一分足らずのやり取りでも三顧の礼を通り越して二十顧の礼にも到達すれば自然と結果は予測できたこと

平日三日間だけの今週が始まり、早くも一日目が終了です。
昼飯の時にゴーゴーカレーのメジャーとか、
二郎のボリュームが云々とか、
何故か大盛りメニューの飯屋の話題になったりしたけど、
実際に行って食べたのはカレーくらいだったかなー。
大盛りってレベルじゃないけど、豚野郎(店名)とかも話題に出してみればよかった。
でも二郎から主にラーメン方面に向かってたから微妙だったかな。
と、いつも通りな一日を過ごしていたのですが、
驚愕は朝開幕に待ち受けていました。
今のところに出戻りで行くようになってから一月近く経った現在、
相変わらずゲスト入場しているのですが、
受付で自分の社名と名前とを書いて渡して・・・
そこまでは同じだったものの、違ったのはその直後。
受付嬢から返って来た次の一句が、
こっちから申告してないのに行き先の部署名を答えられた・・・
そりゃ毎日同じ時間に一ヶ月も通ってれば仕方ないのかもしれないけど、
とうとう受付に顔を覚えられてしまった。
まぁ、そこから先があるわけでもないんですがね。
これが何かのフラグだったらずっとゲスト入場でもいいよ。
そんな風に思ってしまった一日なのでした。

そして彼女は神となり店を去る 『猫神やおよろず』 5巻

猫神やおよろず 5 (チャンピオンREDコミックス)

猫神やおよろず 5 (チャンピオンREDコミックス)

神力を身に付ける為に猫又の鈴に弟子入りをした繭。
そんな中、不在の土地神の任を担うこととなり・・・

最近ではカードゲームのハートオブクラウンを製作したり、
多彩な方向に活躍中のFLIPFLOPsによる最新刊。
アニメ版の方も終盤な本作ですが、
原作サイドの方は至ってシリアスな展開が続いております。
月読から月を護衛する勅命を受け、それを受け入れたことにより、
必然的に八百万堂を去ることとなってから語られた4年前の過去。
今回は回想編の後半が描かれており、
須佐之男と呼夜罹によって奪われた祭りの記憶と破られた結界を中心に、
繭が八百万堂に正式に『神』として住むことになるまでが語られています。

今と昔が繋がったところで月へと渡った繭や、一人それを見送った柚子。
4年前から既に暗躍を始めており、今回出番がなかった分、
余計に今後の動向が不気味な須佐之男たち。
須佐之男が何を企んでいて月読と如何な形で関わってくることになるのか、
繭は八百万堂に帰ってくる日はやって来るのか。
次回にそれぞれが一つに繋がると思われることもあり、
これからどんな展開を迎えていくことになるのか注目ですね。


全ては4年前に成り立っていた。
時系列では現在になる当初の根本全てが詰まった過去編は、
ずっとこんな日々が続くと思っていた終焉の悲しさが一層強まります。
八百万堂を継ぐことを決めながらも、自分の中でまだ迷いを抱えていたり、
まだ繭との関係もそれほど強固なものでもなく、
『繭様』ではなくて『神様』と呼んでいた頃の柚子。
神力を満足に発揮できずに猫又に弟子入りし、
町の神として廃れた社に一度は居着いてみた繭。
それぞれ形は違う中で確かな成長を遂げて
互いの関係としても生きることそのものについても前進してゆく様子がいいですね。
生きることは難しいようで単純、単純なようで複雑。
いずれにせよ一度きりの人生です、全力で生きた者勝ちなんですよ。

どんな結果となろうとも、好きで自分で選んだ道ならば後悔なんてあるはずがない。

こういうことこそ結論を出すのは難しいことですが、
あっさりと一つの答えを提示されてしまうと、
あれこれ考えること自体が野暮なことのように思えてきます。
やりたいことがあるのであれば躊躇はしない、これに尽きますね。
二人が分かれる現在の展開が互いに望んだ結果であるか否かは別として・・・
でも本当に一緒にいたいと心から望むのであれば、
いつかはまた今までのような生活がやって来るのかもしれませんね。


本編にあたる前半部はシリアスに、番外編にあたる後半部はコメディチックに。
何かしらの形で人情的なヒューマンストーリーが描かれることも多く、
今回に至っては本編がほぼ全編シリアスだったために、
若干毛色が異なる雰囲気があったところもありますが、
コメディ成分は番外編できっちりと補完してくれました。
繭の代わりにしゃもが主人公となったスピンオフで挑むは推理もの。

盗難事件や謎の暗号解読に奮闘し、迎える結末とは・・・

こういう推理が絡む展開って、最初から全て話が構成された上でないと、
思いっきり破綻してしまうほどに繊細な代物ですが、
心理の虚を突く展開は実にうまいですね。
単純なコメディとしてもノリよく読めますし。
そんな中で特に本領発揮しているなと思ったのが三話目。
かつて東方ジャンルでガチの麻雀本などを出したこともあるくらいの
無類の麻雀好きで知られる両氏なだけに、
やっぱりネタに麻雀が絡んでくると活き活きしてるなぁ。

勝負の途中で起こる事件と最終的な勝負の結果も意外なところで繋がっていて、
読み返してみると確かにそれと思わせる描写が含まれていたり。
今回は一描写として程度だけしかないにせよ、
編集の許可次第によっては、いつガチで全編麻雀のエピソードが出てくるやもわからないから侮れません。
それくらい置いてけぼりなものも見てみたいですがね。