歴史講座 藤原(中臣)鎌足

先日、異業種交流会で知り合った方の歴史講座に参加してきました。
今回の人物は藤原(中臣)鎌足大化の改新で有名な人です。
自称歴史マニアの私にとってはとても興味があり、楽しみな講座でした。


実際講座を聞いてみると知らなかった事がかなりあった。
まずは曽我入鹿を殺害したことを大化の改新と思っていましたが、それが違った。
この事件は「乙巳(いっし)の変」といい、翌年646年1月1日に出された詔(みことのり)以降の改革のことを大化の改新というとの事。
厳密にいうと大化の改新は646年になるってことですね。ちょっと驚きました。


それと日本の治世の根底にあるものは「シラス」であるとの事。
シラスとは?それは君臣一体、民は宝と考える思想でした。有名なのは仁徳天皇の民のかまどの逸話。
夕方、民家からかまどの煙が上がらないのを見た仁徳天皇が、民が餓えに苦しんでいる、満足な食事をとれるようになるまで税を取らないと決め税の徴収を止めた。そして時が経ち民家からかまどの煙が上がるようになると、臣下から税の徴収を再開しましょうとの意見を言われるが、それに対してまたしても取らない事にします。せっかく民が豊かになりつつあるところで税を取ってしまったらまた餓えに苦しむとの事でした。そうして民は豊かになり立ち直ることが出来たという話です。
良い話だ!これを今の財務省に聞かせたい。何が何でも消費税を10%にすることにまい進している財務省はいったいなんなんだろうか?


それと大化の改新には壮大な理想があったんだけど、それがなかなかうまくいかなかったこと。
それまでの臣連政治から天皇中心の律令国家を目指すけど、そう簡単じゃないですよね。
1 公地公民
2 中央集権
3 班田収授
4 租庸調
当時は大胆な改革だっただけあって反発も多く、結局完成来たのは701年の大宝律令ですからね。


最後に外国からの脅威。
これは唐(それと新羅)。白村江の戦いで負けて外国の侵略をどう防御するか?当時の日本人は本気で考えてたんですね。
これが今の日本人と徹底的に違う。今の日本は危ういです!!
これらの政治の中心にいたのが藤原鎌足。かれの国際感覚・政治手腕は本当に優れてたの思います。


次回の歴史講座は「源頼朝」。この人物も700年に渡る武家政治を築いた偉人です。
次回も楽しみです。