南米旅行を振り返る Part.14 Puno (Peru) 〜 ペルー延泊、出られませんでした 〜

やっぱりタイトルに変化が無いとね、と言うことでサブタイトル付けてみた。
あと、写真も大きくした。直下のリンクで写真ページと同期してる。


さて。
ペルーはクスコからボリビアの首都:ラ・パスへとバスで向かう道中。
いよいよ国境を跨ぐんだな… ペルーの思い出を逡巡していたら


オッサン「どこまで行くんだ?」
俺ら「ラ・パスです。ボリビアの。」
オッサン「あー…もう行けないよ。」


謎。
カワイソウな人を見るかのような目線を残し首を振って去っていくオッサン。*1
一同、顔を見合わせ首をかしげるだけだったけど…
…まさかこれが旅で一番の大番狂わせを引き起こすとは。誰も気付いていませんでした。

バスは進む

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160032.jpg
個別「20101023160032」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
雄大に広がるアンデス山脈の高台をバスは進む。
「あ〜目の前に山があるんだな〜」
…じゃなくてね、あれは5000m級の山。
走ってるのは標高約3,800mで、正確には「山の上を走ってて、でもこんなもんじゃない」という世間の厳しさを視覚化したイメージです。

フリアカ(Juliaca)を経由しプーノ(Puno)到着


大きな地図で見る


ここまで来ました。
国際バスターミナルにはバス会社のデスクがズラーっと並び、バスを待つ客とその客引きの勧誘の声でザワザワしてます。
さーボリビア行きのバスを探そうと回るんだけど、バス会社のお姉さんに「あー…無い無い」と手をヒラヒラされてしまうこと数回。


3社目くらいで教えてくれました。
ボリビアのラ・パスでストライキが起きてて、国境まで行けてもその先はバスもタクシーも動いてないよ。」
えー
数ヶ月に1度のイベント:ストライキを見事、引き当てましたー。まさか。南米で何度目かの“まさか”。
…ウチらのグループ、絶対悪魔が憑いてる。


とりあえず予告では2日間続くとのことなので、ペルーはまだまだ出れそうにない。
「プーノって何があんの?」とガイドブックをめくるとあるじゃないか!
ティティカカ湖。
地理の授業でお馴染み、“世界で最も高い標高にある湖”!

腹ごしらえ

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160033.jpg
個別「20101023160033」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
とりあえずゴハンターイム♪


ここは美味かったなぁ。
パンは、まぁパンだ。
左のはパンプキンスープ。日本のとあまり変わらず程良い塩加減と、甘みが。
ほっこりした。


で、奥のメインディッシュね。
リャマ。リャマのステーキ。食べれるんだねー。
味は…ヒツジ系?ワイルドな風味だった。つまり、ちょっと臭い。
味付けはアッサリと塩系で、ごまかして無かったから臭みを助長したのかも。でも、まぁまぁ美味。

世界で最も高い位置にある湖:ティティカカ湖

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160035.jpg
個別「20101023160035」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
船は進む。標高3,800mの水面を。
フェリー乗り場を出て約15分ほど、見えてきました。チチカカ湖名物:浮島。
一帯の島をまとめて『ウロス島』と呼ぶそう。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160034.jpg
個別「20101023160034」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
伝統的なトトラの舟。
「トトラ」は植物の名前で、写真右奥にボーボーに生えてるソレです。
良く浮くので、浮島も船も伝統的にトトラで造られたとか。*2

BIG FISH島

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160036.jpg
個別「20101023160036」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
フェリーが着いたのは、そんなウロス島の1つ『BIG FISH島』


他の観光客「何でBIG FISHって言うの?」
ガイド「だってすぐそこに大きい魚のオブジェがあるじゃないか。」
…名前後付けかよ(笑


島に上陸して、思ったよりしっかりしてるんだなっていうのが第一印象。
浮いてるからもっとプカプカしてるのかと思ってた。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160038.jpg
個別「20101023160038」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
ペットのフラミンゴ。
フラミンゴとの直接距離で言ったら、多分人生で一番の接近。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160037.jpg
個別「20101023160037」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
浮島の仕組みをガイドさんが一生懸命、説明してくれます。


一番下には土台ブロック。おもりで安定させてるんだとか。
そしてトトラを幾重にも幾重にも重ね重ねて。
しかもすぐ腐っちゃうみたいで、定期的に敷き直し続けなきゃならない。何とも手間がかかる…。
その上に全ての生活が乗っかってます。


あと、プーノの街に住んでた原住民と、外から入ってきた移民とで争いが起こって、湖の上に逃れたのが浮島の始まりだそう。
悲しい歴史があったんだな。
今は、ティティカカ湖の魚をプーノの市場で売って、食料・生活品を購入しているのと、観光収入。
今回、ウチらはBIG FISH島に案内されたけど、フェリーは順番に回っているそうで、利益を分配しているんだって。


21世紀のこの時代に、電気もガスも水道も無い。
…草の島の上で火を起こすなんて怖いけど、料理は未だにカマド。
電気は島ごとにソーラーパネルから蓄電池に蓄えて使ってた。
テレビが最近導入されたとかで「雨の日はテレビが見れないのよね〜」って言ってた(苦笑
観に来るなら、何か1つくらい民芸品を買ってあげると良いかも。*3

腹ごしらえ part.2

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/n_tomo/20101023/20101023160039.jpg
個別「20101023160039」の写真、画像 - n_tomo's fotolife
アルパカ、食べちゃいました。バター系の濃厚・クリーミーなソースが掛かってる。
こんなにカワイイのに…すごく美味しいです(笑


それに左奥が山菜みたいな付け合せ。
右奥がマッシュドポテトですな。
さすがにペルー物価では高級なレストランに行っただけあって、洗練された美味しい夕食でした。

ホテル

予約サイト:Hostal Tawantinsuyu Puno Park in Puno, Peru - Book B&B's with Hostelworld.com


焦って、バスターミナルのネットカフェで急いで探して、予約したから評価とか口コミとか見てなかったんだよなー。
正直、質は普通。
ただ、ホテルの人がスゲー良くしてくれて、高山病・腹下し中の一団には何にも替えがたい助けとなりました。
目の前に大型スーパーがあるのも助かるー。


プライベートの3Bedのお部屋。13 USD ≒ 1058円 安い!

*1:どうやら別の都市へのバスに乗せる勧誘をしにきたオッサンだったようです

*2:現在、トトラの舟は観光用で、地元住民の足はモーターボートです(笑)

*3:ガイドさん・現地の人の思惑にしっかり乗っかってお送りしています