青色LED訴訟、8億4000万円で和解
和解しました。日本人が好きな玉虫色決着です。是非白黒つけて欲しかった。
が、この金額で和解したと言うことは、高裁判決が出たとしてもこの金額前後になっただろう。最高裁は基本的に法律解釈しか争点にしない(つまり金額の多寡は争点にならない)ので、和解という結果になったのも仕方がない所。まあ差し戻しって可能性もあるけど。
にしても地裁で200億、高裁で6億とは、裁判官のさじ加減一つで判決が変わってしまうわけで、知的財産価値算定の曖昧な現状が浮き彫りになったと言えるのではないでしょうか。それに青色LEDでさえ6億ぽっちだったんだから、これ以上の金額は日本ではもう出ないような気がします。理系離れに拍車をかけそう。
あとどうでもいいが、200億請求してたんだから、印紙代だけで一審二審合わせて5000万くらいいってんのと違うか。本当どうでもいい話だが。
キーワード削除投票システム案
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050112/1105486059
とりあえずまだ書けてないので「案」はつけない(笑) 修正予定あり。とりあえず書きたいことは書いたがまだ足りないので翌日へ。
多数決によるキーワードの制御という方向性は理解できますが、まだいろいろ問題がある案ですね。現状では反対です。ただ、もう少し改善されれば何とかなるかもしれません。
リンクスコアによって削除になるパターンは以下の2点です。この状態が1週間続くと自動的に削除されるというシステムのようです。
投票数が100以上で、スコアが5以下
現状で投票数が100を超えているキーワードはほとんどないと思います。これでは実際には削除は行われないでしょう。たとえば問題になっている「心を読み取る装置」でさえ100いってないです。敷居が高すぎて実用的ではありません。ただ「じゃあどういう値が適正か」といわれると、実際に運用してみないと分からない気もします。
また、多重IDによる多数派工作への対応がかかれていないのも不安です。嫌がらせする人は100個ぐらい多重登録するのなんてわけないと思います。これを防がないことにはスコアによる削除は民意を反映することはないでしょう。
スコア0の場合の削除
スペルミス・多重登録などへの対応なのでしょうが、本人が気づかなければずっと残ることになるので、これが効果的に機能するかははなはだ疑問です。
誤爆回避のためにキーワード登録を積極的に行っていますが、誤爆回避という観点から見てもスコア0で削除には反対です。誤爆回避のために、わざとスコア0で登録する場合がありますが、スコアによるキーワード削除が導入されれば、全て削除されてしまいます。誤爆を起こすキーワードはスコア0で登録されることはまずないため、誤爆を起こしているキーワードだけが残るという事態になります。
また、「なっち」や「さんま」など誤爆が多いのにスコアが高いキーワードに対してはまったく効果がなく、誤爆回避キーワードを登録するという手段が失われることで、むしろ逆効果になります。
対策
取り急ぎメモ。以下のような対策がとられれば少しはましに運用できるかも知れない。
- このシステム導入の前にキーワード作成ガイドライン・キーワード削除ガイドラインの改定をすべき(前も言いましたね)
- 削除条件の見直し(少なくともスコア0で削除は困る)
- 多重IDを防止する(多数派工作を防ぐため)←どうやって対策とったらいいんだろう…住所登録?(爆)
- 登録されて1週間以内は作成者による削除を許可(スペルミス・重複登録対策)
- 削除に対するスコアを自動リンクスコアと別にする
- 削除のためのスコアは記名投票に限る(デメリットも多そうですが…)
このまま導入されれば、リンク0はもうできないから、「誤爆回避」をコメントアウトするのをやめて、外に出して存在意義を明確にする、という措置が必要になるだろうなあ。
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