逸れる前の話題を別の方向にそらしてみる。こいつらは謎で系列を並べてみる。
- 最初に出てきた製品が Namco の 108 シリーズ
- その次が Nintendo MMC3?
- 次に出てきたのが Tengen の RAMBO-1
108 と MMC3 は ROM 関連の内部/外部アドレスとレジスタの並びがそっくりなのはご周知の通り。Namco の場合は以前書いたように Nintendo と仲が悪いみたいで自社生産の IC だけで他社製の MMC3 が使われたことはない。
Namco と Nintendo が直接技術的な交流がなさそうで、 MMC3 の仕様が 108 そっくりなのは深い謎だと私は思っている*1。
根拠はないが何となく思いつくのは IC の設計の下請けが同じ会社である可能性がある。Namco が1986年頃に発注、 Nintendo が1987年頃に発注し、108 向けの仕様をある程度拡張して MMC3 を作ったのではないかとは思っている。
前に気になったことが1つあって kazzo のファームを作っていたときだ。 Nintendo の RAM アダプタのコントローラと Namco の163 で、電源投入後に φ2 入力端子に 128 回ぐらいパルスを送らないと、 Program ROM と Charcter ROM/RAM のバス制御がうまいってなくて data が安定しなかった。この2つの仕様が同じなのも気になっているが、 ROM dumper と割り切れば大した問題ではないのも事実である。
さらに分かりづらい問題として Namco と Tengen の関係。これらはアーケードではローカライズなどでお互いの製品を相手の国に出してたので、ファミコンにも同じ流れで技術提供があったことは可能性が高い。Tengen と Nintendo の関係も仲が悪くて、Tengen が NES の CIC を勝手につくって unofficial 製品をたくさん作って結果的に敗訴。その後は Tengen 製品が Nintendo offical でパッケージなどが普通の NES カートリッジと同じ物になっている。(NHK の電子立国にも書いてある話)
RAMBO-1 は unoffical の頃の話で、MMC3 の scanline counter を真似てさらに他の機能も付けていて、外国事情もあってカオスでよくわからない。
他の海賊版(データをコピーして一部だけちょっと替えて、in1 にしたタイプ)はMMC3 を真似ただけで済む話だとは思うがこれも関係するとさらにカオスになる。