表紙と言う名の最大サプライズ 『神のみぞ知るセカイ』 11巻

神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス)

身体が巨大化した状態のまま戻らなくなってしまった檜。
そして事態は最悪の方向へと向かうこととなり・・・
アニメ版も次週最終回と盛り上がりを見せている本作も11巻目となり、
せっかく巻数二桁まで到達したのだからこの際いけるところまでいってほしい、
そう思うところではありますが今回も色々とサプライズが満載でした。
今まで本作の表紙と言えば外見が結で中身が桂馬とか、
特装版の箱はヒロインが描かれてたことは別として、
ずっと桂馬オンリーで一貫していたのがある意味風物詩であり特徴の一つでした。
が、巻数がきりのいいところによる転換期なのか、
アニメ効果でまた違った層の獲得に向かったのかはわかりませんが、
今回の表紙は初の、そしてまさかのエルシィ。
ともすると、断然次の表紙が誰になるのかが楽しみになりますね。
ストーリー展開的なもので選定されるのか、
それとも攻略してきた順番になるのか。
後者だともう出てきそうになかったあんなヒロインを再び見ることができるかも。
ヒロイン的には相変わらずハクアが素敵なんですけどね。


前回の結編に引き続き、駆け魂の魂度は再び4へと成長し、
古悪魔の絶対的な力の片鱗を見せるにまで至ってます。
まだ前回は何とかなったものの、今回の相手は既に巨大怪獣のような状態で、
ハクアやノーラなどの地区長クラスが集結しても取り押さえられないほど。

既に攻略が云々とかってレベルじゃなくてバトルものに近いノリになってきてますね。
このあたりは本作の前に描かれていたアルバトロスがバトルものだったこともあり、
強ち前作でのノウハウってものが生きてるなーと。
そしてそんな古悪魔を事もなげに勾留した人物が・・・

先生!?先生じゃないか!?
1話目から登場していた担任の先生が実は悪魔だっただと!?
確かに教師にしてはやたらとワイルドな装飾品をしてるとは思いましたが。
と言うか、ハクアたちが総がかりでもどうしようもできなかった相手を
『この程度』扱いってどんだけ圧倒的なんですか。
表が盛り上がってる中、裏で暗躍してる悪魔の存在も気になるところ。

全員自分より成績が悪かったくせにと言っていたり、
普通にハクアのことを知ってるっぽい口ぶりとかからすると、
エルシィ達と同期で成績は永遠のナンバーツーって感じなのかな。
これだけの事態を引き起こしておきながら目的が『正常』で『清浄』と言っているあたり、
完全に誰か黒幕がいて騙されてそうな感じではありますが。


ストーリーそのものも次第に佳境へとさしかかり、
女神探しも次が大きなターニングポイントとなりそうですね。
何と言っても前々から何度か出てきていた学園祭に突入するみたいですし。
それに桂馬自身も既に女神がいないと断定した分を除いて
一気に全員調べ上げる宣言しているくらいです。

天理とディアナが出てきてよりずっと謎だった
女神憑きが誰かついに判明するのかと思うと思わずドキドキしてきますね。
記憶がなくなった描写がないどころか逆に覚えてる節を漂わせ、
アニメ版での扱いの大きさや人気とかも踏まえるとかのんが一番怪しいかな。


どうこう言っても桂馬とギャルゲの要素は忘れていません。
檜編での古悪魔の一件で落ち込んでたエルシィ元気付けるために
バンド連中に協力を仰いでデートに出かけたりなんてはじめてですよ。
しかしアミューズメントパークよりも消防署の方が効果大きいとか、
桂馬って何だかんだでちゃんと人のことは見てるよなー。

ゲームにヒロインが出てくればお構いなしなところもこれまたらしい。
例えそれがバッティングマシンであろうとも・・・
ぃゃー、わからないでもないですけどねー。
最優先で攻略すべきゲームをどうするか脳内会議するのもよくありますよね?

アニメとか漫画とか、そんな中で如何にゲームを挟むかとか、
常日頃考えてるくらいですから激しく同意できすぎです。
と言うか脳内会議中にさりげなく持杉ドラ夫がいたり、
当然のようによっきゅんが出てきたりするのがさすが神にーさまです。