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2007-11-05 最近欲しい電子ガジェット( Asus Eee PC, PRS-505 )

最近欲しい電子ガジェット( Asus Eee PC, PRS-505 )

Asus Eee PC レビュー集
http://japanese.engadget.com/2007/11/01/asus-eee-pc-meta-review/

以前から「UMPC 好き好き大好き」光線を出してはばからない身としては(その1その2)、ASUS Eee PC は劇気になる。というか日本で出してくれたら買うかも。iPhoneiPod touch も買わないけど、Eee PC なら買う。


というわけで、やたら熱心に上記リンク先のレビュー記事をふむふむと読みあさる。

「キーボードがやっぱり小さくて使いにくい」だの「セカンドPCとして使う分にはいいかも」だの、読まなくてもわかるような事は除外し、レビュー記事に書いてあったことをさっくりまとめてみるとこんな感じ。

  • 外人が手に持っている写真を見ると小さく見えてしまうが、実は工人舎のコンパクトモバイルノートのシリーズとほぼ同じ大きさ
  • タッチパッドのボタンは1ボタン。左側を押すと左クリック、右側で右クリック。ちょっと使いにくいらしい
  • OSXandros Linux をベースにしたもの
  • ディスクは 4GB だが、初期時の残り空き容量は 1.3 GB
  • 内蔵カメラの解像度は 0.3 メガピクセルVGA ってことか)
  • SD メモリスロットを持っているが、レビューによってはメモリースティックも読めるようなことが書いてあった(製品サイトにはその旨の記述はない)
  • 起動時間は21秒

Xandros Linux については詳しく知らないが、Windows ユーザが少ない抵抗感で使えることを目指したデスクトップ Linux らしい。実際、スタートボタンを有効にするハックを施した Eee PC の画面を見ると、なるほどうなずける。

すでにいろいろハックされていて、とりあえず sudo できて、apt-get できることがわかった時点で個人的には ALL OK なわけだが、件のページではさらに WindowsXP をインストールしてベンチとってたりするんで、そういう向きに興味のある人は見ると幸せになるかも。


話を元に戻して、工人舎のノートとどれくらい似ているか比べてみた。

ASUS Eee PC工人舎 SA1F00A
価格\45900($1=\115換算)\79800
画面7インチ、800x4807インチ、800x480
OSLinuxWindowsXP
CPUCeleronM 900AMD LX800
サイズ225x165x21〜35mm218x163x25.4mm
重さ920g960g
外部接続USBx3, SD, VGA, modem, 100M LANUSBx1, CF, 3in1, VGA, modem, 100M LAN
無線IEEE802.11b/gIEEE802.11b/g, Bluetooth
ディスク容量4GB フラッシュ40GB HDD(SSDモデルもあり)
その他0.3メガピクセルカメラモニターの回転機構

うーんよく似ている。

スペック上での一番の違いは CF と Bluetooth か(もちろん SSDHDD の違いを忘れているわけではないが)。価格への影響で言うと Windows と回転機構。

でもそこらへん考えても $399 はやっぱりインパクトあるなあ*1


やっぱり「この価格帯でフルPC」というのは大きなポイントだと思う。

Eee PC が日本にもし入ってきたときにいくらになるかはもちろんわからないけど、まあ3万円〜5万円ってところか。

それってだいたい携帯電話やコンパクトデジカメ、iPod の値段なわけで、つまり「普通の人が日常的に持ち歩きうる電子ガジェットの上限の値段」だ。

一方、今のノートパソコンの値段はデジタルビデオカメラの値段、つまり「特に理由がない限り持ち歩かない電子ガジェットの値段」を超えている。高価なものはやっぱり壊れたらどうしようという心理が働きやすく、それはどうしても持ち運びの障害になる。

つまりその価格帯で PC が購入できると言うことは、「あまり PC を持ち歩かなかった人が、あまり PC を持って行かなかった場所に持って行く」可能性がより高くなる(もちろん重さやかさばり具合の問題も別途あるにきまっているが)。

え? あなたは今でもコンサートだろうが甲子園外野席だろうがノート PC 持って行くって? そういう人はお呼びじゃないので〜。


実は、もう一つ欲しいのがソニーの電子ブックリーダー PRS-505

これまでにあった電子インクの製品ってどれも見た目もっさりでがっかりだったのだけど、これは厚さ 8mm と、ようやく手に持っていたい感をにじませる製品が出てきたなという感じ。

今、英語の多読に挑戦していて、ようやく Project Gutenberg の作品に手が出るくらいにたどりついたというタイムリーさもあって、ふつふつと欲しくなってしまっているのだが、これまた国内未発売。実物を見ないで買う踏ん切りがつかないで思いとどまっている。

また残念なことに対応フォーマットが若干物足りない。Plucker/HTML に対応していてくれればよかったんだけどなあ。


というわけで現在はどこに行くにも常に持ち歩く Linux Zaurus (PDAの皮はかぶっているが一応フルPC。さすがにスペックに不満は否めず)に FBReader を入れて、電子ブックリーダーの気分を味わっている次第である……

*1:工人舎のノートもなかなか頑張って安くしてるなあ、ということも逆に感じられたりもする

2007-05-30 みんなの地図2インプレッション

「みんなの地図2」インプレッション

【6/12 追記】

以下で「PC版にもデータベース配布して欲しいなあ(笑)」と書いたが、先週末に PlaceEngine クライアントの新版が公開され、まさにそのローカルデータベース機能が付加された。素晴らしい! でも、Twiggee のテストのためにノートPCのHDDを破壊してしまってから、外でノートPC使うのが怖くなって試せない(苦笑)。

【追記終わり】


Mash up Award 2nd の PlaceEngine 賞の副賞として「みんなの地図2」をいただいた。2週間ほどあれこれ触ってみたので、その感想を。

いただいたものについてあれこれ言い過ぎるのはまずいかもしれないが……まあ発売からほどよく時間もたってることだし、あまり気にせず思いを書き連ねてみよう。


まずは全体的な感想を一言で言えば「惜しい」。

街中に限られるとはいえ、PlaceEngineによる超実用的な測位が他の地図ソフト(PCや書籍も含む)と比較しての明確な優位点であり、ライバルどもを蹴散らすこともできるポテンシャルがあると思うのだが、活かしきれていないと感じてしまった。


では「みんなの地図2」本体について。

あー、その前に大前提を書いておくのを忘れてた。

みんなの地図に触れるのは2が初めてなので、1と比べてどう変わったという話はできない。また、PlaceEngineファンなので(笑)、その辺りに偏重した意見になっていることだろう。あしからず。

地図に実用的な測位機能がついた!

都心部に限れば」という断り書きはどうしても必要ながらも、精度は十分、速度は文句なしの測位機能が地図についた。これは言葉で表現しうる以上に快適な体験。どのくらい快適かというと、プライバシー上の懸念点を指摘しつつも、「EM・ONEで動作すると嬉しい」と言いたくなってしまうくらい?(笑)

PlaceEngineの弱点の1つだった「ネットにつながっていないと測位できない」というのは、APのデータベースを同梱してしまうことで解決。PC版にもデータベース配布して欲しいなあ(笑)。

同種のものが全く存在しなかったわけではないが、ライバルたちは測位が遅かったり、画面が小さかったり、通信費用がかかったりして端から勝負にならない。この点に関してはみんなの地図2は圧勝だと思う。


試しに「歩行者ルート検索」機能&10秒おき測位を使って、会社(赤坂見附)から東京ミッドタウンまで歩いてみたが、測位された場所が少しはずれてしまったというのは2カ所くらいで、後はほぼ追随してくれた。


メニューの表示が遅い

すいません、手放しで褒めているのはここまでです……

スタートボタンを押したら測位やMyブック切り換えのメニューが出るのだが、それが2,3秒はかかる。しかもその間画面は完全にブラックアウトしてしまうので、体感は結構長い。PlaceEngineの測位は十分速いのに、それを呼び出すのに無闇に時間がかかる。

〇ボタンで出すスポット登録などのメニューはそこまで遅くないが、こちらも一度完全にブラックアウトする。

メニューくらい瞬時に出て欲しい。というより出てくれないと困る。


直接アップデートに対応して欲しい

活用するにはPlaceEngineのデータ更新が必須。みんなの地図2にてPlaceEngineのユーザが増えていることを考えれば、なおさらデータは新しければ新しいほどいい。

だが更新用のデータはPCでダウンロードしてメモステの所定の位置にファイルを置く必要がある。面倒。

やはりPSP本体から直接更新データをダウンロードできた方がいいし、できるべきだと(たぶん誰でも)思う。もちろんあわせてPlaceEngineログのアップロードも直接できて欲しいところ。

モンスターハンターポータブルでは、PSP本体で直接クエストのダウンロードなどができているので、技術的な問題はないはず*1


PlaceEngineと連携していないルート探索機能

歩行者ルート探索ではスタート地点とゴール地点を設定する必要があるのだが、これが実に面倒。実際の操作はこの通り。

〇メニュー
→「歩行者ルート探索」
→「スタート地点設定」
→地図に戻って地点選択
→スタート地点設定確認
→メニューに戻るので、「ゴール地点設定」
→地図に戻って地点選択
→ゴール地点設定確認
→メニューに戻るので、「ルート探索実行」

ちなみに地点選択ではブックマーク的なものは使えず、スクロールによって当該地点を表示するしかない(Myブックというブックマーク的なものがあるが、使うには一度メニューから抜ける必要がある)。

一番考えられる使い道は「今いる場所から目的地までのルートを知りたい」というパターンなのに、測位によって得られた現在位置を使わないのはなぜなんだろう。○メニューに「現在位置からルート探索」があれば2ステップで探索させることができるのに。


その他細かいところ

・歩行者ルート探索では〇メニュー→歩行者ルート探索→スタート地点設定→地図に戻って地点選択→スタート地点設定確認という流れなのだが、Myスポット登録やPEログ保存では地点選択→〇メニュー→Myスポット登録→登録確認という流れになっている。さすがに統一して欲しい(後者の方が操作量が少ないので、個人的にはそっち希望)

・LRで地図が回転するのは最初見た時は「おお」と思ったが、冷静になってみれば、実は本体を回せば済む話。地図上の文字は地図と一緒に回転はせず、文字の上方向ちゃんと本体の上方向に保っているのはとても頑張っていると思うのだが、むしろ文字も地図と一緒に回ってくれた方が「横長の画面に最適化するために回す」という使い道があって嬉しかったかも。

・Myブックに地点を登録するときに、その地点のすぐ近くにあるランドマークの名称を取り込む機能とかあったら嬉しい。また、登録時に「登録」ボタンより「地点変更」ボタンの方が選びやすい(しかも大きい)というのは誤操作しやすい。

・Myブックに登録するときのアイコンが少ない。パン屋とかないし。結局地図上でも視認しやすい&デフォルトの「○」しか使わなくなる。

・などなどなど。


こんな感じでいろいろ書き連ねてしまったが、根本的にはよいツールだと思う。これらは是非3で解消してもらえれば〜、それまではみんなの地図2をなんとか頑張って使うよ! というレベルの不満。


問題は Petamap の方。

Petamap は地図のSNSサイトで、ユーザから寄せられた地図情報(おいしいラーメン屋さん情報とか)や自分で作ったリストをみんなの地図2と連携させることができるという、傍目にはとても便利そう&みんなの地図2と結びつくととても強力そうなサービスっぽく見えると思うが、残念ながら現時点の Petamap については利用を断念した。


Petamapでは地点を登録するに当たって、「エリア」というものを先に登録する必要がある。

これは「画面上で520x280ピクセル程度の表示範囲に収まる地図上の地域」で、登録したい地点はこのエリアに収まっている必要がある。

いちいち登録したい場所ごとにエリアを別途作成し移るなんて途方もなく面倒(ラーメン屋なんてあちこちにあるんだし)。でも大丈夫。エリアを作成するときの地図の縮尺は自由に変えられるので、日本全体が収まるようにエリアを作ればいい*2

でもそうすると地点を登録するときにいつも日本全体図から開始してねらった場所にズームインしていかなければならない。まあそれは住所検索で地点を登録すれば……って住所検索機能ないの? GoogleMaps 使ってるのに?

加えて、そもそも Petamap の動作がすこぶる重いという問題がこれに重なり、パソコンより PSP 上で地点の登録を行った方がずっと楽という大変残念な有様に。


地図情報を共有するというコンセプト自体は悪くないと思うので、ちゃんと「今風」に作れば使えるものになると思う。

例えば、エリアを廃して、地点は自由に登録(当然住所検索は有りに決まってる)、タグ付けによるグルーピング、コメント機能、スマートフォルダ(検索条件による自動グルーピング。関東のケーキ屋で★4つ以上)。

なんてありきたりな〜(苦笑)。でもこれなら使います。


あるいは、いっそみんなの地図Google マイマップの KML を読み込めるようにしてしまっておけば、わざわざ自前でSNS作らなくとも良かったのだが。

いや、今からでも遅くはない。

みんなの地図2のガイドブックのファイルフォーマット*3を公開するか、KMLからの変換ツールをリリースしちゃえばいい。

もちろん「みんなの地図3」では最初からインターネット上の KML 直接読み込みに対応していてくれたりなんかすると最高。

そんな「可能性の話」を聞いただけで、世の Web っぽい人たちはそわそわわくわくしてしまうこと請け合いである。

*1:政治的な問題はあるのかもしれないが、ソニースタイルさんとソニーCSLさんが協力していてそれはない、と思いたい

*2:エリアの意味ない、という突っ込みはそのまま Petamap にスルーパス

*3:軽く覗いた感じでは、それほど難しく無さそう……チェックデジットの類が無ければ。

2007-05-15 今頃ですが Mash up Award 副賞贈呈&ソニーCSLさんに遊びに

今頃ですが Mash up Award 副賞贈呈&ソニーCSLさんに遊びに

誰もが Mash up Award の話題を忘れてきてしまった頃合いですが(無礼者)、のこのことソニーCSL さんのところに遊びに行って、「お散歩ろぐ」にて受賞した PlaceEngine 賞の副賞「みんなの地図2」をいただいてきました(発売されるまでお預けとなってた)。ありがとうございます。

f:id:n_shuyo:20070515172216j:image

今度、ソニーCSLさんの研究所公開と研究成果発表を兼ねたオープンハウスが開催されるということも手伝ってか、人気のないCSLさんのフロアでの副賞贈呈の模様。

自動顔認識して笑い男を貼ってくれるサービスを利用したんだけど、そんなところに人いたんかな……ガクブル


ソニーCSLさんは配管むき出しの天井を黒く塗り、配線用のレールが縦横に走っていて格好良かった。

オープンハウスの準備で慌ただしいため、色々見ちゃいけないものがころころ転がっているかもしれないということで、写真NG領域が多く、ほとんど写真撮れなかったのが残念。


そんなお忙しい中お時間をいただいてありがとうございましたです。

次回もよろしくお願いしますw(ん?)

みんなの地図2」の感想は、色々遊び込んでからまた別途!

2007-03-28 Mash up Award 雑感

Mash up Award 雑感

ほとぼりも冷めた頃かと思うので、あれこれ雑感めいたことを書き連ねてみる。

  • 受賞作品の中でくやしかったのが 「HANAABI!!」( http://www.zuzara.com/pub/hanaabi/ ) 。そうそうほんまはこういう「斜め下」な感じのやつが作りたかってん……(ほめてますw)
  • PlaceEngine賞の副賞として PSP をいただきました。他の部門賞がノベルティグッズが主流だった中、結構目立つ目立つ。授賞式後の懇親会で他の受賞者の方と話すとき、当然何を作ったのか聞かれるが、なにしろ受賞作が多くてお相手も全ての作品を覚えちゃいない。そして『お散歩ろぐ』は PlaceEngine をご存じない方に説明するのはめんどくさい。「ええと『お散歩ろぐ』というですね……PlaceEngine の……Wi-Fi で……オフラインで位置をですね……、つまり PSP もらってたやつです」「ああ、あれ!」
  • 同じく副賞として「みんなの地図2」をいただきました。「あれ? みんなの地図2ってまだ発売されてなかったんじゃなかったっけ?」そう、よくご存じで。正確には『「みんなの地図2」の目録』をいただき、発売されたら現物を取りに来い、と(笑)。というわけで発売後遊びに行かせていただきますので、よろしくお願いします。>ソニーCSL様
  • 懇親会で他の受賞者の方と話すと、ほとんどの方が PlaceEngine についてご存じでなく、Wi-Fi測位とは? というところから話し始めなければならず。Mash up Award 応募者だから、PlaceEngine の存在を知るチャンスは十分あったはずなのだが……。もともと Wi-Fi測位が結構トリッキー(本来の用途とは全く別の使い方)なので、きちんと説明しないとわかってもらえないというのも一因なのかなと思った。というわけで、以前のエントリー「PlaceEngine なめてました…… (※ Wi-Fi測位とは?)」( id:n_shuyo:20070221:mashup ) に Wi-Fi測位の説明を簡単ながら追加してみた。少しでも周知の助けになれば幸い。
  • 同じく Sun がアメリカで行ったマッシュアップコンテストでは学生が活躍したようだ( 米で「マッシュアップ」コンテスト開催--優勝グループには弱冠22歳のメンバーも )。まあ、合宿形式だったようなので、まとまった時間と体力(笑)のある学生がより有利だったのか!? とも思ってしまうが。
  • 次は これ か……

2006-09-15 ソニーにWiiのライバルあり?

ソニーにWiiのライバルあり?

Wii の価格と発売日がやっと発表されましたね。

任天堂、新型ゲーム機「Wii」 12月2日発売決定。価格は25,000円
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060914/wii.htm

もう少し安くしてくるかな、とちょっぴり期待していましたが、PS3 の価格を見てこれで十分いけると思っちゃったか。


まあ個人的には「ボブの絵画教室」( http://www.nintendo-inside.jp/news/184/18455.html ) が発売されると聞いた瞬間に Wii 購入決定なんだけれど、ローンチのタイトルに特別欲しいものがない……

「はじめての Wii」でリモコンをゲット、バーチャルコンソール用に Wii ポイントでクラシックコントローラをゲット、というとても定番なところで落ち着いてしまいそうだ。


さて、そんな Wii 購入計画はともかく。

(任天堂自身は間違ってもそんなこと言わないだろうが)「リビングルームにコンピュータを」という観点で Wii を見ると、「Wii Connect 24」が全てを物語っている。


インターネットに触れている人なら、自分のPCを(結構長い時間かけて)起動させた後にしか調べ物とかメールとかができないこと、PCに保存したデータはそのPCを持ち運びかつ電源を入れないとアクセスができないことなどに不満を抱いたり、自分用の『サーバ』で好きなタイミングで好きなことをさせたいという欲求が湧いてきたりしてしまった人も少なからず存在するだろう。

これはインターネットというより「ネットワーク」のなせる業である。

ネットワークは自分が直接つながっていない時にも常に変化し続けている。このため、ネットワークにつながることが日常となった人は、つながっていない時の変化にも対応したいという欲求や必要が生まれる。

人間のネットワークでそれを実現するのは秘書や召使い(サーバント)であり、コンピュータのネットワークでのそれはサーバだ。


「Wii Connect 24」は、エンターテイメント用途に限ってはいるが、紛れもないサーバである(ちなみに、エンターテイメントの適応範囲が通常思われるより広いことは、脳トレが証明したばかり)。

Wii はPCに比べるとかなり低機能・低性能だが、もともと個人用途のサーバマシンに高性能は求められておらず*1、家庭内で使われるならむしろ低騒音・低消費電力の方が重視されるだろう。

また家庭でのサーバ用途機器の場合、意外と難敵なのが「24時間電源を入れておいてもらえない」というものだ。「使ってない」時に電源を切ったり、コンセントを抜かれたりしてはサーバになりゃしない。

Wii では、どうぶつの森で村を開いておくことができるなどの伝わりやすいメリットを掲げつつ*2、消費電力が極めて小さいことを(PCの世界の人間からしたら必要以上と思えるほど)強調している。

この手法で一般家庭のリビングルームにサーバを侵入させることができるかは、任天堂のお手並拝見というところか。


で、25000円前後の価格帯で、インターネットにつながっていて、24時間電源が入っていることを前提とし、ついでに無線LANを積んでくれている、リビングルームに置かれるコンピュータとしてはWiiが初めて……かと思いきや、全ての条件を満たして、なおかつ24時間電源を入れさせることに既に成功している機器があることに思い至った。


ソニーのロケーションフリーは実売27000円程度。テレビやDVDレコーダーのそばに置かれ、外でテレビを見るために基本的にずっと電源が入っている必要がある。

なんだ、ソニーはリビングルームにサーバを置くことにとっくに成功してるじゃあないか(AV用途に特化しているとはいえ)。

あとはいかに普及していくか、だが、赤外線リモコン機能で各種AV機器と連携し、またPSPとも連携できるわけで、切り口はいくらでもある。

また、この手の戦いでは先行することはなによりのアドバンテージであるが、ロケフリはベースステーション型に移行してから数えても Wii に先行すること1年以上。

こりゃあソニーが勝っちゃったも同然だ……*3


……とはソニー自身は考えないようで、リビングルームに置かれるコンピュータは、高性能な、ちゃんと「コンピュータ」と呼んでもらえる代物でなければならないと考えてるらしい。

一方で、ロケーションフリー自体にも作りの甘さが目立つ(発熱量が多い、セキュリティが一般的な無線機器に比べ低レベル、ソフトウェアが「バージョンアップするには一度アンインストール。設定は保持されない」「画面サイズを最小にすると、操作パネルで画面が埋まってテレビが見れない」といろいろ手抜きくさい、などなど)。新ロケフリ ( http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20225208,00.htm ) で、見た目だけじゃなくてこれらも改善されていればいいのだが。


ロケーションフリーは、そのコンセプトはとてもおもしろいと思うし、可能性も感じているのだが、うまい出口を与えられていない気がする。なんとかならんもんか……

*1Linux系雑誌にて「もう使っていないノートPCをサーバに!」という特集が頻繁に目にされるゆえんだ

*2:それでわかってもらえることを期待していいのは、どうぶつの森が十分普及しているからだが

*3:ゲームとテレビ視聴という性格の違いはあえて目をつぶり、リビングルームサーバという一点のみにこだわってロジックを展開してますので、あしからず。