Hatena::ブログ(Diary)

謎鳥 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2012-02-08

[]されど恋にはまだ遠く・・・ 『これは恋のはなし』 4巻

これは恋のはなし(4) (KCx)

これは恋のはなし(4) (KCx)

真一と杉田の同日誕生日パーティを計画した当日、

謎の女の呼び出しを受けて真一は出かけてしまい・・・

歳の差恋愛ものが多かった昨年の中において、

年齢差実に21歳と、センセーショナルさでは最強だった本作。

いよいよ待ちわびた4巻目が登場ですよ。

f:id:n-kashima:20120208020608j:image

次回はどうやら4月のようなので、早くも2ヶ月先が楽しみなのです。

と言うか今回の最後の引きがヤバすぎるので、

2ヶ月ですら禁断症状が出そうなくらいですよ。

二人が心に持つ深い傷が浮き彫りにされそうな予感がして、

楽しみな反面非常に怖くもあるんですけどね。

そんな今回は徐々に距離を近づけつつある二人の間にある見えない溝や、

周囲の人間関係が動き出したりとで実に心が痛い内容でした。

f:id:n-kashima:20120208020607j:image

本作自体が全般的に切なくも痛い話が中心になっているので、

毎回心を痛めるのは相変わらずなんだけれども、今まで以上に痛かった。

ラブコメ慣れしている身にはかなりつらいものがありますね。

しかも巻末の予告だともっと痛い展開が待ってるようで・・・

まだ10歳の小学生なのに、酷な人生歩みすぎですよ遙さん。

タイトルに「恋」と付いているものの、未だそこまで発展していない微妙な関係。

周りが恋愛的な動向を見せていることが当人たちにどう繋がってゆくのか。

家族以上に家族らしいのに家族になりきれていない現状は進展するのか否か。

小学生だろうと三十路過ぎだろうと恋愛に年齢など無意味と言わんばかりの、

終始漂う切なさに締め付けられる今回でした。


言うことは勇気がいる、言った後は更に勇気がいる。

初登場時からずっと遙への好意を露骨に表していた杉田。

ついに本人へ告白いっちゃいましたよ!

f:id:n-kashima:20120208020613j:image

遙の気持ちは完全に真一へ向けられているから、

振られることは最初からわかっているのに、

よくぞ言いやがったよこいつ。

真一から見たらただのうるさいガキなのかもしれないけど、

実はあらゆる意味で真一とは対称的な存在ですよね。

遙へ対する気持ちの表れ方なんて実にわかりやすい。

さすがに杉田ほどとは言わないにせよ、

真一はもう少し無鉄砲なところがあってもいいですね。

人生守りに入った年寄りみたいな風に見えてきますし。

さすがに気まずくなって来るのを避けてしまったりするから杉田の出番は少ないです。

が、告白した事実は大きいですよ。

遙には今まで通り振舞う寛容さを、真一には後悔を引きずらない前向きさを。

少なからず係わってる全員に何らかの影響は及ぼしたはず。

でなければ杉田が不憫すぎる・・・

前回からの続きで出てきた真一を呼び出した女とのくだりも、

遙との交流を経て一歩踏み出し始めた真一の微妙な変化が見られます。

と言うか、昔の女と思ってたら従姉弟でした。

ヒモに貢いで真一にまで金を無心するかなりどうしようもない人でしたが・・・

それでも子供の頃に自分を引き取ってくれた家族だった相手なんですよね。

f:id:n-kashima:20120208020610j:image

この関係と決別する決心をしたのは、

やはり新しい家族と呼べるものができたからなのでしょうか。

真一と遙が本当の家族となるのは近いようで遠いですけどね。


未だ明かされぬ心の奥深くで何思う・・・

杉田の告白って一大イベントがあった今回だけど、

もう一つの大きなイベントが遙と真一の初デート

OKもらったときの珍しく歳相応のリアクションと表情をする遙の可愛いこと。

基本的に憂い顔とかしてることが多いですからね。

手を繋ぐことすら一悶着あったけど、少しは距離は近付いたのでしょうか。

f:id:n-kashima:20120208020612j:image

しかし一方で全体通して描かれているのが、

遙が他の誰にも明かしていない心の奥深く。

前回のラストからの流れで真一が朝帰りしても、

ずっと待ってたとか通い妻なんてレベルじゃなくて、

ここまでくると隠し事も全然無いんだろうなと思ったら甘かった。

デート中とかも何度となく幸せそうな普通の家族を見たときの表情がとにかく寂しそう。

f:id:n-kashima:20120208020611j:image

これくらいの歳だったら本来は親に存分に甘えたい頃合だろうに、

それができないってのは色々と思うところがあるんだろうなぁ。

父親が登場したときもかなり複雑な家庭事情ってことはわかったけど、

今回話に出てきた母親に関するところが最も重くて深い事情のようですね。

他の事だったら嬉しそうに「お願いします」とでも言うだろうに、

病院に連れて行ってやるって言った真一へ対する明らかな拒否反応は、

触れられたくないところに触れられてしまいそうになって必死になってるように見えます。

そしてその不安が的中してしまう今回のラストが・・・

f:id:n-kashima:20120208020609j:image

DV・・・だと・・・

確かに母親が精神を病んでると言う事実は既に明かされてました。

が、それがどれだけ深刻なものだったかなんて知りようが無かったんだ・・・

デートとか杉田の告白とか、読んでてすごく気分の浮き沈みが激しい内容だったけど、

最後の最後でどん底に突き落とされたよこんちくしょう!

何で予告で大垣のことを殴ってるんだよ!

今から2ヵ月後の発売が気になって仕方がないじゃないか!

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/n-kashima/20120208/1328634800