土曜に如何な過ごし方をしても日曜はひたすらに寝る、休日さえも中年化してきた

土曜に帰ってきてから色々とやっていたら、
時間サイクルが乱れてしまったようで気が付けば朝。
徹夜してしまったのでそのまま昼まで寝て、
そこから適当に録画消化して昼寝で夕方。
完全に昼と夜の生活サイクルが逆転してるな・・・
部屋整理全く進んでないし。
最近の少し古めのゲームをやりたいサイクルを抜ければ、
またエロゲなり何なりやりたい時期になるんだろうけどね。
やるときは徹底してもそれが滅多に無いのが自分です。
今度の一週間は仕事どうなるだろうなー。
バグでどん詰まりになると大変なことになるけど、
そうでなければぼちぼち積んでる本を何とかしよう。
目算で紙袋4つってとこか・・・

こんなアンソロ生まれてしまってすみません 『名作文学アンソロジー 太宰治 人間失格』

名作文学アンソロジー 太宰治 人間失格 (バンブーコミックス)

名作文学アンソロジー 太宰治 人間失格 (バンブーコミックス)

恥の多い生涯を送ってきた我が身でありますが、
こういうフィルターを通すと案外悪くないものでありました・・・

言わずと知れた日本の文豪の一人である太宰治
今なお根強いファンも多い作品群の中から、
人間失格、斜陽、走れメロスの代表三作を大胆にアレンジした、
色んな意味で凄まじいアンソロが登場してしまいました。
メロスとかは国語の教科書にも載ってたりして馴染み深いけども、
太宰作品は全体的に暗いイメージがあると思ってたのですが、
それすらも萌え化させてしまう最近の萌え文化はすごいですね。

たぶん原作を読んだことのある人にとってはギャップがすごいのかな。
逆にこれで原作に興味を持たせることに成功したならそれはそれで。
話の大筋は間違ってないですからね。
かなり局所的なところがクローズアップされまくってるのは確かですが。
恐らく来年の桜桃忌でネタにされること請け合いです。
来年アニメ版が始まる「琴浦さん」のえのきづ氏をはじめ、
萌え寺こと「了法寺」のとろ美氏、「きものなでしこ」の八色氏、
「余命100コマ」の同人誌で話題になったおーみや氏等々、
意外と参加されている作家陣もなかなかの顔ぶれなので、
お目当ての作家がいればそれ目当てに読んでみるのもいいかも。
他の文豪のも出してシリーズ化してほしいなぁ。


タイトルは暗けれども、フィルター通せば別世界。
太宰の代表作であると同時に、タイトルからして暗い内容を示唆させる人間失格
比較的最近に漫画版が出たり、本作に影響を受けた作品もいくつもありますが、
やっぱりどれを見ても鬱になれるような話だった覚えしかないのに、
本書の場合だとリア充じゃないけど爆ぜろと言いたくなるほど、
女性関係のエピソードばっかりが収録されています。
案の定と言うべきか。
しかもその中においてシゲ子(5歳ょぅι"ょ)が最も多く描かれているあたり・・・
全員空気読みすぎと言いますか、好き勝手やりすぎです。
ちょっとこのあたりのくだりだけでも原作読んでみたくなるじゃないか。
「お父ちゃん」なんて呼ばれちゃったりして、
さすがに手を出したりはしてないんだろうけども、
主人公のヒモって立場を考えると犯罪臭しかしない。

こんな純粋な目と言葉で現実を突きつけられたら、
そりゃ酒に溺れたり死にたくもなるだろうさ。
うん、気が付けばょぅι"ょに萌える作品になってしまってますね。


友のために走る英雄は極めてカオスであった。
着眼点はともかく割りと原作の設定に近い人間失格と斜陽に対し、
走れメロスのエピソードはひたすらに皆が暴走しまくりの混沌の渦でした。
本書のタイトルには人間失格と銘打たれているし、
事実収録されている話もそれが一番多いのですが、
ネタ性としてはメロスが最強だったと言わざるを得ません。
元々男の友情を描く汗臭くも泥臭い話で、
どちらかと言えば腐向けな内容だから萌え成分を補充するために、
大半が登場人物の誰かしらを女体化してしまっているという・・・

メロス然り、セリヌンティウス然り、ディオニス王然り。
果てはメインの話を全て差し置いて、
作中では名前すら出てこないメロス妹の初夜のみを描いた話だの、
好き勝手やりまくってますなー。

十分すぎるほど可愛くなってるので全然アリですがね。
セリヌン可愛すぎて人質に欲しくなった。
もとい拘束されてる状態からの抵抗で蹴られたくなった。
しかし改めて読んでみるとメロスって全てにおいて無茶振りしすぎですね。
人づてに聞いた話にキレて王に直談判に行くわ、
自分が戻らなかったらこいつを殺してくれと親友を人質に差し出すわ、
戻るなり妹の結婚式スケジュールを早めるわ。
勇者とは時として常軌を逸した行動を取る者である、か。