魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's 感想

半年ほど日記放置していました。
Twitterでは既に感想をつぶやいたのですが、書き足りないところがあったので、久しぶりにこっちに書くことにします。
劇場版リリカルなのはの2作目。前作は当時住んでいた名古屋で見たので、およそ2年半ぶりの続編ということになります。

A'sをリメイクすることの困難さ

正直、私は今作を見に行くのを迷っていました。というのも、今回のリメイク素材であるA'sは、私が「なのは」のテレビ版で唯一全話見たことがある作品であり、またそのストーリーは高く評価していたからです。全13話中、いわゆる捨て回は1話もありません。なのはのファンならずとも、唸らざるを得ない名作と言えるでしょう。
しかしその無駄の無いストーリー構成ゆえに、劇場版リメイクには向かないのではないか、と私は考えました。余計なものがないゆえに、1本の映画として再構成するのは、非常に困難だと思われます。取捨選択を迫られるのは間違いなく、ともすれば劣化したものを見せられるのではないかという不安がありました。
私は前情報を一切調べず、見に行くことにしました。

感想

以下、ネタバレを含みます。

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今年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。
つかどんだけ遅い新年の挨拶やねんという話ですが、まあ完全にTwitterに食われてしまっております。
ちょっとずつダイアリーもリハビリしようかなとは思ったり思わなかったりしてますが、最近の傾向から考えると、長文書きたいときはこっちで書くようなそんな感じになると思います。

東京国立博物館 特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」 感想

http://www.honen-shinran.com/
浄土宗と浄土真宗の開祖である法然親鸞にスポットを当てた合同展。今年は法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌という節目の年に当たり、宗派の各寺院が総力を挙げて大々的に協力しています。

とにかく展示形式が面白いです。法然親鸞両者の対比を重視し、部屋の両側にそれぞれのゆかりの作品を配置するという構図。さらに、法然は緑・親鸞は青で色分けして展示されており、どちらのゆかりの品か、一目で分かるようになっています。
展示は4部構成になっているのですが、まず第1章で法然親鸞の生い立ち・思想を、歴史の教科書にも載っている「選択本願念仏集」「教行信証」といった重要な宗教資料と共に説明してくれます。浄土教の思想についての説明もなされており、非常に親切と言えるのではないでしょうか。
第2章では巻物形式の絵伝が多く展示しています。しかも、珍しいことに巻物は1点1点、かなり長い部分を展示しています。長い展示ケースがひたすら並ぶというのはなかなか壮観です。
第3章では法然親鸞に関係のある人々にまつわる作品を展示。なかでも阿弥陀如来立像は、46000人分の姓名を記載した願文が内部に収められていたという品。浄土思想に救いを求めた人々がいかに多かったかを知ることができます。あとは、比較的高僧の像が多かったですね。
第4章では、浄土宗・浄土真宗に伝わる数々の宝物・美術品を展示しています。中でも国宝「早来迎」は、山からもの凄い勢いで下ってくる来迎の場面を描いた絵。スピード感、躍動感溢れる様はまさに圧巻。仏画でありながらこれほどの勢いがあるものはそうそうないと思います。展示の一番最後にこれを持ってくるのも、なかなか粋と言えます。


浄土真宗が仏像崇拝をあまり是としないこともあって、仏像の展示はあまりなく、比較的渋い展覧会だとは思います。とは言うものの、展示形式の特異さもさることながら、二人の宗教家にスポットを当て、対比させるのは面白かったです。初心者にも分かりやすい展覧会と言えましょう。

都内のセブンイレブンでラブプラスキャンペーン

http://webapp.7spot.jp/contents_20111129/
セブンイレブンで無料Wi-Fiスポット「7SPOT」が展開されるのに合わせて、NEWラブプラスのキャンペーンが行われることが発表されました。内容は以下の通り。

なかなか気合い入ってます。体験版は、東京・名古屋・大阪で開催されたNEWラブプラス体験会のような、撮影機能メインなのでしょうか、それとももう少し内容を拡充したものになるのか。残念ながら3DSを持ってない*1私はプレイできないのですが、他のユーザーさんの報告を待ちたいと思います。
スタンプコレクションは、1日1回7SPOTでニンテンドーゾーンにアクセスすることでスタンプがたまっていき、5個スタンプがたまると特製ステッカーがもらえるというもの。スタンプ集めるのはいいのですが、最後にステッカーをもらうときは店員にDSを見せる必要があるわけで、若干勇気が要りそうですね。
これらのキャンペーンですが、スタンプコレクションは12/1、体験版とプリペイドカードは12/8から開始ということで、明らかにNEWラブプラスの元々の発売日(12/8)に合わせて企画されたものであることが分かります。残念ながらソフト発売は延期になってしまったので、先行展開という感じになりました。
しかしこのキャンペーン、東京23区の一部のセブンイレブンでのみ行われます。おそらく、7SPOTの当初のエリアが東京都内だけで、それに合わせてのキャンペーンだからだと思いますが、何とかならんもんだったんですかね。せめてプリペイドカードくらいは全国発売してあげても良かった気がします。
まあ例によって地方格差的なものはあるわけですが、一足先にラブプラスの新作に触れられるというのは歓迎すべきことでしょう。

*1:NEWラブプラスの同梱版3DS待ちなのです

スクライド ALTERATION TAO 感想

10年前テレビアニメとして放送された、谷口悟朗監督作品の映画化。前後編となっており、前編「TAO」では、テレビアニメの前半クールを描いている。
物質を原子レベルまで分解して再構成する力「アルター能力」を持つ者たちが、ロストグラウンドで懸命に生きていく物語である。TAOとは道の意味。ストーリーの随所で自分の進む道について語る場面が見られる。
10数話を100分に詰め込んでいるので、正直駆け足な印象は否めないが、作品の持つ熱気、有無を言わせない迫力が、観客を作品へと引き込み、クライマックスの別れと戦いまで、一気に雪崩れ込んでいく。テレビアニメがリアルタイムな世代としては、懐かしいことこの上ない。一方で、美しい映像へリファインされたカズマたちの勇姿に、技術の進歩を感じざるを得なかった。
主人公カズマとライバル劉鳳が相対して罵り合いながら激突するシーンというのは、「コードギアス」のルルーシュとスザクでも、すごく似たような場面が見られた。こういう場面を見ると「あーやっぱり谷口作品だなー」と思わずにはいられない。
後編では、白鳥哲の名を世に知らしめたと言っては過言ではない強烈キャラ、無常矜恃が全面的に登場してくる。是非後編も見たい作品だ。

電人ザボーガー 感想

梅田ブルク7で「電人ザボーガー」を見てきました。実は、別の映画見た時に予告編を見ていて、作品の存在は知っていたのですが、特に見る予定はありませんでした。しかしいろいろ良い評判を聞くので、見ることにしたわけです。
内容は、1962年にテレビ放映された作品のリメイク。しかし、ただのリメイクではなくて、青年編と熟年編の二部構成にしています。
見終わってまず思ったのは、これはとても真面目に作ったリメイクであるということ。原作は見たことがないのですが、エンディングに流れるオリジナル版の映像を見て、そのことを実感しました。奇をてらわず、別の作品のパロディに走ることもなく、原作への強いオマージュが作品の魅力となっていると言えましょう。
配役もなかなかハマっていました。青年期の大門豊は、ゴーオンジャーのゴーオンレッドで主役演じた古原章久。演技は相変わらず若干芝居がかってるのですが、空手を得意とし、気合よろしく敵に飛び掛る様は、なかなか様になっていました。敵を倒した後の鬼気迫る顔芸はなかなか真似できないでしょう。熟年期の大門豊は板尾創路。まあ彼はいつも通りでした(笑) 脇役では、ミス・ボーグ役の山崎真実が、ハリケンジャーの時より断然エロく、そして演技が上手くなっていて、非常に良かったです。
独特な雰囲気と世界観を持つ作品ではあるので、観る人を選びはするでしょうが、私は好きです。