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2013-06-26

[]言葉にできず交錯する想い 『ハイスコアガール』 4巻

大野さんのことを追いかけて自分の学力より上のランクの高校を受験したハルオ。

結果は実を結ぶことなくそれぞれが異なる学校へ進学したことで、

再び離れ離れとなったまま、季節は夏を迎えようとしていた・・・

80年代〜90年代ゲーム史と共に描かれるラブコメという、

前人未到の挑戦により今や時の作品となった本作。

今回からは高校編に突入し、

子供の頃に感じていた気持ちとはまた違う、

本気の恋愛感情渦巻く三角関係が一気に加速してまいりました。

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ゲーム方面でもラブコメ方面でも相変わらず隙が無く、

ただひたすらに懐かしいと感じる一方で、

心理描写とか痛いほどに伝わってきて切なくもなりますね。

ラストでは進展しているようでしていない足踏み状態から脱却すべく、

一世一代の大勝負で話が一気に動き出していますし、

この三角関係は本当に最後までどうなるかわかりませんよ。

そう、例えばウメハラが千烈脚を全てブロッキングして、

ジャスティンに逆転勝利したような展開だってあるかもしれません。

D

そうか、自分が駅前のゲーセンとか近所の駄菓子屋でゲームに興じてた頃、

川崎ではこんなにも激しい人間劇場が繰り広げられていたのかー。

三人の熱い夏は、まだ始まったばかりです・・・


家がゲーセンになり始めてきたあの頃。

中学生編終盤の94年から、今回の95年あたりって、

改めて足跡を辿ってみても激動の時期だったと感じますよ。

ファミコンからスーファミに進化した91年もすごかったけど、

格ゲー全盛期の最中にゲーセンとほぼ同等のクオリティが家庭で楽しめるという、

プレステサターンが出たこの時期も相当なものでしたね。

片やリッジレーサー、片やバーチャとロンチにキラーソフトを伴ってたし、

当初はサターンの方が売れてたんだよなー。

(FF7PSで出ることが決定してから一気に情勢は傾きましたが)

そんな中で悟空伝説とか出してくるマニアックさがたまらんわ。

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ゲーセンゲーセンで右を向いても左を向いても格ゲーって状態でね。

やっぱり当時通ってれば必然的に同じようなのをやってたりするわけですわ。

本作の舞台は川崎とか溝ノ口がモデルになってるので、

一度電脳九龍城にも行ってみたいと思ってたことだし、

足を運んでみるのもいいかもしれないなー。

それにしてもゲーム的なことのみならず、

生活的にもハルオを見てるとお前は俺か!と思わずにはいられない。

ぃゃね、プレイしてるゲームのみならず、

まさか音楽に関してまで自分の思いでまんまなことになるとは・・・

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当時はSNK格ゲー新世界楽曲雑技団のCDをカセットテープに録音してたりしたし、

実際にクラスメイトに何でゲーム音楽なんか聴いてんだよって言われたこともありますよ。

今みたいにゲーム音楽市民権を得たりしていないニッチなジャンルだった頃だから、

リア充サイドには全く理解されないものだったなと。

ちなみに自分の場合はミスチルとかスピッツじゃなくて、

高校時代にX-JAPAN、大学時代にB'zを推されましたね。

はい、人生初購入したCDが初代サムスピサントラでした。


会えない度に募らせてゆくその想い。

進学しても相変わらず全く喋らない大野さんだけど、

その分言動とかプレイ内容に感情が如実に表れていて、

実はある意味最もわかりやすいキャラであるとも思える彼女。

ハルオのことをどう思ってるか聞かれて、

顔面にボール直撃とかガンシューで民間人撃っちゃったりとか、

今まで以上に行動がわかりやすくなってますね。

海外に行ってた間もおもちゃの指輪をずっと持っていたり、

誰がどう見ても好きであることは間違いないのだけれども、

果たして気持ちを口にする日がやって来るのでしょうか・・・

言葉は要らない、ゲームを通じれば全てわかるってパターンもなきにしにもあらずですが。

一方でお嬢様だからこその厳しい家庭事情が更に浮き彫りにされてきて、

抑圧される状況が喋らない理由の一端を担ってるんだろうなと。

たぶん何を言っても聞いてくれないから言いなりになるしかない、

結果自分ってものを押し殺してあんな感じになっちゃったんじゃないかと思いますよ。

だからこそ素の自分を出せるハルオの存在が大きいんでしょうね。

家出からまさかのお泊りイベントまで発生しちゃいますし、

これが束縛からの解放への第一歩となればいいのですが・・・

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確実に大きくなってきている恋心。

高校生と心身ともに大人に近付く頃合になってきたこともあって、

恋愛感情ってものも確実にLikeからLoveに変わってきてるんですよね。

ハルオは大野さんに対して抱いている気持ちの正体を自覚していないようだけども、

ヒロイン二人は明らかに自覚をしていて、

それ故の言動が逐一気になってなりません。

どちらにも大きな見せ場があるし、

片方だけ選べとか言われたら悩む、凄く悩む。

自分なら悩んだ挙句に日高さんの方を選ぶと思う。

ええ、高校編で先制攻撃を仕掛けてきたのは日高さん。

作中の時系列でほんの数ヶ月しか経ってないはずなのに、

ヒロイン力が無茶苦茶上がってて可愛すぎてヤバいです。

髪型がロングヘアーになって外見的にも雰囲気変わったのもありますが、

いつの間にやらゲームの才能を開花させて、

ハルオ以上の実力を身に付けていたとか背景にある努力の量が半端ない

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しかも使用キャラがフォボスだのズィーガーだのと玄人向けだし、

努力の量が涙ぐましいなんてレベルじゃないわ・・・

そして何と言っても今回の日高さん最大の見せ場がラストシーン。

当初こそゲームのことしか眼中にない無神経男って印象しか持っていなかったのが、

積もり積もって恋愛感情へと発展した今、ついに・・・

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日高さん派としてはきたー!って言いたいところではあるのですが、

三角関係のラブコメ作品的には玉砕フラグが全開すぎて、

素直に喜べないところがあるのもまた然り。

奇しくも次巻の発売日はクリスマス

嗚呼、今年の聖夜はひたすらに切ない気分になりそうです。

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