『「本」に恋して』を読んでいると、
「DICで指定してあっても、DICで刷るとは限りませんよ」
という発言があった。……やっぱりそうなんだ。何となくそんな気はしていたんだけれど、はっきりそう書いてあるのは初めて読みました。
だから、DICのチップで東洋インキが調合するということもあるし、逆もあるというのだ。そうか、ぼくたちは色を指定しているけれど、インキ会社を指定しているわけではないのだ。
あくまでもチップはチップでしかなく、見本にすぎないということですね。
印刷所では当然のようにやっているんだろうけれども、指定する側はそういうところがわからないもんなんですね。まあ、それを知ってたとしても何がどうなるわけでもないような気はしますが。
後工程で何をやっているか、はっきり知らなくても仕事が出来てしまう、デザイン・印刷業界って、やっぱり妙なところだと思います。
- 作者: 松田哲夫,内澤旬子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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