民明書房刊の如き世界が現実にも存在した!? 『カバディ7』 1巻

カバディ7 ?

カバディ7 ?

武士道に憧れる日本人とインド人のハーフ・北斗クシャトリア。
無駄に熱いこの男に一人の女性が目を付けて・・・
誰もが一度はその名前を聞いたことがあるであろうスポーツ・カバディ
しかし詳細なルールはほとんど不明なこの競技についに漫画界が殴り込みをかけた!?
何をやるのかわからないなりにカバディカバディ言い続ける様子や、
マイナースポーツとしてネタにされることが多い競技ですが、
メインテーマとして取り上げた、否、取り上げてしまったのは
後にも先にも本作くらいのものではないでしょうか。
謎過ぎる数々のルールに加え、やたらと濃いキャラ達、
真面目に馬鹿をやるを地で行くトンデモ展開。
スポーツものとしてもギャグとしても凄まじいものを見てしまった気がします。
終いにゃセパタクローから始まるカバディ以上にマイナーなスポーツのオンパレードで、
完全に収拾付かなくなったところでカバディ甲子園開催とか超展開で迎えるラスト。
本当にどうすんだこれ・・・ってくらいの暴走が止まりません。


解説は詳しく説明しながらも、ふざけているようにしか見えないルールの数々。
一番知られてるルールと言ったら、とりあえずカバディカバディ言うってことでしょうが、
それすらも実際の競技ではあまり言ってないとか、
ルールとして言うことにはなっててもあまり意味はないとか、
前提からして何かがおかしい。

如何に攻め込むとか、捕まったなりに如何に自陣に戻るか等、
攻防の駆け引きも意外と熱いところもなきにしにもあらずなんですがね。
まともな部分を差し引いても意味不明なルールが多すぎ。
そもそも競技をやってる人らが揃いも揃ってわけわからん言いまくってるし。

まぁ確かにそう言いたくなるのもわかりますがね。
格闘技じゃあるまいし、何だよ重量制限って・・・
かと思ったら編成人数は寛容だったり、すげぇがわけわからん。
何もかもが独自の進化を遂げた無茶っぷりはインド人もびっくりだ。
ぁ、インド発祥だっけ・・・


わけのわからないスポーツに挑むは、これまたわけのわからない連中。
全員が全員イロモノときたもんだ。

主人公からして開幕から学校内で模造刀振り回すようなヤツだし、

生徒会長は堅物と見せかけて思いっきりツンデレ
カレーは飲み物とでも言いそうな太ましいのもいれば、
変態紳士にナルシスト、マッチョ好きなお色気担当美少年と、

何ですかこの奇人変人大集合っぷりは。
一人だけでも十分すぎるほどの濃さを放ってるのに、
チーム編成できるほどの集団で、
更にはカバディなんてニッチな競技をやるってんですから・・・
これを濃いと言わずして何を濃いと言うべきか。
地味に眼鏡キャラが多いのは、間違いなく作者の趣味ですよね。
以前、メビウスジャンパーで眼鏡史とか、
全編に渡って眼鏡好きを全力アピールしてましたし。
と言うか、さりげなく男の娘を全力で否定された!?


キャラも熱けりゃ台詞も熱い。
毎回何かしらの名言を1ページ使って出てきたりする場面があるのですが、
名言もページ演出もひたすらに熱くて濃い。
ほとんどが武道家のそれですから、熱いのは当然なんですけどね。
大山培達から藤岡弘まで、北斗のキャラの濃さがあるからマッチしすぎです。
仮にCV付けるとしたら、北斗は間違いなく関智一だろうなぁ・・・