血まみれ幼女狂気の宴 『断裁分離のクライムエッジ』 4巻

醜聞主催のパーティー会場で判決執行との戦いを制した切。
祝との関係も一歩前進した次の朝、祝の髪が伸びなくなっていた・・・

殺人鬼の子孫たちによるイカれたバトルの中にも、
ロリな魅力が光る本作も4巻目に突入し、
新展開と新キャラの登場とでブラッディーでぶっ飛んだノリは新たな局面を迎えています。

いつも守られる側だった祝も意外な活躍を見せてくれたり、
徐々に最悪の殺人鬼として覚醒しつつある兆候を見せる切と、
互いの変化が段々顕著になってきましたね。
この戦いの行く先も、『髪の女王』の呪われた運命も、
どうなっていくのか未だ先は見えないけれども、
いずれにせよ、どちらに転んでもまともなことにはなりそうにもありません。
メインキャラであっても、ロリキャラであっても、
容赦なく血の色に染められることの連続なものだから、
いつ誰が唐突に死ぬかもわからなくて、そういう意味でもドキドキですよ。
下手なホラーよりもよっぽど怖いわ。


新キャラと既存キャラ、終始吹き荒れるロリ旋風。
本作のメインヒロインにしてロリ担当の祝が今までは二足わらじで頑張ってましたが、
それでも一応切と同年代なので、真性とはちょっと違ってたんですよね。
とか思ってたら新キャラのエミリーがガチ幼女でして、本物のロリが出てきたー!
開幕からあざといシーンだったりするし、
気付けば最初から最後までエミリー祭りだった今回です。
と、普通にこういうキャラが登場したら喜ぶところなのでしょうが、
本作は殺人鬼バトルであることを忘れてはいけません。
こう見えても当然のように祝の命を付け狙う刺客だったりするし、
勿論殺人遺品だって持ってて襲い掛かってくるわけで・・・

所有している『鮮血解体』の特性上、大量の刃物を所持してることを考えると、
前回『判決執行』の全身を滅多刺しにして致命傷を負わせた張本人なんでしょうね。
他にも二人いるらしいけども、前回の『判決執行』が殺されたシーンから見るに、
どうやら狙撃担当と毒物使いっぽいですね。
一切詳細が不明なこの二人も同じようにこれから登場してくることになるのかな。
しかしこんな幼女を刺客に仕立て上げるとは醜聞は実にやり口がえげつないわー。
そもそもエミリーの殺人遺品は真性の殺人鬼である先祖から受け継いだものじゃなくて、
意図的に殺人を犯させた被害者に種付けをして作られた『受注製品』ってのもまた。
『醜』の字を冠するのは伊達じゃなかった。
何はともあれ、最終的に祝と和解してくれたことだし、
ロリ二人の入浴シーンなんてサービスショットまで見せてくれたんだから、
準レギュラー化することになるんでしょうか。

それはそれで他の『受注製品』に命を狙われることになりそうで怖いですが・・・


新たに判明した特性は、本作の狂気性を高めるには十分すぎた・・・
当初からクライムエッジの紹介欄には、4つあるスキルのうち、
残り二つは不明なままだったのですが、
新たに判明した第三のスキルがとにかくえげつない。
それは『痛覚増加』。
実際に肉体に与えたダメージ以上に精神ダメージを負わせるとか、
どんだけドSスキルなんだよと。
ぃゃ、SとかMとかそんなレベルじゃないんですけどね。
元の所有者自身の特性が現れてるわけだから、
イカれっぷりは文字通り『最悪』の殺人鬼だったんだなー。
その威力はずっと優勢だったはずのエミリーが、
逆に痛覚と恐怖とで半狂乱に追い込まれてしまうくらい。

このときの切も限界まで追い込まれてたこともあったとは言え、
『最悪』と同調後に遺品の狂気性に身を任せる姿は獣そのもの。

今回のことできっかけは与えられた。
となると、今後切が転げ落ちてくように狂気に支配されて区可能性も無くは無い。
そういう方面の展開は本当にホラーだなぁ。
第三の特性でこれなんだから、まだ判明してない第四の特性なんてどうなるんだよと。
所有者自身の殺人欲を増幅させるとかだったら洒落にならんぞ・・・