力を有した精鋭でも、戦力差は明らかで・・・

人間側は一度捕まってしまえば逃れる術もなく、

為すがままに喰われてしまうと言うのに、

巨人達は弱点となる急所を切り落とさない限りは不死身であり、

大砲の砲撃が直撃し、頭が吹き飛んでも再生してしまうような化物。

一体倒すためにも何人もの犠牲が出ることが普通だと言うのに、

それが一体だけとかではなく、それこそ何十体・何百体と押し寄せてくるわけですから、

どう考えても勝ち目なんてあるわけがありません。

f:id:n-kashima:20100717044010j:image

ある意味自然の摂理であり、弱肉強食をそのまま描かれているのだけれど、

あまりにも現実は厳しすぎます。

尤も、だからこそ巨体に対応するための機動力をもって街中を縦横無尽に駆け巡り、

銃とかのような近代兵器ではなくてあくまで剣で格闘する描写が際立つわけですが。

そんな中、ミカサさえも窮地に陥った状況において現れた一体の巨人

f:id:n-kashima:20100717044011j:image

例の体長約60メートルにもおよぶ超大型巨人も衝撃的だったけど、

今回出てきた謎の奇行種巨人もまた衝撃的でした。

何が衝撃的って、その全てが。

そもそも行動理念からして他の巨人たちと全く違います。

人間をただ捕食するためだけに行動するのが他の巨人なわけだけれども、

この奇行種巨人はまさに巨人を殺すための巨人

人間たちが機動力を持って立ち向かう格闘シーンも見ものだけど、

こっちの巨人同士の格闘シーンも迫力があってまた見ものです。

そして最後に明かされる奇行種巨人の謎とは・・・

前回のラストでエレンが喰われたことにもびっくりでしたが、

ある意味予想できたものではあっても実際に目の当たりにするとやっぱり驚きです。

今までの伏線とか謎が一気に深まる結果となったわけですし。

もしかするとあの超大型巨人もこの奇行種巨人と共通することがあるのかもしれません。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/n-kashima/20100717/1279309514