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2012-11-03

[]今日は皆さんに、ちょっと先生を殺してもらいます 『暗殺教室』 1巻

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

先生を殺す使命を与えられたとある進学校の3年E組生徒約30人。

地球の存亡がかかった奇妙な学校生活が始まった・・・

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魔人探偵脳噛ネウロから3年ぶりにジャンプ本誌へと帰ってきた松井優征氏。

学園SF要素に暗殺という裏社会的な要素を付加した、

正気の沙汰とは思えないブラック系学園コメディを引っさげての登場です。

ネウロの頃はドーピングコンソメスープで一発当てて、

気付いてみれば全23巻にアニメ化までされる長期連載となりましたが、

本作は最初から話題性もあって期待されてましたし、

実際それに応えるだけの爆発力を有してますよ。

まず表紙からしてインパクトが凄まじすぎる。

背景は完全に黄色一色、描かれているのは殺せんせーの目と口だけ。

とんでもなく目に痛い上にスマイルマークに見えなくもないそれは、

変に描き込みされまくってるものより全然目立ちますよ。

「殺す」というテーマに特化した内容ではあるものの、

全体的に殺伐とした空気は薄く、むしろ漂ってる空気はほのぼの感。

そんな中でも生徒各人が抱えている悩みや、

学校そのものが有する問題なども描かれていたりして、

意外と教師ものとしても成立しているあたり侮れません。

結局殺せんせーとは一体何者なのか。

破壊と殺意、教育の相反する事象共存する異常性を作り出してまで、

教師としての立場を自ら望み、嬉々として教育に励むのか。

謎も多くてこれから各々がどう考えて変わってゆくのか今後も楽しみですね。

殺せんせーの特徴上、ある意味触手作品とも言えますし、

実際に触手プレイシーンも出てきますからね。

やられてるのは男子だけど・・・

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先生!次はメインヒロインっぽい茅野さんにお願いします!


見た目はユーモラス、されどスペックは凶悪。

兎にも角にも嫌でも目に付くのが殺せんせーの存在。

一言で言えば昔よく想像されていた火星人みたいな外見で、

どこまでもシンプルすぎるデザインは、

完全に異質なる存在として存在感をすごく放ってます。

しかしこんな見た目でもドラゴンボールよろしく月を吹き飛ばし、

マッハ20の超音速で動き回ることができるチート性能。

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高速って以上にもう絶対に時間止めてるだろとか、

そんな速度で動いたら周囲一体衝撃波で吹き飛ぶだろってツッコミはさておき、

その気になれば一瞬で人類を滅亡させることができるほどの危険すぎる存在。

こんなのとタイムリミットまでの一年間学校生活を共に過ごすって環境からして、

本作に漂う異常性の大半が説明できるくらいです。

しかも訓練を受けているはずの政府機関の人間でも殺せないのに、

世界の命運を特殊なものなど何も無い一般人の中学生に託すという異常、

失敗すれば地球滅亡なだけあって成功報酬は破格の100億円という異常。

どこをどう切り取っても正常な成分が全く見えません。

でも、殺せんせーは「教師」として見るとすごくいい先生なんですよね。

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それがまた異常性に一役買っているとも言えますが。

タイプ的には金八先生とかに近いものがあるかも。

褒めるべきときは褒め、怒るべきときは怒る。

一話目でキレたのだって他人を犠牲にすることを厭わないやり口と、

それをそうだとわかっていながらも実行した自己犠牲とに対してですからね。

悩みを持った生徒がいれば、決して見捨てず的確なアドバイスをしてくれる。

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暗殺を完全に生徒とじゃれるためのレクリエーションとしか考えてない節があるけど、

生徒の教育を第一に考えているあたり、何か目的があるんだろうなぁ。

誰かにそれを託されていることを示唆する描写もあるし。


暗殺の裏に見え隠れする学園の闇。

色々と黒い作品ではありますが、

ある意味最も黒い部分は舞台となっている学校そのものかもしれません。

主人公の渚たちが所属するE組は早い話が落ちこぼれクラス。

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とりあえずお情けで学校に籍を置くことだけは許してやる的な感じで、

E組行きなだけで生徒からも教師からも腫れ物扱い。

学園カースト制度、これが格差社会ってやつか・・・

成績不振ならばだれでも堕ちる可能性があることによる緊張感や、

見下ろすための存在がいるが故の勝者としての優越感とか、

ある意味必要なのかもしれないけども、

ここまで極端すぎると悪意としか思えませんて。

バカテスみたいな制度が実際にあるとこんな風になるんだろうなぁ。

たぶん他のクラスは他人を蹴落としてのし上がるための競争が常に繰り広げられていて、

学校生活としてはすごく味気ない気がしてなりません。

むしろバカでもいい、地球の命運を背負わされていても、

和気藹々と生活できるのであればそれに越したことは無いのかもしれませんね。

学生時代をとっくの昔に終えてしまった今だからこそ余計にそう思うわ。

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