あるアメリカの町のバトル―最低賃金をめぐって
One US town's battle over the minimum wage
Nov. 5, 2013, BBC
シアトルへ車で25分のところにあるシアトル空港に立ち寄ると、交差する青と緑のサインが目に入ってくる。そのサインは、住民に、"Proposition 1"にイエス(あるいはノー)と投票することを促している。この提案が通過すると、SeaTac市の最低賃金は時給で15ドルに上昇する。これは、現在のワシントン州の最低賃金、9.19ドルに対して63%の増加である。ワシントン州の最低賃金はすでに全国で最高のレベルであり、15ドルは連邦政府の最低賃金の7.25ドルの2倍である。
"Proposition 1"の支持者は、時給15ドルは"living wage"だと言う。反対者は、これが実現すれば企業は閉鎖され、最低賃金の上昇によって栄養を受ける6300人の労働者はレイオフされるだろうと話す。
しかし、アメリカでは、所得格差が拡大しており、ワーキングプアが増大している。2013年、連邦政府の最低賃金で働くフルタイム労働者の年収は1万450ドルである。オバマ大統領は、これを問題だと考え、連邦政府の時給を9ドルにすることを提案した。しかし、彼は他の仕事に忙しい。
投票の行方はどうなるだろうか。